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娘が夏休みの計画表を作っていた。
「やるべきこと」と「やりたいこと」を書き出してカレンダーの空欄を埋めていく。
「先生がね、無駄に過ごす日を作らないようにして下さいって」
「無駄に過ごす日ってどんな日?」
「だらだら、ごろごろしているとか」
無駄に過ごす日があってもいいと思うけどな、とぼくは言った。
「まだまだ先は長いんだからさ」
無駄に過ごさなければ一生気づかなかったこともたくさんある。無駄の効用とでも言おうか。まあ、無駄の大切さに気づくのは人生の第二章ででも遅くはないのだけれど。
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