天鳳とスカイプを使った麻雀家庭教師には多くの申し込みがありました。受講者の方も特上卓未経験者から10段経験者に至るまで、それはもう色々な方がいらっしゃいました。
その中で一際異彩を放つ?申し込みがありました。
本人に了承を得まして、そのやり取りの一部始終を公開したいと思います。
天鳳ID tatsu702
鳳凰卓の常連。
このように毎月かなりの頻度で打っているのでご存知の方も多いでしょう。
特筆すべきはこのTOP率。
鳳南鳳東合算2000G以上で堂々の1位(373人中)
それでいてこのラス率。
鳳南鳳東合算2000G以上で散々の353位(373人中)
トップラス麻雀とはよくいいますが、これだけの試合数を経て
1>4>2>3 のような順位分布になるようなプレーヤーは数少ない。
ましてtatsu702のように、ここまで極端な数字になることは相当レア。
まさに天鳳界のキングオブトップラス麻雀。
まさか、その彼から麻雀家庭教師の申し込みが来ようとは・・・
ラス率を減らして、3着率を上げる方法。(10段になるには何がたりないか?)仕事の合間にやったり、連続してやり過ぎて集中力の問題だと思っていたが、さすがに3000ゲームもやって9段にもなれないのは、何か大きな欠点があるとしか思えない。
フリーでもプロや強メンバーと同卓希望ばかりして5000ゲーム位の成績が1位率300・2位率245・3位率210・4位率245の成績です。やはりラスが多い。回収率(天鳳ではレーティングや平均得点)も良いので打ち方はあまり変えたくありません。
鳳凰卓ではラス率が265もあります。レベル的にはフリーで普段打っているメンバーの方が強敵なので、せめてラス率を248位にできれば10段になれるのではと思っています。
フリーではあまり無い戦術。例えば3着時に1着や2着の仕掛けをフォローする打ち方や結果は順位が上がったがここは本来降りなきゃ長期的には駄目な打ち方を教えて欲しい。
授業料は高くてもよいので、スカイプより直接指導希望。
tatsu702の紹介に補足すると、以前僕が勤めていた雀荘のお客さんだったのです。
来店頻度は月2~3程度でしたが、毎回気さくに話しかけて下さる感じの良い方でした。
雀風はこの成績から見てわかる通り超攻撃型。
どっからでも向かってくるイメージ。例えばこんな――
リャンシャンテンだろうが、相手がテンパイ濃厚であろうがお構いなし。
「いける!」と思ったら多少の放銃も厭わない。しかしただのゼンツマンではない。
和了りへの嗅覚が優れている。押し返しの成功率も高い。
「こうした方が最終的に和了りやすい」
「この受けは見た目枚数の割に全然いけそう」
牌効率ではなく和了り効率、こういうのを体感で本当によく知っている。
フリーのように和了り対してオプション(祝儀等)が付くルール
日本プロ麻雀協会の公式戦のようなトップがエライルールだとかなりの強者だと思う。
このコラムは本人も見ているはず。雀荘ではあまり言いにくかった本音も
ここでは歯に衣着せず言ってみよう。とりあえず申し込みに軽く返信してみた。
ご無沙汰してます。木原です。tatsu702さん十分強いじゃないですか。もしそのバランスを変えたいと思うなら抜本的改革が必要ですよね。例えば一部守備的な戦略を取り入れたとすると、攻擊面でのtatsu702さんの良さが失われてプラスマイナスゼロ。
いえ、tatsu702さんの本意ではない戦略をすることによって、精神的にストレスを感じてしまって逆にマイナスになるかもしれません。
それでもひとつだけ言えるとしたら、南2局以降は今までの麻雀とは別のゲームをするということですね。tatsu702さん明らかに押しすぎですもの。トップ9000円、2着4500円、3着ゼロ、ラスだと15000円払う麻雀をしているとういう意識で。
ちなみにフリーで打っている人のほうが強敵に見えるのは和了りがエライ、トップがエライルールだからです。そのルールでは勝つ為にどうしても手牌を開ける(和了る)必要がある。その頻度が多いから印象として強く見えるだけだと思います。
天鳳ルールでは、和了りはなくても要所要所でガッチリ守ってくる方が強敵です。つまり自分の見えない部分で相手は勝負しているんです(ベタオリなど)フリーと同じ打ち方をしていて鳳凰卓でラス率が急激に高まるのも無理はありません。
「打ち方はあまり変えたくありません」というのでしたら十段はあきらめましょう。自分のポリシーを曲げてまでそこにこだわる必要はないでしょう。最初に言ったとおりtatsu702さん十分強いと思います。天鳳を止めてフリーで打っていれば間違いなく強者ですよ。「打ち方を180度変えてもいいから勝ちたい」というのでしたら家庭教師受けますよ。その気になったらまた連絡ください。
申し込みに来た新規を断る?今回は正直いって気が進まない。
気が進まない理由は追々話すことにして、これに返ってきた内容はこうだった。
私は真剣におねがいしています。マーチャオのプロたちが天鳳の話をしていて鳳凰卓で打ってみたいと思い天鳳を始めました。開局前にレーティングが表示されランキングもレーティングで順位付けられていたので、あまり回数を打たない自分としてはレーティング1位を目指しました。
ロッソ(前職の雀荘)に行って間もなく、マーチャオで天鳳の話になり、【罪歌】て言うのが九段だけど一番強そうな気がすると何気なく言ったら、若いメンバーがそれって木原さんだよと言われました。ビックリしました。
ヒラリンに聞いたら段位重視だけど、レーティング重視の意見もあると言われたのでレーティング1位を目指して打つ回数を増やしました。渋川君に会って話を聞くとレーティングや連帯率などは誰も気にしてないと聞きました。木原さんにも聞いたら段位しか意味ないと言われました。
ロッソで検索サイトを教えて貰いました。レーティングの歴代優秀者はみんな十段でした。九段まであと1歩、レーティングも2300やっと止まりだった僕はラス回避をしなくてはいけないと思いレーティング無視で3着keepを心がけようとしました。
現在、3000ゲームでトッブ率 300です。それをkeepしてなんとしても10段になりたいです。多分無理でしょう。しかし夢見るのは楽しいです。2000ゲーム以上で連帯率、平均得点、平均順位、レーティング1位の木原さんは理想です。因みに1位率は木原さんが2位、平均得点は私が2位、連帯率や平均順位も私はかなり近いです。
決定的な差は段位です。理想の成績の木原さんにアドバイスを貰っても、10段になれないなら、あきらめがつきます。1時間10000円。先ずは食事しながら (木原さんの近所)僕の質問に答えて下さい。質問は予めメールします。
次からはハイフを送って規定の料金でアドバイスお願いします。 僕の打ち方では木原さんにアドバイスを貰っても無理なものは無理とは思いますが、駄目もとでアドバイスお願いします。
これはガチだ・・・決して冷やかし半分ではない。
ならばこちらも真剣に対応せねばなるまい。
まず天鳳ゲームに対する意識改革、そこから提案していこう。
そう思って僕はこう返事をしたのでした。
来週に続く
追記
本日18:00~26:00
罪歌十段杯 ~現役麻雀プロがガチで天鳳位を目指すブログマガジン開設記念~
が開催されます。18:00~25:00くらいまで参戦する予定です。
みなさんの参加を心からお待ちしております!
- 2024/11/29田幸選手の話
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とても熱いですね。
いつもありがとうございます。
メチャメチャ熱意は感じました!
攻撃型の天鳳位には独歩さんがいらっしゃいますが、その独歩さんが天鳳位に到達出来た秘訣をプロの目から教えて頂きたいです。
いつもありがとうございます。
麻雀において、秘訣であるとかコツであるとか、一言で言い表せないものだと思います。それでも敢えて一言でいうならば「執念」ですかね。「継続は力なり」だと思います。
たいしたこと言えなくてスイマセン。
このEpisodeが面白そうなので課金を決めました