春の訪れを最初に感じるのは浜へと続く小径沿いの家々の庭に咲く梅の花だ。さりげなく剪定の行き届いた枝々に咲き誇る薄桃色の小さな花を通るたびに愛でていたせいか今年は娘も通るたびに指を差して「うめ」と口にするようになった。