夏空を真っ白な鳥が気持ちよさそうに旋回している。カモメだ。ぼくらは浜辺のテントに寝転んでいる。波の音が聞こえるが視界に入っているのは夏の空だけ。だんだんどっちが上でどっちが下なのかわからなくなってくる。空を見下ろしているような錯覚に陥ってくる。