おはようございます。長谷川といえば長谷川裕一が一番に思い浮かぶマクガイヤーです。
夏が終わり、すっかり秋めいてまいりました。
年の瀬が近づいてくるに従って色々と面倒くさいことが増えてゆくのですが、自分を見失わないように生きてゆきたいものです。
さて、今回のブロマガです。「科学で映画を楽しむ法」第2回として『コンテイジョン』の解説をしようかと考えていたのですが、なんと10/18のテレ東の午後のロードショーで放送するというじゃありませんか。
http://www.tv-tokyo.co.jp/telecine/oa_afr_load/
せっかくなので、『コンテイジョン』の解説は延期して、時事ネタについて書こうかと思います。
元フジテレビアナウンサーの長谷川豊さんが、
「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」
http://blog.livedoor.jp/hasegawa_yutaka/archives/48479701.html
というタイトルのブログを書き、盛大に炎上しています。
ちょっと遅れた時事ネタかもしれませんが、どうしても見過ごせないので書きますね。
分かりやすいように、見出しもつけました!
●医療費が膨らみ続けているのは問題である
まず前提として、少子高齢化が進む中、医療費が膨らみ続けているのは事実なわけです。そして、年金システムと同じ理由で、このままいくと国民皆保険をベースとした日本の医療制度が崩壊しそうだ――と認識している人もそれなりの数いるわけです。
このブロマガの読者には若い人もいるので、一応説明しておくと、日本の国民皆保険制度というのは、国民全員から所得に応じておカネを集め、所得に関係なく必要な人に医療を提供するというものです。つまり、毎日汗水たらして働いている人にも、病気や障害を持っていて働けない人にも、ニートやひきこもりで働いてない人にも、(なんらかの公的保険に入ってさえいれば)基本的には同じ医療サービスが提供されます。診療報酬と保険点数のシステムにより「定価」が決まり、日本のどこに住んでいても同じ価格で医療サービスを受けられます。これは、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という憲法第25条の理念――生存権の保証を具現化しようという制度です。
若者よりも老人の方が圧倒的に医療費がかかります。国民医療費の3割が老人医療費といわれています。平日に病院、それも首都圏の大病院ではなく郊外の個人経営のクリニックに行ったことのある人なら、待合室が老人で溢れている光景を見たことがあるのではないでしょうか。社会で汗水たらして働いている若者世代が、引退した老人世代の医療費を負担している構造です。
日本が高齢化社会に向かっているという事実は、何十年も前からいわれてきたことです。当然、様々な対策がとられてきました。ジェネリック医療品の推進、診療報酬と保険点数の切り下げ、そして後期高齢者医療制度の導入と自己負担割合の増加……
もういい年した人でもすっかり忘れてますが、その昔、70歳以上の自己負担は無料でした。具体的にいうと、それまで3~5割負担だった自己負担分が1973年に無料になりました。1973年といえば、高度経済成長の最後のピークにあたります。これが1983年に定額負担(外来1ヶ月400円、入院1日300円)になり、段階的に引き上げられ、70歳~74歳(前期高齢者)が2割、75歳以上(後期高齢者)が1割、ただし収入の多い人は3割、という現在の制度になったのです。現役世代の負担も、(国民保険の場合はちょっと違いますが)健康保険(政管健保)の自己負担率がどんどんひき上がっていったのは共通しています(現在3割)。
医療業界には「2025年問題」という言葉があります。団塊の世代が全て75歳以上の後期高齢者に達する年が2025年なのです。当然、医療費も年金も、つまり社会保障費がいま以上に増加することが予想されます。
だから、自己負担率を5割に上げようとか、消費税を20%にしようとかいった議論は、真剣に受け止めなくてはいけない話です。
たとえば↓では、なんと現役の厚労省幹部(さすがに匿名)が医療制度の破綻を口にしています。。
https://dot.asahi.com/aera/2016092700244.html
しかしですね、だからといって
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人工透析患者は自業自得、殺せ!
(「先天的な遺伝的理由」で人工透析をしている患者さんを罵倒するものでは全くありません。誤解無きようにお願い申し上げます。)
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というのは、暴論というか、飲み屋のおっさんの戯言みたいな話なわけですよ。
●「殺せ」という表現が洒落にならない
まずですね、これが炎上してる最大の理由ですが、「殺せ」という表現が全然洒落になってません。
人工透析患者の医療費は月に約40万円かかります。3割負担でも13万円負担しなくてはなりませんが、助成金制度を利用して1万円の負担で済むようになっています。これを「自業自得」という理由で廃止すると、週3回、1回4時間程度の透析をしながら月に40万円+生活費を稼がなくてはならないわけです。しかも、透析患者の平均年齢は67.5歳です。株やFXや土地転がしで大もうけでもしない限り、60代の透析患者が毎月それだけの稼ぎをあげるのは現実的に不可能です。
https://www.qlife.jp/square/healthcare/story50267.html
かといって、透析しなければ死んでしまいます。だから「殺せ!」という表現になるのでしょうが、全然シャレになってないわけです。
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キリギリスは餓死しなければいけないのです。でなければ、アリさんはやる気を失うのです。
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この理屈が行き着く先は、努力しない人間は全員死ね、能力の無い人間は全員死ね、死んだ方が社会にとって幸福だという、ナチスのT4作戦や相模原障害者施設46人殺傷事件です。
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■「保育園堕ちた、日本死ね」の人はテロリストなのか?
今回、「殺せ」という言葉を必死になって取り上げている、何の理解力もない小学生レベルのバカが大量に沸いていますが、アホらしくて相手にする気すら起きません。
じゃあアレなんでしょうか?
私が尊敬するIT企業の元社長さんなどは自身のツイートで、たまに「死ねよカスが」など、非常にきつい言葉を使われますが、これ、脅迫罪かなんかなのでしょうかね。殺人教唆か何かでしょうか?
私の番組である俳優さんが「人を一人殺した奴なんて、全員死にゃあいいんだよ!殺せ!そんなやつ!」としょっちゅうおっしゃっていますが、彼、大量殺人犯なんですかね。しょっちゅう言ってますし。
話題になったあの「保育園落ちた、日本死ね」さんも同じですね。
あれ、テロリストですかね。だって、国家を殺そうとしてるんだし。はっきり言ってるしね。「死ね」って…
http://blog.livedoor.jp/hasegawa_yutaka/archives/48511272.html
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という言い訳も、言葉を操るアナウンサーという職業とは思えないわけですよ。
「日本死ね」というのは、「現行の日本というシステムを壊して新しいものにしたい」ということの文学的表現なわけですよ。「日本死ね」を日本人が死ぬ、あるいは日本人を殺すことと捉えるひとはよほどのへそ曲がりでしょう。「日本人死ね」ではなく「日本死ね」を、当の日本人がいっているわけですから。
ですが、「自業自得の透析患者全員殺せ」を、「現行の医療制度の改革」の文学的表現と捉える人は数割くらいでしょう(長谷川さんに応援コメントを送る人の割合くらい)。何故なら、透析患者の医療費負担を打ち切ったら、本当に死んでしまうからです。
●医療費負担打ち切りは「罰」なのか?
また、長谷川さんの中では「自業自得」として、医者の注意を聞かず自堕落な生活を送ったことの罰としての医療費負担打ち切り、という因果論的な理屈がありますが、その認識は正しいのでしょうか?。
長谷川さんは10人以上の医師に取材したと豪語していますが、果たして患者には取材したのでしょうか?
人工透析はあくまでも糖尿病や慢性腎不全に対する対症療法でしかありません。透析を行うことで腎機能が回復することはありえません。透析患者の5年後生存率は約60%、10年後生存率は約36%と報告されています。5年後に4割、10年後に6.4割の患者さんが死んでしまうわけです。
http://docs.jsdt.or.jp/overview/pdf2015/p028.pdf
更に、人工透析というのは、機能の低下した腎臓の替わりに人工の腎臓、ダイアライザーと呼ばれる透析装置を用いて、血液中の老廃物や余分な水分を取り除くという行為です。皮膚に針とチューブを刺して、血液を一回外に出して、また戻すわけですね。この作業1回に4時間程度かかり、週3回繰り返す必要があります。心臓にも血管にも相応の負担がかかります。水分制限や塩分制限をきちんと守っていないと、あるいはカロリー摂取量の不足や消化管出血などで血中カリウム濃度が高いと、取り除かなければならない水分量が多くなり、血圧が低下します。これを繰り返すと、血圧降下や不整脈による心不全、すなわち突然死のリスクが上がります。
更に更に、人工透析患者は血液交換に必要な血液量を得るため、腕の動脈と静脈をつなぎ合わせる手術を行います。静脈だけでは人工透析に必要な血液量を得られないからです。この部位をシャントと呼びますが、人工的に作った部位なので、当然リスクがあります。まず、何回も針を刺すので、感染症の危険性が高まります。圧迫すると狭窄や閉塞が起こりので、重いものは持てません。逆に、十年二十年と通常より多い血流を通すうちに、異常発育してしまうこともあります。
↓に20年透析する間に自己血管内シャントが異常発育した患者さんの腕の画像が載っています。
http://www.satsukinomori.jp/shunt.1.html
全員が全員↑の画像のようになるわけではないのですよ。その前に亡くなってしまう人も多いですし、狭窄や閉塞で交換する場合もあります。
しかし、こういう画像をみると、もし、自堕落に生きてきたことの責任をとらなくてはいけないのなら(必ずしもその必要はないと思うのですが)、人工透析という状態で既に充分ではないかと思うのですよ。
人工透析患者は障害者手帳を貰えますが、長谷川さんのいうように、映画を半額でみれるとか、公共交通機関の利用料が半額になるとか、ディズニーランドでほとんど並ぶ必要ないとかいったサービスと引き合うものとは思えません。
少なくとも自分は透析をほぼ無料で受けられるからという理由で好き放題飲んだり食ったりしても安心とは思いませんし、定期的にやってる筋トレを辞めようとも思いません。シャントをつけたら上半身の筋トレも難くなってしまうでしょう。
●人工透析と遺伝
かといって、どんなに健康に気をつけても、糖尿病になる時はなりますし、腎不全も同様です。
そして、長谷川さんは
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「先天的な遺伝的理由」で人工透析をしている患者さんを罵倒するものでは全くありません。誤解無きようにお願い申し上げます。
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と書いているのですが、自己透析患者を「自業自得」と「先天的な遺伝的理由」の二種類に白黒はっきり分けられるものでしょうか?
遺伝病は大きく二つに分けられます。単因子遺伝疾患と、多因子遺伝疾患の二つです。
単因子遺伝疾患とは、一箇所の遺伝子変異が原因の疾患のことです(便宜上、染色体異常症もこれに含めます)。筋ジストロフィーやハンチントン舞踏病などが代表例です。ある集団に1%以上の頻度で存在する遺伝子変異を「多型」と呼びますが、遺伝病も多型の一つである例としてよく名前を挙げられる鎌状赤血球貧血症(貧血の代わりにマラリア抵抗性になります)も単因子遺伝病です。糖尿病では、若年発症成人型糖尿病、ミトコンドリア遺伝子異常、そしてインスリン遺伝子とインスリン受容体異常症が挙げられます。
一方、多因子遺伝疾患というのは、複数の遺伝子の複数の変異プラス環境要因が原因の疾患のことです。がんも糖尿病(II型)も高血圧も多因子遺伝性疾患です。「性格」や「才能」もこれに当てはまります。
重要なのは、多因子で遺伝する場合、同じ遺伝子を持っていても形質の発現や病気の発症は人それぞれだということです。遺伝子的には同一である一卵性双生児でも、どこに住んで何を食べてどう生活したかで、がんもII型糖尿病も高血圧もなりやすさが違いますし、性格や才能も異なってきます。
この場合、どの遺伝子のどの多型がどのくらい形質の発現や病気の発症に関わっているか、なるべく沢山の人たちの遺伝子一つ一つについて調べていかなくてはなりません。更に、その人たちの環境要因――ライフスタイルは様々です。結果、この多型を持っていたらあるがんを発症する確立が平均的な日本人に比べて○○倍、さらにこの多型を持っていたら○○倍みたいな遺伝子検査が出来上がります。また、この「○○倍」という数字は、新しい論文や知見が発表されたら、変わる可能性があります。
さて、この上で、長谷川さんのいう「自業自得な透析患者」とは、どのような疾患を持った患者になるでしょうか?
まず、透析患者の原疾患別割合は糖尿病性腎症、その他の腎疾患でほとんど腎硬化症で約8割をしめています。7割の患者が糖尿病、慢性糸球体腎炎そして腎硬化症が原因で透析を受けている、ということです。
http://docs.jsdt.or.jp/overview/pdf2015/p016.pdf
このうち、慢性糸球体腎炎は、免疫反応の異常によるものが多いと考えられていますが、原因不明ですので「自業自得」に入らないでしょう。I型糖尿病も、遺伝性ではありませんが先天性なので入りません。若年発症成人型糖尿病、ミトコンドリア遺伝子異常、インスリン受容体異常症などの遺伝性糖尿病と遺伝性腎疾患も入りません。
ですが、これら以外の糖尿病や腎硬化症が全て「自業自得な透析患者」かというと、そんなことはありません。多因子遺伝疾患だからです。多数の遺伝子が発症に関連しており、同じ遺伝子セット、というか同じゲノムを持った双子でも、環境によって発症するかしないかが変わります。
つまりこれは、同じ努力(運動や食事制限)をしても、発症するかしないかが変わることになります。どこからどこまでが「自業自得」で、どこからどこまでが「遺伝性」なのか、科学で決められないのです。
実際にこのような知見を医療保険に適用するとなれば、どこかで線引きをする必要があります。この場合に線引きするということは、アンフェアになるということです。発症への関与はそれほど高くないけれど、それなりに関連している遺伝子を持った人を切り捨てることになるのですから。未だみつかっていない糖尿病関連遺伝子も腎硬化症関連遺伝子も山ほどあると予想されています。更に、保険適用前に遺伝子検査を受ける必要もあります。
なぜこれほどまでに糖尿病や腎疾患に関連する遺伝子が多いのでしょうか? これには人類の進化と、農耕の発展が関係しています。
人類誕生以降200万年という歴史の中で、現在のように糖質や塩類をたっぷりとれる状態は稀でした。農耕を始めたのはおよそ1万年前といわれていますが、それ以前はこれほど糖質を採れなかったはずです。海のそばに住んでない限り、塩類も不足していたはずです。『進撃の巨人』では塩が高価という設定でした。また、「フルーツしか食べない男」中野瑞樹さんは、実際には果実と塩を口にしているそうです。また、歯の付着物の研究から、人類の祖先である原人の主食は果実だったと予想されています。
この結果として、人類(その他の動物も同様ですが)は糖質や塩類を効率的に体内に溜め込むような遺伝子や、糖質や塩類を摂取した時に脳が快楽を感じるような遺伝子が多く残りました。そのほうが次世代を残すために有利だったからです。
そして、農耕も交易も過剰に発達した現在では、多くの人が糖尿病や腎疾患を患い、人工透析患者になったというわけです。
●日本の保険システムについて
長谷川さんは勢いが余ったのか、日本の保険制度についての批判も口にしています。
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年金システムと保険のシステムを考えたバカ、全員死んじまえ!
http://blog.livedoor.jp/hasegawa_yutaka/archives/48479701.html
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繰り返す!日本の保険システムと年金システムは官僚から取り上げ民間に落とせ!
http://blog.livedoor.jp/hasegawa_yutaka/archives/48487334.html
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日本の保険制度は、おカネがかかりすぎているということが最近判明したものの↓、他国と比べると未だ優秀なシステムです。
http://diamond.jp/articles/-/98152
これは、国民皆保険制度がオバマケア実現まで存在しなかったアメリカと比較してみるとよく分かります。
たとえば、↑の記事でアメリカの「医療費(総保健医療支出)のGDP(国内総生産)に対する比率」が突出して高いのは、民間保険がほとんどを占めているからだといわれています。アメリカは、同じ治療でも病院によって価格が違います。医療の貧富の格差が大きいわけです。また、民間保険会社に入るおカネも莫大です。医療費が医者でも患者でも薬でもなく民間保険会社に入る分だけ、高くなるわけです。
全ての国民が一定レベルの医療を受けられないことは、社会不安の原因になります。
たとえば、2009年の新型インフルエンザ流行にて、先進国の中でアメリカの感染者と死亡者の数が突出して高いのは、国民皆保険制度が無いこと(この頃、まだオバマケアはありませんでした)が大きな原因といわれています。病院に行っても、保険の種類によってはタミフルが処方されなかったのです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/2009%E5%B9%B4%E6%96%B0%E5%9...
長谷川さんはフジテレビ時代にニューヨーク支局に勤務していた経験があり(そのことが退社の原因でもあるのですが)、アメリカの保険制度について理解していてもいいはずなのですが、アメリカでは一回も病院に行かなかったのでしょうか。
●長谷川さんについて
長谷川さんがブログを書いたのは9/19、その後、タイトルを変更したり、「先天的な遺伝的理由」で人工透析をしている患者さんについて「殺せ!」と言ってるわけではないことを強調したりしていますが、全国腎臓病協議会から抗議を受けても、主旨については謝罪も訂正もしていません。
その後、長谷川さんはテレビ大阪と読売テレビのレギュラー番組を降板させられ、BLOGOSのライター契約も解除されました。声優を務める予定だったショートアニメ『ぺペペペン議員』も降板させられたのだそうです。まさにこれこそが自業自得……と言いたくなる状況です。
ブログ発表直後ならともかく、今の状況でこの件について話題にすることは、溺れている者に石を投げる行為かもしれませんが、ちょっと書かずにはいられませんでした。
何故長谷川さんがこのようなブログを書いたかというと、敢えて極端な表現で書くことで、医療費問題について拡散したかったのだといいます。
http://www.j-cast.com/2016/09/25278891.html?p=all
「炎上」というのは、敢えて極論を言ったり極端なことをしたりすることで、1万人敵にして1000人味方にする行為なわけですよ。
森元首相や橋下元府知事のように、また大統領選でのトランプやEU離脱騒動でのボリス・ジョンソンのように、敢えて極論を言うことで、自分の名前を売ったり、自分の有利な争点に世論を誘導したりする人もいたわけです。
つまり、長谷川さんは橋下徹やトランプをどこかで参考にしてるのかな、なんてことも思ったりするわけです。
5年後か10年後、今回の騒動がすっかりおさまったころ、長谷川さんが都知事や県知事に立候補した時は、今回の件を思い返したいものです。
本メルマガもニコ生の番組内容も、TwitterやFacebookやブログ等で話題にして頂けると、宣伝になるのでとてもありがたいです。常識の範囲内で引用やコピペや文字起こしによる紹介もして頂いて構いません。でも、全文コピペや全文文字起こしは勘弁な!
マクガイヤーチャンネルの今後の予定は以下のようになっております。
○10月10日(月) 20時~
「テン年代の『闇金ウシジマくん』」
9/22より映画『闇金ウシジマくん Part3』が、10/22より映画最終作となる『闇金ウシジマくん the Final』が公開されます。
また、現在テレビドラマの第三シーズンが深夜に放送されています。
これらはいずれも2004年より連載されている漫画『闇金ウシジマくん』を原作としたものです。
当初は『ナニワ金融道』のクローンでしかなかった本作ですが、「新しい貧困」「マイルドヤンキー」「ワーキングプア」「格差社会」……といった「現在」を映し出し、もはやゼロ年代後半やテン年代のニッポンを代表する漫画であるといって良いでしょう。
そこで、原作漫画を中心に『闇金ウシジマくん』について特集します!
○10月27日(木) 20時~
「最近のマクガイヤー 2016年10月号」
いつも通り、最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
お題
・『怒り』
その他諸々について語る予定です。
詳細未定。
○11月前半 20時~
「ニッポン対ワクチン」
子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの副反応や、HPVワクチン薬害研究についての疑義、というか捏造報道など、ワクチンに関する報道や話題が盛り上がっています。
そこで、そもそもワクチンとは何か、どのように発明されどのように使われてきたのか、何故大事なのか、なにが現実でなにが虚構なのか……等々について今一度しっかり解説します。
○11月後半 20時~
「最近のマクガイヤー 2016年11月号」
いつも通り、最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
詳細未定。
また、50回記念オフ会を下記日時に開催します。
日時:10/22(土) 14時(13時半開場)~18時(予定)
場所:ワニスタ
参加希望者は下記フォームにてご申請下さい。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScpfkKnxSPUpZkWn...
詳細は未定ですが、皆でマクガイヤーのお勧め映像を観た後、歓談するというような内容を予定しております。
参加料は無料です。差し入れ大歓迎です!
その後、二次会として近くの飲食店での飲み会も予定しております(こちらは3000円となります)。
応募者多数の場合はTwitterとFacebookのIDがある方から選びますので、是非書いておいてね!
締め切りは10/19となります。
お楽しみに!
番組オリジナルグッズも引き続き販売中です。
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Dr.マクガイヤー
Twitter : @AngusMacgyer
ブログ : 冒険野郎マクガイヤー@はてな
平野建太
発 行:株式会社タチワニ
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いつも楽しく拝見しています。先生の医学・生物関係のご解説も大変興味深く拝見しております。
爺(還暦越え)なので長くなりましたが、いつかノーベル医学生理学賞受賞された「オートファジィ」につきましても
ご解説いただければ幸いです。 元製薬会社員かつ元歯科材料会社員
長谷川氏の発言は、これまでの物も含めて扇情的であったので、いつかこういう事になるだろうとは思っていましたが、ちゃんと議論するべき透析問題で顕在化してほしくなかったですね。長谷川氏が謝罪などすると、まるで現状の透析医療が健全で、その反対にいる透析制度再考派が悪者のような印象さえ生まれているように感じます。
>>2
あと他の病気と患者と比べて、透析患者の負担が適正でしょうか?最高負担額2万円が適正化どうか考える必要はあるように思います。