所用の為に、都心部からは外れた、ある町の、ある駅前にひとつしかないビジネスホテルに泊まった。全国チェーンのビジネスホテルだった。室内の調度品もさることながら、窓の外がすぐ隣りのビルの壁ということもあって部屋に入るとそこがどこなのか、ましてや昼か夜なのかも分からなくなってしまった。