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マクガイヤーチャンネル 第65号 2016/5/2
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おはようございます。連休の谷間のマクガイヤーです。

久しぶりにナオトさんが出演してくれた「最近のマクガイヤー 2016年4月号」は如何だったでしょうか?

打ち上げでも話題になりましたが、『アイアムアヒーロー』には本当にお客さんが入ってほしいですね。

『シビル・ウォー』の話もちょっとだけしましたが、「虫に乗ったアントマンに殺虫剤を吹きかけるアイアンマン」というシーンがあるはず! ……という予想が外れたのが残念でした。


今後の放送予定ですが、以下のようになっております。



○5/3(火)20時~

「『シビル・ウォー』と『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』」

4月より『コンレボ』こと『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』の第二期放送『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~THE LAST SONG』が始まります。自分はテレビの前でハァハァいいながら第一期の放送を観ていたので、ちょう楽しみです!

ところがこの『コンレボ』、背景を含めてきちんと理解するには昭和史の知識のみならず、昭和のマンガやアニメや特撮の知識が必要です。

さらには、脚本を務める會川昇が公言している通り、発想の原点には『ワイルド・カード』『マーヴルズ』『ウォッチメン』『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』といったアメコミやアメコミ関連作の影響があります。そして、4/29より公開される『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』とその原作で描かれている「様々な正義」(會川昇がこれまで様々な作品でテーマにしてきたものでもあります)のぶつかり合いを描く作品でもあります。

そこで、『シビル・ウォー』を引き合いにだしつつ『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』のやろうとしていることやキャラクターのネタ元、作品の魅力などなどについて解説する予定です。


○5/24(火)20時~(日程が変更になりました。ご注意ください)

「最近のマクガイヤー 2016年5月号」

いつも通り、最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。

詳細未定。



以上、ご期待ください。



番組オリジナルグッズも引き続き販売中です。

マクガイヤーチャンネル物販部 : https://clubt.jp/shop/S0000051529.html


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思わずエナジードリンクが呑みたくなるヒロポンマグカップの他に


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いつもイラストを描いて頂いているアモイさん入魂の一品、キヨポンマグカップ


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思わず紅茶が呑みたくなるアヘンチンキトートバッグ


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いつも番組のフタ絵に使用しているアモイさんのイラストもTシャツになりました。



絶賛発売中!




さて、前回の続きです。


当時の自分は、親族以外の女性と二人きりで長時間どこかに行く、というようなことを、全く経験したことが無かったわけですよ。

大学に入って、周囲にいる若者の約半分が女性になって、男だらけではない空間には大分慣れました。サークルやら学生実験やら、多人数なら、どうということもありません。しかし、なにかのきっかけで女性と一対一、二人きりになると何故か意識して、緊張してしまうのです。

何気ない相手の一言も、もしかしてこれは暗にキモいと言われているのか、もしかして先ほどの自分の台詞が男女交際を求めているものと曲解されたのではないか、もしかして早く一人になりたがっているのではないか……等々、余計な想像が止まりません。余計な想像が止まらない時、一番無難なのは、こちらからは何も喋らず、相手の話に相槌をうつことです。

結果、挙動不審のキモオタのできあがりです。なにしろ童貞だから仕方ありませんね。


「高校が男子校だった男の子はすぐわかる。何故なら、女の子と喋るのに慣れていないから」

そんな同期Cの無慈悲な台詞が今でも忘れられません。

何故なら、自分も薄々はそう思っていたからです。


だから、これは絶対に練習が必要だと思いました。

よく映画や小説で、殺人を犯す前に、殺人の練習をするシーンがあるではないですか。砂袋や肉の塊にナイフを突き立てたり、捕まえてきたゾンビを銃でヘッドショットしたりする、アレです。どんなに強い意志を持っていて、どんなに気持ちの上で覚悟していても、殺人を犯す前には生理的なブレーキが働きます。それを解除するために、練習するわけです。

同じように、童貞は女性に対して生理的なブレーキが働きます。女性と二人きりで町中を長時間歩き、ことと次第によっては好きだと告白したり、男女として交際を申し込んだり、あわよくばセックスするという行為は、童貞にとって殺人とほとんど同じ行為だといっていいでしょう。なにしろ、童貞だった自分を「殺す」行為なのですから。


そこで、K先輩に声をかけました。

K先輩はW先輩と同期で、これまた同じ学科の、女性の先輩でした。それなりに美人で、それなりに普通で、話しかけやすいというか、こちらが黙っていてもどんどん話しかけてくるおばちゃんみたいな女子大生でした。

当時は陰で「量産型の女子大生」などと呼んでいたのですが、今思えば失礼な話です。当時もその後も、ことあるごとに相談に乗ってくれたり、話を聞いてくれたりと、お世話になっていたのですから。

W先輩を好きなこと、明日一緒に映画を観に行くこと、デートの練習のようなものにつきあって欲しいこと……等々を冗談交じりにK先輩に伝えると、K先輩は「Tさんに勝つのは大変だよー」とニヤニヤしながら、「ま、ワタシも買い物に行きたかったしー」と、つきあってくれました。ありがとうK先輩。


K先輩のダイビング用品の買い物に付き合い、K先輩と映画を観て、K先輩と昼食を食べました。相手がK先輩だったからでしょうか、まったく緊張しません。準備万端です。

「Wは母親との仲があまり良好ではなく、実家にも帰っていないらしい」

「Wはコンビニバイトが嫌すぎて、二日目で行かなくなって、店長からの電話も無視したらしい」

「Wが煙草を覚えたのは去年の夏の民宿バイト。それまでは全然吸ってなかった」

……等々、K先輩が話してくれるW先輩情報もサービス満点でした。本当にありがとうK先輩。

ただ、

「Wは料理全然できないのに、Tさんと付き合いたての頃は頑張って、Tさんにまずいパスタ作ってた」

というのは、自分としてはなかなか切ないものがありましたが。



いよいよ当日です。

新宿駅で待ち合わせて、映画『セブン』を観にいきます。「まさか、あんな終わり方するなんて……」と、唖然とするW先輩。しかし、正直なところ、自分の頭の中はこの後の予定でいっぱいです。映画の内容はまったく頭に入らず、その後ビデオが発売された後、もう一回観たりしました。

「映画、面白かったねえ」

と、W先輩はいうのですが、自分としては、どちらかといえばここからがメインイベントです。この後、一緒に食事をして、気の利いた会話などして……全てが上手く行けば! ……というような計画を立てていたわけです。

しかし、W先輩は「ごめんね、明日早いから」と帰ろうとするのです。


今ならW先輩が、暗に何を言おうとしていたのかが分かります。

三年間頑張って活動してきたサークルの後輩だし、大学の授業でも世話になってるし、一緒に楽しく映画を観にいくくらいのことは別になんとも思わない。でも、男と女として交際する気なんて全くないし、そういうのは勘弁してくれ――そんなことを表そうとしていたわけですね。

しかし、その頃の自分はなにしろ童貞だったもので、そういったノンバーバルなメッセージ、非言語的なコミュニケーションなどほとんど理解できなかったのです。特に、男女関係に関するそれらは。や、今でもそうかもしれませんが。


一方で、その時の自分はやる気でいっぱいでした。

やる気、といっても、セックスして童貞を捨てたい! というわけではありません。入学直後から憧れだった先輩と二人きりの時間を過ごせる機会を得て、事前に練習までして、一歩も前に進まない、「成果」が何も無いなんて、耐えられませんでした。いかにも童貞らしい性急さと余裕の無さですが、実際童貞なので仕方がありません。

そこで「告白」することにしました。



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