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マクガイヤーチャンネル 第197号 【星野之宣×諸星大二郎トークイベントを観覧してきました】
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マクガイヤーチャンネル 第197号 【星野之宣×諸星大二郎トークイベントを観覧してきました】

2018-11-28 07:00
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    マクガイヤーチャンネル 第197号 2018/11/28
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    おはようございます。マクガイヤーです。

    本日夜、ヤンサンに出演します。

    今度ワニスタが引越するのですが、ワニスタ最終収録を記念してお呼ばれしました。しまさんと二人で出演する予定です。

    プレゼンの技術と『ボヘンミアン・ラプソディ』をはじめとする音楽や楽曲が魅力的な映画について話すことになりそうです。ご期待下さい。

    ちなみに、マクガイヤーチャンネルは背景がパワポなので、視聴者にとって引越は関係なかろうということで特になにも行う予定はありません(笑)。



    マクガイヤーチャンネルの今後の放送予定は以下のようになっております。



    ○12月15日(土)20時~「最近のマクガイヤー 2018年12月号」

    『クレイジー・リッチ』

    『スカイライン−奪還−』

    『ボヘミアン・ラプソディ』

    『止められるか、俺たちを』

    『ザ・アウトロー』

    『ヴェノム』

    『GODZILLA 星を喰う者』

    『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』

    『来る』

    その他、いつも通り最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。



    ○12月29日(土)20時~「Dr.マクガイヤーのオタ忘年会2018」

    例年お楽しみ頂いている「オタ忘年会」。2018年に語り残したオタク的トピックスやアイテムについて独断と偏見で語りまくります。

    アシスタントとして御代しおりさん(https://twitter.com/watagashiori)に出演して頂く予定です。


    ちなみに過去の忘年会動画はこちらになります。

    2017年

    2016年

    2015年

    2014年 

    2013年




    ○1月前半(日時未定)「ぼくらを退屈から救いに来た『SSSS.GRIDMAN』と『電光超人グリッドマン』」

    10月からアニメ『SSSS.GRIDMAN』が放送されています。

    原作となる特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』は1993~94年にかけて放送されていましたが、約15年間の特撮・アニメ・玩具・ネット環境・サブカルチャーなどの進化や深化を踏まえた演出・ドラマ・ネタの数々に、毎回ハァハァと興奮しながら視聴しています。これでやっと『電光超人グリッドマン』のことが好きになれそうです。

    そこで、『電光超人グリッドマン』が平成特撮に与えた影響を踏まえつつ、『SSSS.GRIDMAN』のどこがどのように素晴らしいのかを解説するニコ生をお送りします。



    さて、今回のブロマガですが、日曜日にトークイベント「星野之宣×諸星大二郎 ~ふたつの宇宙、その中心に迫る~」を観覧してきたので、簡単なまとめがてらレポートを書かせて下さい。


    本イベントは川崎市民ミュージアムで行われている「ビッグコミック50周年展」の関連イベントとして開催されました。

    https://www.kawasaki-museum.jp/event/13969/

    自分は司会を務める夏目房之介さんのツイートで本イベントを知ったのですが、こんな組み合わせのイベント、貴重すぎます。生星野之宣も生諸星大二郎もこの目でみたことがないばかりか、二人が対談し、司会を夏目房之介が務める……これを観覧しないでどうするのか!

    イベントは事前申込制で、「応募多数の場合は抽選」とのことでしたが、運よく当選しました。2枚申し込んだので、諸星大二郎回を一緒にやってくれたしまさんをお礼がてら誘い、行ってきましたよ。


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    会場となる川崎市民ミュージアムは漫画や写真や映画などの複製芸術の収集や特別展で有名な美術館です。同じ川崎市には他に有名な藤子・F・不二雄ミュージアムや舞台や単館系映画を上映する川崎市アートセンターなどがあり、川崎市は複製芸術に詳しい学芸員が多い印象があります……そんなふうに川崎市の肩をもってしまうのは、自分も川崎出身だからでしょう。


    ツイッターで検索したら落選したのを残念がっていた人がいたので、てっきり270席全部満席で混雑したロフトプラスワンのようになっているのかなと思っていたら、ぽつぽつ空席があり拍子抜けしました。

    しかし、夏目房之介さんと生星野・諸星が登場すると俄然会場のテンションは最高潮に! 夏目さんは先日の『夜の手塚治虫』トークイベントでおみかけしましたが、相変わらずダンディです。そして、まさかこの目で生星野之宣をみる日が来るとは思っていませんでした。諸星大二郎はこの世に存在しない可能性もあると思ってました(笑)。


    イベントは、まず夏目さんから60分の開演時間を30分延長して行うという、いきなりの延長宣言からはじまりました。当然場内大拍手。

    そして星野・諸星の両先生が登場し、夏目さんがパワポを使って資料を提示したりデビュー前後の漫画史について説明したりして、口が重い二人からトークを引き出す形で進行しました。なんか8割がた夏目さんが喋っていたような感じでしたが、その合間におしぼりで顔を拭いたり、二人でこそこそ囁きあっている両先生に、年齢層お高めの観客全員が激萌えするというイベントでした。


    イベントは録画もされていたので、どこかで発表されると思うのですが、自分が興味深かったトピックスを箇条書きでまとめておきます。



    ●ビッグコミックとデビュー前の漫画状況

    ・漫画の読者が成長すると共に、60年代の月刊漫画誌は親が買ってくれるもの、70年代の週刊漫画誌は自分で買うものという位置づけに変わっていった。ここで主催者に忖度してビッグコミックを話題にするが(笑)、68年に創刊したビッグコミックは、手塚的ストーリーマンガとさいとうたかを的劇画のアウフヘーベンとして創刊されたが、それは同時に純文学と大衆小説の中間的な作品を載せる中間小説誌を漫画でやろうとしたのと同じだった。「小学○年生」を刊行していた小学館は年齢別に読者層を認識する傾向があり、この時代に青年~大人をターゲットにする雑誌を産み出した。手塚治虫・さいとうたかを・水木しげる・白戸三平と錚々たるメンバーが並ぶ創刊号の気合がすごい。そんな中、二人はビッグコミックをどう認識していたのか?(夏目)

    ・あんまり意識していなかったが、いつかはクラウンという感じはあった(星野)。

    ・右に同じ(笑)。あんまり意識してなかった(諸星)。

    ・一方で、60年代は貸本漫画という流れもあった。二人は貸本漫画を読んでいたか?(夏目)

    ・世代じゃなかったのでほとんど読まなかった。よく読んでいたのは関谷ひさしや桑田二郎など。『8マン』も好きだったし、その前に月刊誌で連載していたやつ(『まぼろし探偵』『月光仮面』か?)もよく読んでいた(星野)。

    ・手塚漫画しか読まなかった。お祭りの縁日で50円とか100円で売られていた『鉄腕アトム』などを買い、そればかり読んでいた。あとは『ロボット三等兵』とか。横山光輝はほとんど読んでない(諸星)。

    ・当時、実は手塚治虫よりも横山光輝の方が人気があった。そういう意味で貴重な発言(夏目)。



    ●それぞれのデビュー作・初期作

    ・諸星さんのデビュー作『ジュン子・恐喝』。すごく暗い話だが、当時は青春の鬱屈した話を漫画で書こうという流れがあった。それにしてもなぜ「(諸星義影)」名義なのか。なぜ括弧がついているのか(夏目)。

    ・自分でも分からない。覚えていない(笑)(諸星)。

    ・一方で、これはデビュー作ではないが星野先生の初期の作品『巨人たちの伝説』。木星を背景に宇宙船の船内・船外を配置するコマ割りに驚いた。こういう凝ったコマ割りは「COM」で石森や手塚が盛んにやっていた。人物には明らかに池上遼一の影響がある(夏目)。

    ・他に影響を受けたのは川崎のぼるやさいとうたかをの劇画かも。石森章太郎の『にいちゃん戦車』も好きだった(星野)。



    ●大友克洋とSF

    ・両先生は大友克洋とほぼ同年代だが、年上の世代という印象が強い(諸星49年生70年デビュー、星野54年生75年デビュー、大友54年生73年デビュー)大友克洋とニューウェーブ以前以後に区切るなら、お二人は以前に入ると思うが、どう思うか?(夏目)

    ・ほぼ同期だが、全然かなわない。(学年で)一年ちがうだけだが、大きくちがう。自分はSFに大きく影響を受けていて、特に『2001年宇宙の旅』は衝撃的だった。同時に『猿の惑星』も公開されていて、「『2001年宇宙の旅』みたいな映画ばかりだとSFファンとして困る」というSFファンの反応もみてきた。大友克洋の描く漫画はそれらSF漫画とは全くちがう(星野)。



    ●諸星と星野

    ・ジャンプコミックス版『暗黒神話』の著者挨拶には、若き諸星先生の写真(笑)と共に「これは一種のはめ絵遊びです。古代史の材料を片っぱしからぶち込み、(中略)全然別の新しい絵が浮かび上がってくる……そういった緻密で壮大なジグソー・パズルをやってみたかったのです」とある。一方、同じくジャンプコミックス版『巨人たちの伝説』には「いつの時代でも、未知の領域にやみくもに挑戦していくのは人間の宿命なのでしょうか」という言葉がある。同じくSFや伝奇ものを描く両先生だが、「はめ絵遊び」と「未知への挑戦」は両先生を比較する上でそれぞれに特徴的なキーワードだと思う。この文章は(編集者ではなく)御自身で書かれたのか?(夏目)

    ・このそらぞらしさは僕ですね(笑)(星野)。

    ・僕だと思う(諸星)。

    ・お互いをどう思っていたか?(夏目)

    ・自分が『妖怪ハンター』を5週で打ち切られたのに『ブルーシティ』は10週、自分が『暗黒神話』をやると『巨人たちの伝説』。だいたい自分よりうまくやるな、と思ってた(笑)(諸星)。

    ・諸星先生の『暗黒神話』には人間(自分)の内へ内へと向かっていくような感じがあった。自分は、外へ外へと向かっていくような感じの作品を描きたいと思った(星野)。

    ・星野作品は(ニューウェーブやサイバーパンクと比較して)SFの中心、諸星作品はSFの周辺(エッジ)という印象がある。その後、「月刊スーパーアクション」2周年記念号では手塚先生を交えて鼎談もされている(夏目)。

    ・この対談で気安くなったせいか『2001夜物語』『西遊妖猿伝』の講釈師パロディをやった(星野)。

    ・この時が初対面。最初は星野さんと二人でという話だったが、いきなり編集者が手塚先生を呼んできたので焦った(諸星)。

    ・手塚先生は関西人のせいか、いきなり変なところから話題をふってかましてやろうみたいなところがある。この時も「動物漫画描いたらどうか?」なんてすごい変な角度の話をされて、ペースを崩された(笑)(星野)。

    ・この時のお二人はチェックのシャツを着てますが、今日もお二人はチェックのシャツを着ています(笑)。もう一つ、この時のスーパーアクションでちょうど前のページに作品が掲載されていた奥田鉄人(冬口たくみ)が友人なのだが、この雑誌が縁で諸星さんのところにアシスタントとして送り込まれたらしい。でも諸星漫画のアシスタントなんてできるのか? 背景を描けるのか?(笑)ベタ・ホワイト・ケシゴムくらいしかできないのではないか?(夏目)

    ・はっきりいって全然使えないアシスタントだった(笑)。ベタ・ホワイト・ケシゴムくらい(諸星)。



    ●最後に一言

    ・作品は無責任に描いている。いちいち責任とっていたらきりがない。

    ・今度『海帝』の単行本が出ますが、これは『ブルーシティ』です。




    だいたいこんな感じでしょうか。8割がた夏目さんが喋っていたような感じだったものの、こうやって文章でまとめると、星野之宣と諸星大二郎のちがいがテーマだったことがよくわかります。

    ただ、一応メモをとったのですが、実際話されたことと違う部分があるかもしれません。ご容赦下さい。


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    観覧車には「お土産」として資料やミニ色紙が渡されました。あざーす!


    今月末発売の「(実質的に)『ブルーシティ』」な『海帝』と、来年発売予定の『諸星大二郎劇場 第2集』を楽しみに待ちたいと思います。



    番組オリジナルグッズも引き続き販売中です。

    マクガイヤーチャンネル物販部 : https://clubt.jp/shop/S0000051529.html

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    新製品乳首ポケストップ Tシャツ

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    同じく新製品スーサイド・スクワッド Tシャツ

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    思わずエナジードリンクが呑みたくなるヒロポンマグカップ

     

    ……等々、絶賛発売中!



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         平野建太

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