ブログ開設以来、初めて読者に手紙を出したのは先月のこと。
名刺に「Principal Scientist, Research」と書かれていた。「PH. D」とも。表も裏も全てアルファベット。
そうなんです。
彼はアメリカ人の科学者。
USA在住。
エアメールでの交流です。
とっても楽しいです。
「外国語使用願」の許可を得れば、手紙でも英語を書けます。年上の彼に、大修館書店の英和辞典「GENIUS」の差し入れを頼みました。ジーニアスは、私が高校時代愛用していた辞書。
ブログを始めてから検閲が厳しくなり、都内へ速達で送っても4日かかることもあるというのに、アメリカに5日で届きます。
理系男子というだけで私は胸が高鳴るのですが、こんな幸せな気持ちになってどうしましょうってくらい、彼の手紙にキュンとしてます。 これほど同じ手紙を何度も何度も繰り返し読むなんて初めてです。言葉のチカラって凄いなぁ。
私からの返信が届く前にまた送ってくれる情熱にキュン、写真を見てはキュン、手紙を読んではキュン、延々と大興奮。
ちなみに彼は妻子がいる40代です。 彼の個人情報については、自宅の住所以外全て公表してもらって構わない、一人の女性の生死にかかわる問題に匿名で答えるというのは自由の国アメリカに住んでいる私のとるべき道ではない、とおしゃって下さった。感動です。
彼は私からの手紙を読んで嬉しさのあまりその晩はほとんど眠れなかったと書いてあったが、私はA4サイズ6枚の手紙を読み疲れて、拘置所生活で初めて9時前に寝てしまった。目覚めたら日が昇っていて枕の横に手紙があった。こんなこと人生初だよ!いやぁ~手紙っていいね!
日本人の支援チームは、手紙を頂いた人から私が核になる人を選び、その人からの紹介でつながっているネットワーク。
「おじさま」軍団と「パパ」軍団。
おじさまはこのブログを開設して下さった人で引き続きこのブログを管理し、パパは新体制の軸になって物心両面で支えてくれている。
私は愛人男性をパパと呼んだことはなく、私の父は子供に絶対パパと呼ばせぬ教育方針の人だったから、パパという響きは私にとって新鮮です。実際は名字をさん付けして呼んでいます。パパはあくまでブログ上の表記で、おじさまと区別する為のもの。パパはお父さんの意味ではなく、彼がPAPASの広告に出てる中村吉右衛門さんに似ているので、そこからつけました。多分。
今度面会に来る時は、フランス産理念のブルーデニムジャケットにマドラスチェックのシャツを着てくると思います。
パパは知り合った直後に失踪。いきなりルーマニアから絵葉書が届き「若返って会いに行きます」と。
そして今、彼は九州に旅行中。「ななつ星」とかいう寝台列車の抽選に当たったと喜んで出掛けて行った。3泊4日と聞いていたのに、1週間経っても戻ってきません。
やけに豪華な列車内で撮った写真を熊本から送ってきた。封筒に純金くまモンシールを貼って。シールは剥がさないと交付されないのに。金ピカのシールを廃棄することに同意して受け取りましたよ。
パパのお金と時間、私の為に使ってくれないと意味ないですから。
どうやら私は、おじさまと同じ匂いがする男性を引き当ててしまったらしい。
「スマートフォン持ってます?」
「あぁ、持たされとるけどワシはあんなもん使わんよ。何の理屈であんな板チョコみたいなもんを四六時中いじってるのか訳がわからんね。街中どこに行っても同じ顔していたチョコ見てる輩ばかりだよ」
あぁ、おじさま2号だ……と悲観したのは言うまでもありません。
パパは直接対話を重んじる人でして、手紙より面会、何より体感を大事に思っているようです。私の頼み事は秘書が処理。 差入屋の写真を撮ってと頼んだら、店の前に黒塗りの大型CENTURYを横付けし、運転手の後ろ姿とナンバープレートがばっちり見える写真を送ってきたおじさまと重なります。
そんな個人情報入り写真、私のブログで使えるわけないでしょうが。嗚呼!
「チーム佳苗」は分裂したわけではなく、運営上、グループを作り責任と権限を明確にしました。当然序列もあります。
2年前の今日、私は裁判員裁判で死刑判決を下されました。2年後にこんな幸せで充実した時を過ごしているとは、当時想像もできませんでした。 まさかアメリカ人と文通したり、出張や旅行で国内外を飛び回っている社長さんや年下の超多忙ビジネスマンと仲良くなるとはね、思ってもみなかった。支援してくださっている人達に深く感謝しています。グローバルになった私の交際事情も今後お伝えしていきます。
しかし、私が目をつけた人は皆さん多忙。暇で優秀な人はいないのかね。
「あの写真の人は誰?」 2014年4月14日
ちょうど2年前に知り合った出版社の彼に手紙を書いた。
彼が「女性自身」で私について書いた記事が「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の話題賞を受賞したのです。
控訴審判決翌週号の「女性自身」の記事で、私が送った手紙の束を並べた机の前に座っている男性の写真が載っていた。私の知らない人だった。
「あの写真の男の人は誰?」と彼に尋ねた。
私、あんな感じのルックスの人が好き。
カッコイイなぁ。
すっごく気になる。
体つきが華奢だよね。
出版社に勤める人の雰囲気がする。
光文社ってルックスで採用してるんじゃない?
私の記事に私が会ったことのない人の写真を使うってマズイんじゃないのかしら。
彼は何歳なの?
といったことを書き連ね、写真の男性に興味津々、下心満々の手紙を送った。次回の面会はその彼を連れて来てほしいと思っていることを察してッと念を込め、ウルトラマンの切手を貼って送った。
返事がきた。
「女性自身の木嶋さんの記事に載っていた写真は、私の写真です。小さく載せました」
えーーーーッ!?
果たしてこれは冗談なのだろうか。
彼はいつも一人称が「僕」なのに、なぜか「私」になってるし。
どうしよう。
何て返信したら良いんだろうか。
本当だったら会いにくいんですけど……。