牌効率とはテンパイ効率のことです。
テンパイするため必要な牌の種類、枚数は?
複雑なものは実戦であまり役に立ちません。「11種29枚に対して12種33枚――」
実戦中に種類、枚数をカウントして比較するのはかなり難しいですよね?
和了りの効率と牌効率は別の話です。
期待的ポイントを最大にする選択とも似て非なるものです。
場況のことをここでは景色と呼んでいます。
たとえばこの景色では何色に寄っているであるとか
下の方(123の方)上の方(789の方)に寄っているであるとか
捨て牌の全体像は、毎局毎局その都度違った景色を見せるのです。
そうした捨て牌の傾向を予測しながら打牌を選択すること。
何も特別な技術ではありません。皆さんも少なからず感じたことがあるはずです。
このカテゴリーでは牌効率の問題では学ぶことのできない
景色の影響による打牌選択の違いを天鳳の実戦譜を使って紹介します。
現在はカン2mの5800or7700のテンパイです。この景色ならわかりますよね?これから先も極端にピンズが安くなりそうなことが予想されます。
この景色なら待ちを選びたい。
5pをポンしてカリテン単騎からのピンズを引いてピンズ単騎狙いですね。
通常は打点があまり変わらないのであればこのような仕掛けは損だと思います。
打点を相手に晒してしまうデメリット。
非テンパイかもしれないと思っている相手にケアされてしまうデメリット。
そちらの方が待ちを選べるメリットよりも大きいですね。
単騎待ちがバレてしまうデメリット?そうですね。確かにバレそうですね。
5pポンの打3mとし、更に手出しで打1mとしたら
実戦経験が豊富な人には見破られてしまうかもしれません。
でも上等です。バラしたって平気です。
むしろ堂々と単騎待ちをアピールしちゃいましょう!
チートイツとは違い。こういう牌姿なら
といったノベタンや亜両面の変化もあります。
単騎待ちと読まれても、相手は無筋をそう簡単に通せるものではありません。
持ってくる場況的にちょっとでも良さげにみえそうな牌。
マンガン確定仕掛けに切りたくないでしょう。これをやられると結構辛いんですよね。
読まれても他家は待ちまでは絞りきれません。
相手が嫌がりそうなことはドンドンやって行きましょう!
天鳳は3万点を超えなければ、トップ目でもサドンデスで続行する特殊ルール。
西1局、こういった状況でトップ目はなかなかリーチ棒を出しにくい。
南家はリーチ棒を出せば3200条件が2600条件に
西家はリーチ棒を出せば6400条件が5200条件に
自分の出したリーチ棒で他家のクリア条件を軽減してしまう。
さらに放銃が避けられない。マンガン放銃はトップ→ラスの3ランクダウン。
十段なら一撃270pダウン!恐ろしすぎますね。
オーラスにトップ→ラスの放銃。天鳳でこれほど罪な放銃はありません。
少なくともこのアカウントでは今まで1度もないはずです。アニメを観ながら打っていた時でも、この可能性がある時はちゃんと映像を一時停止してから打ってましたからね!
でもこれは即リーチで良かったかも・・・というのはさておき
リーチをしなかった大きな理由はピンズで待ちたかったからなのです。
じっくりと全体像を見てください。
ガチで1分以上よーく眺めてくださいよ。
どうですか?
ピンズの上、良く見えて来ませんかね?
次にソーズの真ん中。
ピンズの上ほどではないですが、これもまたいいんじゃないですかね?
とすればこの巡目でもテンパイ外しの打6p。
特に理由は説明しません。これは自分自身でで掴んでください。
コツは読みというよりも予測です。麻雀を打っている最中でも
他家の手出し、次に何色が出てくるのか。上が出るのか下が出るのか真ん中が出るのか。
なんとなく予想しながら打って見ましょう。
せっかく牌譜があるのですから、後でその答え合わせをやってみるといいでしょう。
繰り返し繰り返しやれば、そういった傾向もつかめてくるのではないかと思います。
麻雀捨て牌相場のアノマリー。今後もこういった話をドンドン更新していく予定です。
コメント
コメントを書くマンガンテンパイではないですよね?
こんにちわ。家庭教師も受講しているととま~るです。
長文失礼します。
>>じっくりと全体像を見てください。
>>ガチで1分以上よーく眺めてくださいよ。
天鳳では時間制限があるのに1分以上眺めろ、ということは、
単に【場に安い待ちで待つ】という公式を覚えろということではなくて、
考えた上で身につけ、慣れることによって実践で使えるようにしろ、ということでしょうか?
同様に、『1月17日の十段坂』の記事にある『18分の1理論とその補足』の『補足』の
リンク先(http://blog.livedoor.jp/aladdinchance1000/archives/65972152.html)にある、
「大事なのはそういう風に覚えることではなくて、考え方を理解することだよ。」
というのも、
「考えた上で身につけ、慣れることによって実践で使えるようにする」ということでしょうか。
もう一つ、これはブロマガには書かれていませんが、捨て牌読みでよく、
「捨て牌に●があるので牌理上■▲★の形はありえない。なので☆は通る」と書かれていて、
全く分かんないなぁ、と思っていましたが、
毎回考えて、慣れることによってこういう思考ができるようになるのでしょうか?
つまり、
初級:麻雀に必要な公式(パターン)が足りないか、それを守れていない。
中級:麻雀に必要な公式(パターン)は知っていてきちんと守れるが、
「考えた上で身につけ、慣れることによって実践で使えるようにする」訓練をしていない・足りない。
上級:麻雀に必要な公式(パターン)を知っていてきちんと守れ、
「考えた上で身につけ、慣れることによって実践で使えるようにする」訓練を十分に積んでいる。
考えて身につけたものが公式から外れている場合、公式を破ることも厭わない。
ということなのでしょうか?
かりん様
そうでした。ご指摘ありがとうございます。
ととま~る様
「1分以上よーく眺めてくださいよ」といったのは記事の上での話です。それ以外では自分の牌譜を見る機会ってありますよね?対戦中に自分が感じたこと、疑問に思ったこと、こうなるのではないかと思ったこと。最初は相手の手牌を開けずにその局面をじっくりと考えてください。考えが出尽くしたら手牌を開けて答え合わせをしてみると。こうした練習を何度も何度も繰り返し行うと少しずつわかることがあるのではないかと思います。
詳しくは改めて記事にしようと思ってます。
なるほど、やはり一度手牌を開けずにじっくりと考えてみるプロセスが大事になってくるのですね。
詳細の記事を楽しみに待ってます!