このフォントでフライヤー作りたいっ!
アタリショックからファミコン前夜までの期間の8BITカルチャーを一手に担い、Amigaの母体ともなったコモドール64。日本でいえばMSXと同じポジションにある名ホビーパソコンです。そのコモドール64の文字デザインを再現したフォントが、FontStock.netで無料公開されています。
もちろん半角英数字のみのフォントとなりますが、ジャパンベーシックなファミコンフォントとも違うデザインですし、使えるシーンは多いかと。この機会にインストールしておくべきでしょう。
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海外では絶大的な人気を誇ったコモドール64
セガのSC-3000、NECのPC-6001mkII 、シャープのMZ-700、トミーのぴゅう太にソードのM5。
今日の時点において、PCは3万円ほどでも買えるものとなりましたが、80年代当時はビジネス用のパソコンだと30万円クラスが当たり前(ストレージもドライブも持たない、初代PC-9801が29万8000円。モニタとディスクドライブを合わせて買うと50万コースだったでしょうか)。子供が触れるものではありませんでした。
そこに家庭用テレビに接続可能で、高価な専用モニタを購入せずとも使えるアンダー10万円のホビーパソコンが登場したものですから、おとうさんおかあさんに泣きついて買ってもらうユーザーが激増しました。中にはショップの店頭でプログラミングし、PiOやマイコンBASICマガジンに投稿したり、エニックスのゲーム・ホビープログラムコンテストに応募したり、ツクモやパソコンショップRAMに買い取ってもらってから好きなパソコンを買うという強者もいました。
さてコモドール64ですが、日本市場においては前門のPC-6001シリーズ、後門のファミコン&MSXに挟まれる難儀な立ち位置となってしまいましたが、海外での人気は確かなものだったんですよ。
特に注目されたのがゲームの多さ。つまるところ、グラフィックと音楽の性能面です。同世代のホビーコンピュータの中では頭1つぶん飛び抜けており、アタリショック後ということもあり有象無象がひしめき合っていましたが、多くの名作タイトルも登場しました。
またコモドール64の性能をどこまで凄く、そして美しく引き出せるのかと、オリジナルデモを作るユーザー&ハッカーが誕生。鎬を削りあいました。プラットフォームをAmigaなどに移し、メガデモの創世記を担った方も多く登場しましたし、今なおコモドール64のデモ制作に楽しんでいる方もいるんですよね。
サウンド面単体においても、PSG音源の一種であるSID音源がゲーマー&ハッカーのハートをキャッチ。2013年現在においてもチップチューンアーティストにとって欠かせない音源の1つとなっています。
PCをつかった表現手法において、その土台を作ったともいえるパソコン。それがコモドール64なんですよ。
Windows PCでのインストール方法
Macユーザーの方もご安心を。手順3のやり方(解凍ファイルをダブルクリック→「インストール」)で使えるようになりますよ。
Commodore 64[Fontstock]
(パパン武者)
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