一発消しが趣味な人を「一発消したろう君」
と呼んでいます。たとえばこのチーがただの一発消しだとしたら――
まだ先は長いです。2軒リーチに挟まれて、この後通るかも
しれないとを、選択候補から外してしまうのはいかがなものでしょう。
当たり前ですけど10牌で凌ぐよりも
14牌あったほうがベタオリの成功率は上がるのです。
ではなぜシャンテン数の変わらない鳴きをしたかというと
双方の無筋を引く抽選を避けるためですね。例えばスルーしたとして
次ツモ有効牌なら勝負かもしれませんが
それ以外の無筋ツモの場合は、打になってしまわないでしょうか?
鳴きは有効牌を得る機会もキャンセルしてしまいますが
不要な危険牌をツモる機会もキャンセルできるのです。
2軒リーチに挟まれながら
こんなにうまくいくことは10回に1回もないでしょう。
しかし「一発消したろう君」にはこう言いたいです。
15回に1回程度の1発のために
10回に1回のアガリを放棄するな