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マクガイヤーチャンネル 第81号 2016/8/22
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こんにちは。8月の放送が一段落してほっとしているマクガイヤーです。

昨日の「夏休みスペシャル ドクターのお宅訪問!」ですが、なかなか放送が安定せず、失礼しました。

近日中に全編をタイムシフトで配信致しますので、今しばらくお待ちください。


それはそうと、火曜日に行った「マイナー生物大バトル」は如何だったでしょうか?

ニコ生

ニコ動 

YouTube

ネ申回と呼んでも良いほど大盛り上がりしました。いやー、楽しかった!


山田玲司のYSファンクラブ『マクガイヤーx女性ファン』

の放送が、完全にキャバクラ状態でエネルギーを補充できたという理由もあったのかもしれません(笑)。



さて、マクガイヤーチャンネルの今後の予定は以下のようになっております。



○9月8日(木) 20時~

「最近のマクガイヤー 2016年9月号」

いつも通り、最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。

詳細未定。


○9月19日(月) 20時~

「LAヤンキー愚連隊! 『スーサイド・スクワッド』とデヴィッド・エアー」

9/10より期待の新作アメコミ映画『スーサイド・スクワッド』が公開されます。

本作は『DCエクステンデッド・ユニバース』シリーズ三番目の作品でありつつ、これまでアメリカの町のゴロツキが自己実現を図る不良性感度120%な映画ばかり撮ってきたデヴィッド・エアー監督にとっておあつらえ向きの企画でもあります。

そこで、アメコミ、監督、不良映画……といった側面から『スーサイド・スクワッド』を解説します!


○10月前半 20時~

「テン年代の『闇金ウシジマくん』」

9/22より映画『闇金ウシジマくん Part3』が、10/22より映画最終作となる『闇金ウシジマくん the Final』が公開されます。

また、現在テレビドラマの第三シーズンが深夜に放送されています。

これらはいずれも2004年より連載されている漫画『闇金ウシジマくん』を原作としたものです。

当初は『ナニワ金融道』のクローンでしかなかった本作ですが、「新しい貧困」「マイルドヤンキー」「ワーキングプア」「格差社会」……といった「現在」を映し出し、もはやゼロ年代後半やテン年代のニッポンを代表する漫画であるといって良いでしょう。

そこで、原作漫画を中心に『闇金ウシジマくん』について特集します!


○10月後半 20時~

「最近のマクガイヤー 2016年10月号」

いつも通り、最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。

詳細未定。


○11月前半 20時~

「ニッポン対ワクチン」

子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの副反応や、HPVワクチン薬害研究についての疑義、というか捏造報道など、ワクチンに関する報道や話題が盛り上がっています。

そこで、そもそもワクチンとは何か、どのように発明されどのように使われてきたのか、何故大事なのか、なにが現実でなにが虚構なのか……等々について今一度しっかり解説します。


○11月後半 20時~

「最近のマクガイヤー 2016年11月号」

いつも通り、最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。

詳細未定。




お楽しみに!



番組オリジナルグッズも引き続き販売中です。

マクガイヤーチャンネル物販部 : https://clubt.jp/shop/S0000051529.html

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新製品マイナー生物大バトルTシャツ

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同じく新製品シン・ゴジラTシャツ

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思わずエナジードリンクが呑みたくなるヒロポンマグカップ

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いつもイラストを描いて頂いているアモイさん入魂の一品、キヨポンマグカップ

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情報量が多すぎる印南マクガイヤー善一TENGATシャツ

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マクガイヤー・ウォーズTシャツ

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夏にぴったり! ファインディング・シーマンTシャツ

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ワレカラ・エイリアン・ウォーリアーTシャツ


……等々、絶賛発売中!




さて、今回のブロマガですが、自分のこれまでのアクアリスト生活というか、爬虫両生類飼育史というか、飼って来たペット史みたいなものについて書かせて下さい。

「マイナー生物大バトル」で、山田玲司先生が千石正一先生とのエピソードを話してくれましたね。あれほど爬虫両生類の専門家だった千石先生も、結局一番大好きなのは猫だった――という、実に良い話でした。


何故良い話かというと、自分も結局猫に辿り着いたからです。



そもそも自分が「生き物を飼う」ということに興味を持ち始めたのは、小学生の頃でした。

地域の夏祭りで、「稚鯉のつかみ取り」なるものがあったのです。おそらく、養鯉業者の稚魚整理みたいな名目があったのかもしれません。鯉の稚魚をわんさか家に持ち帰りました。今だったら無計画に生き物を家に持ち帰るなんてことはしませんが、当時は小学生だったので、色とりどりの鯉を家で飼えると考えただけでわくわくしたのですね。

親父は若い頃に熱帯魚を飼っており、物置には水槽やバケツ一杯の底砂や空気ポンプや底面濾過装置といった器具が一式ありました。一緒に稚鯉を持ち帰った弟と一緒に水槽をセットすると、小学生が手がけたにしてはわりかしマトモな水槽ができあがりました。

水槽、というか水棲生物の飼育設備のことを「アクアリウム」、水棲生物を飼育する人を「アクアリスト」と呼びます。「ゲーセン」と「ゲーマー」の関係に似てますね。

初めて水槽をセットした時から、今の今まで考えが変わらないのですが、アクアリストにとって至福の時間は水槽をセットしたり、掃除ついでにレイアウトを変えたり、新しい魚を入れた直後です。今なら、普段は呑まない酒でも飲みながらしばし水槽の前でまどろむのですが、その時は小学生だったので、弟と一緒に腕組みしながら水槽をみつめ、満足感に浸っていました。


その時、自分も弟もまったく気づいていなかったのです。背後に親父、というかパパガイヤーがいたことに。


「なんだかおれも、久しぶりに熱帯魚飼いたくなってきたなあ」


その後のパパガイヤーの動きは、まさに電光石火というべきものでした。オトナの財力にものを言わせて120センチ水槽一式と、ブラックアロワナの稚魚を購入したのです。

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ブラックアロワナというのは、南米に生息する古代魚の一種です。

番組で紹介したハイギョ、プロトプテルス(のバリエーション)が南米・アフリカ・オーストラリアに生息しているのと似ていて、アロワナも南米・アジア・オーストラリアに生息しています。これは、大陸が分かれる前に生きていた共通の祖先の形を今も残していることを意味します。


……そんなことを滔々と語りながら、ニコニコ顔で水槽を掃除し、クリルと呼ばれる乾燥オキアミを餌に与えるパパガイヤーの姿を、自分と弟は不思議そうにみつめていました。

今なら分かりますが、自分と弟は、パパガイヤーの心に火を点けてしまったのです。


養殖産業や流通経路が発達し、今や安価で取引される南米アロワナですが、当時(80年後半)はまだまだ高価な魚でした。また、水質の変化に敏感なブラックアロワナの稚魚が比較的飼い難いことはいまも昔も一緒で、遂にパパガイヤーは落とす――死なせてしまいました。

しかし、すっかり若き日の情熱を取り戻したパパガイヤーは気落ちしません。目標をブラックアロワナよりも飼い易いと言われるシルバーアロワナにチェンジし、翌週にはシルバーアロワナの稚魚を購入してきました。

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せっかく120センチ水槽があるのだから、丈夫な成魚を買って来れば良いのではないかと思う人もいるかもしれませんが、より高価で(お値段がヒトケタ違います)、成長する楽しみがあまりない成魚から飼うという発想はありません。

そもそも10センチにも満たないアロワナの稚魚に120センチ水槽はデカすぎたのです。120センチ水槽は空のまま、最初は小さな水槽で稚魚を飼い、だんだん大きくしていくというパパガイヤーの戦略は成功し、シルバーアロワナはすくすくと成長していきました。


飼育下ですと、シルバーアロワナは1メートルくらいまで成長します。120センチ水槽だとギリギリですが、迫力のあるサイズとなります。我が家に遊びに来た親戚や友人が、「試しにエサやってみるか?」とドヤ顔で誘いをかけられ、わーきゃー言いながら餌をやる姿を自慢げにみつめるパパガイヤーの姿をみるにつけ、自分の心の中にも「生き物を飼いたい欲」がムクムクと育っていくのを感じました。


「120センチ水槽じゃやっぱり狭い、150センチ水槽にしようかなー」

「デカい水槽で4、5匹飼ったら、繁殖もイケる」

「クリルだけじゃ栄養が偏るから金魚や昆虫もあげよう。おまえら、ゴキブリ捕まえたら水槽に入れても良いからな」


……等々と語りまくるパパガイヤーは本当に楽しそうでした。本当は、どこで殺虫剤を浴びているか分からないゴキブリを餌として与えるのは問題があるのですが、生餌をバクバク食べるアロワナは迫力がありました。


しかし、問題もありました。


野生のアロワナは水面からジャンプし、木や葉っぱの上にとまっている虫を食べる習性があることで知られています。だから、飼育下でも水槽からジャンプしようとすることが時々あります。

↑こんなに上手く着水できるとは限らないわけです。


勿論、水槽には蓋がつけてありますが、ガッチリ固定されているわけではありません。夜中に時々「ガン!」という音がするくらいならまだマシなのですが、ある日、皆が外出して戻ってくると、アロワナが床でビチビチはねているという事件がありました。


勿論、パパガイヤーは急いで水中に戻したのですが、ダメージが大きかったのか、死んでしまいました。

めげないパパは再度アロワナを買います。今度は水位を低くし、蓋の上にも重石を乗せ……とバッチリ対策を講じます。しかし、それでも心配なのか、仕事先や出張先からも電話をかけ、アロワナの無事を確認してきました。

ここで大事なのは、それまでパパガイヤーは、家族を心配して仕事先や出張先から電話をかけてくることなど一度も無かったということです。



(この続きは有料でお楽しみください)