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『ピラニア3D』や『メガ・ピラニア』なんてB級ホラーがありますが、1000~800万年には実際にメガピラニア(学名:Megapiranha paranensis)という巨大ピラニアが生息しており、その重さは22ポンド(約10キロ)もあったとのこと。しかも、噛む力がティラノサウルスよりも強かったなんてことが分かったのです。
最近、国際研究チームが近年のピラニアの噛み付く威力がどれほどなのかを計測。研究者の出したデータによると、現代に生きる最も大きいピラニアと言われるピラニア・ブラック(2.5ポンド:約1キロ)の噛む力は72ポンド(約32キロ)で、その体重の30倍の威力があるそうです。ピラニアのさらなるモンスターぶりは以下より。
当然、ピラニアより獰猛な肉食動物は多く存在します。単に噛む力が強いと言っても、あくまで「ピラニアの大きさにしては」です。例えば、アメリカワニは体重に対して10倍の噛む力しかありませんが、ピラニア・ブラックはその3倍は力があります。
地球の歴史上最も有名な肉食動物であるティラノサウルスでさえ、3000ポンド(約1360キロ)の力しか出せません。3000ポンドと言うと凄い破壊力に聞こえますが、ティラノサウルスの重さが15000ポンド(約6800キロ)ということを考慮すると大した事ないということが分かります。こう比較すると、如何にピラニアの噛む力が強いかという事が分かるでしょう。
メガピラニアの骨の解析を基にすると、彼らの噛む力は体重の50倍程である280~1070ポンド(約127?485キロ)の間になるだろうと考えられます。メガピラニアの歯は、現在の類似種の歯よりも残酷なまでに効果的で、組織も分厚い殻も骨すらも引き裂き、砕いた可能性があるようです。
具体的に何を食べていたかは明らかになっては居ませんが、メガピラニアが生息していた時代には巨大な生き物がおり、共同著者であるワシントン大学のステファニー・クロフツ氏は以下のように語っています。
もし、我々の計算が正しいとすれば、メガピラニアは骨を噛み砕く威力を持ったプレデターだったと考えられます。メガピラニアの歯は、通常のピラニアの歯の最大の力と同じであり、歯に掛かる圧力の配列のパターンは硬い獲物を食べる魚と酷似していることが分かりました。研究結果全文はScience Reportsで読む事が可能です。
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(中川真知子)