// 週刊金融日記
// 2013年6月17日 第62号
// セックス・ショート・スクイーズ
// 日経平均乱高下
// 東京タワーの麓の日本庭園
// プレイヤーとしての哲学
// 他


 こんにちは。藤沢数希です。
 ちょっと海外出張などが重なり、先週はバタバタしておりました。今回の海外出張に関しても、機会があればメルマガに書きたいと思います。
 安倍首相は、アベノミクス第3の矢である成長戦略のスピーチ直後に日経平均が暴落して、翌日の新聞には、どれもが成長戦略が不十分、という批判が載ったので、その後にいろいろと法人税の減税に言及したりして、株式市場からの催促に応えようとしています。
 僕は、「成長戦略が何もないのが一番の成長戦略」だと思っています。政府が、なんか国家プロジェクトをしたり、補助金つけたりするんじゃなくて、民間が自由に競争できるための足かせを無くすのが成長戦略です。具体的には、他のアジア諸国並みに税率を下げるのと、様々な不必要な規制を取り払うことです。以前から、アベノミクス戦略特区を作る、と言われていますが、まだ具体案が見えてきません。日本に、香港とシンガポールとマカオをいっぺんに作ってしまうような、大胆な戦略特区を期待していますし、実際に日本にはそれだけのポテンシャルはあると思っています。仮にこうした特区が実現できれば、安倍首相は歴史に名を残すことができるでしょう。
 さて、今週は、性風俗に関する読者の相談が多かったのですが(僕の専門分野ではありませんが)、日本は買春も賭博も、法律で禁止されているにもかかわらず、実際には、ガラパゴス的に進化を遂げた奇妙な形で、ある意味では合法的にサービスが提供されています。これも橋下市長が主張するように、大阪辺りに特区を作って、ふつうに解禁してしまえば、マカオなんて簡単に超えられると思うのですけどね。


1.セックス・ショート・スクイーズ

 今週も読者から興味深い相談が届いたので、それに答える形で、ポスト・セックス・ピリオドの戦略について解説したいと思います。第35号で紹介したセックス・トリガー理論は、恋愛工学で最も重要なコンセプトのひとつですが、他の全てのモデルと同様に、これもひとつの単純化した近似に過ぎません。現実は、0か1ではなく、その中間の様々な複雑なことが起こります。
 実際にはトリガーを引ける必要条件を揃えながらも、ポスト・セックス・ピリオドで相手に主導権を握られ、上手く行かないことも多々あるのです。そうした一例が、今週の人生相談コーナーに届いたので、その原因を分析し、いつものように対策を考えていきましょう。

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藤沢所長、先日、久しぶりに素人美女とSEXにいたったケイゴと申します。
(第60号―現役復帰報告! 及び、Good Genes力を高める修行方法とは?)
これまでアドバイスをいただき、ありがとうございました。
大変感謝しております。

今回、”Good Genes”として早いタイミングでSEXした後の、相手との良好な関係の築き方(身体目的と責められない、セフレとしての関係構築方法)について、ご指導たまわりたく、メールをいたしました。
先日、初めて飲みに行ったランチちゃん(28歳、飲食店勤務、既婚、子持ち)とその日にベッドインして、私も藤沢所長と、心の中でハイタッチをしておりました。

しかしながら、私の喜びもつかのま、そのあとすぐに、

「ケイゴさんは私のことどう思っているの?」
「そもそも、私のことよく知らないよね。それで私のことを好きとは、どういうこと?」
「どうせ身体目的なんだから、私のこと知らなくてもいいんだよね」