おはようございます。
金曜日に『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』生実況、月曜日に「ラーメンハゲ芹沢達也の苦悩のサーガとしての『ラーメン発見伝』・『らーめん才遊記』・『らーめん再遊記』」と、二回放送を行ないましたが、如何だったでしょうか。
実況のほうは残念ながら御代しおり先生が参加できませんでしたが、久しぶりに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観ることができて、楽しかったです。今週の金曜日は『レディ・プレイヤー1』の放送ですが、そういえばマクガイヤーゼミでもとりあげましたね。
マクガイヤーゼミの方は、ラーメンハゲこと芹沢達也について勝手な語りを2時間半することができ、満足しております。『らーめん再遊記』の続きが早く読みたいなあ。
マクガイヤーチャンネルの今後の放送予定は以下のようになっております。
○7月12日(日)19時~「最近のマクガイヤー 2020年7月号」
・時事ネタ
その他、いつも通り最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
○7月26日(日)19時~「いまこそ読み直したいジョージ秋山」
漫画家のジョージ秋山が5月12日に亡くなったことが発表されました。
『デロリンマン』、『銭ゲバ』、『アシュラ』、『ザ・ムーン』、『浮浪雲』、『捨てがたき人々』……と、代表作に事欠きませんが、実際に読んでいた人はどれくらいいるのでしょうか?
人は誰でも平和や戦争、政治経済や宗教について語りますが、心底思ってるのは金とセックスのことだけ。病気が人を殺すのではなく、妄想が人を食い殺す。我利私欲の世の中で、カネとセックスにまみれながら、人生と欲望と愛と自意識を語るジョージ秋山作品は、この21世紀にこそ読まれるべき作品たちなのだと自分は考えます。
そこで、漫画家としてのジョージ秋山を振り返りつつ、作品の魅力について紹介するようなニコ生を行います。
ゲストとしていつもお世話になっている漫画家の山田玲司先生(https://twitter.com/yamadareiji)をお迎えする予定です。
○8月前半 19時~「最近のマクガイヤー 2020年8月号」
詳細未定。
いつも通り最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
○藤子不二雄Ⓐ、藤子・F・不二雄の作品評論・解説本の通販をしています
当ブロマガの連載をまとめた藤子不二雄Ⓐ作品評論・解説本『本当はFより面白い藤子不二雄Ⓐの話~~童貞と変身と文学青年~~』の通販をしております。
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また、売り切れになっていた『大長編ドラえもん』解説本『大長編ドラえもん徹底解説〜科学と冒険小説と創世記からよむ藤子・F・不二雄〜』ですが、この度電子書籍としてpdfファイルを販売することになりました。
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合わせてお楽しみ下さい。
さて、今回のブロマガですが、アンジャッシュの渡部建について書かせて下さい。
●多目的トイレ
Twitterの検索欄に「多目的」と打ち込んだら、検索候補に「多目的渡部」と出てきました。
「多目的渡部」という言葉には、二つの意味が考えられます。
一つは、「多目的トイレでセックスする渡部建」です。
先日、アンジャッシュの渡部建が複数の女性と不倫していたことが週刊文春で報じられました。不倫――セックスの場所は六本木ヒルズの地下駐車場の多目的トイレで、口止め料なのか相手女性に1万手渡していたことなどが話題になっています。
子供が小さい頃、駅やショッピングモールの多目的トイレをよく利用していました。おむつを替えたり、子供が漏らしたりした時に服を着替えさせたりするのに便利なのです。普段の自分を知っている方からは、おまえはそんなに子供の面倒をみていたのか、イクメン気取りかと怒られそうですが、ほら、駅やデパートやサービスエリアの女子トイレって混みがちじゃないですか。そんな時は男子トイレの狭い大便器ボックスで旦那衆がうめき声を上げながら下着を替えたり(おむつ交換台はわりと常備されている)するわけですが、多目的トイレだと一家で入れて、子供のおむつや下着を替えつつ、嫁は列に並ぶことなく用を足せるわけですね。はっきりいって、とてもありがたい場所です。
一方で、外は混雑しているにも関わらず、割と広めでそれなりに清潔な空間を占有できている状況を鑑みて、よからぬ妄想をしなかったかといえば嘘になります。また、そこはかとなく尿や便の香りが漂ってくるのが、そういう妄想に拍車をかけるわけですよ。
というか、そういうAVがいくつかありました。誰も使う人がいなさそうな寂れた公園の多目的トイレに入って、セックスするというやつです。公園には誰もおらず、そうそう誰も来なさそうなのにも関わらず、AV女優と男優が行為に及んでいると、ガンガンガンと激しくドアをノックする音が響いたりするのです。実にいいタイミングで鳴っていたので、演出なのでしょう。何本かそのようなAVを観た記憶があるのですが、そのうち一本はお気に入り女優の大塚咲だったので、はっきりと覚えています。
そんなわけで、多目的トイレに行く度に、嗚呼おれもこんなところでエロい女とよからぬことをしたいなあ、でも遅漏だからグズグズしていて警備員に怒られるかもなあ……などと思ったりしたものなのですが、渡部建も同じことを思ったのでしょうか。
佐々木希と子連れで買い物をしている最中、多目的トイレを利用し、自分と同じようなことを思ったのでしょうか。
渡部建が週一で司会を務めるラジオ番組「GOLD RUSH」は六本木ヒルズのスタジオから生放送されていますが、放送が終わって帰る時にトイレに寄り、あまり人が来ない「穴場」であることを発見したのでしょうか。
妄想を逞しくしてしまいますが、決して妄想とも思えない点が渡部建の復帰を難しくしているところなのでしょう。
●渡部建の多彩な活動
もう一つは、「芸人ながらも多彩に活動していた渡部建(の目的)」です。
自粛直前までの渡部建は、バラエティー番組において、食べ歩き、遊園地巡り、高校野球観戦と、多彩な分野で活躍していました。
現代を生きる芸人は、たとえ賞レースで結果を残しても、なにがしかの得意分野が無ければ売れ続けることはおろかサバイブすることも難しいとされています。「○○芸人」というくくりでトーク番組を作る『アメトーーク!』が人気を得て長寿番組となっているなんて、番組が始まった約20年前には考えられなかったことでした。
渡部建は、そのような「いま」の芸人の様相を象徴するような芸人でした。
「芸能界のグルメ王」と呼ばれ、バラエティー番組では普段食べ歩いて美味しかったお店を紹介する。更には、食べ歩きのブログを運営し、本も出版する。トレンドに応じて、自宅でスムージー、ジャーサラダ、自家製ぬか床を行い、番組で紹介する……渡部建が『王様のブランチ』の司会を務めたり、『ヒルナンデス!』をはじめとする情報バラエティー番組で引っ張りだこになったのは、その時々のトレンドや番組側の要請に応じて美味しいお店やちょっとした家事テクニックを、芸人ならではの魅力と共に披露できていたことが大きいでしょう。「グルメ王キャラ」が軌道に乗ってからの渡部は、「高校野球観戦」や「遊園地巡り」といった得意ジャンルを増やしつつ、飲む・打つ・買うに代表される旧タイプの芸人のマイナスイメージをほとんど表に出しませんでした。
そのように情報バラエティー番組に適応し、成功するということは、現在のテレビ業界において芸人が知名度を獲得し、「売れる」ための最短手法でもあります。や、芸人が売れるために、そのような手法が最も効率的で、最短であるということを証明した一人が渡部建だったという見方もできるかもしれません。
●渡部建は本当に食べ歩きが好きだったのか?
そんなふうに思ってしまうのは、渡部建がどんなにグルメや食べ歩きの話をしても、心から楽しそうにみえなかったからです。
これは、ネイチャージモンこと寺門ジモンと比較すると分かって貰い易いかもしれません。
ジモンが食について語る時、そこにはどこかしら狂気があります。松坂牛を一頭買いしたり、マグロ漁船に乗りこんだり、イタリアに白トリュフを獲りにいったり……ついでに山でならヒクソン・グレイシーに勝てると豪語したり……といったエピソードからは、単に視聴者に受ける情報を提供して人気を得たい以上の、本気でそれが好きな人だけが持つ狂気を感じます。
なによりも、ジモンは一頭買いした牛を自分で焼いたり、お好み焼きを焼いたりする一方で、渡部は(スムージー、ジャーサラダのような流行りものを除いて)日常的に自分で料理しないであろうことが気になっていました。食べ歩きでどこかしらの名店に行ったとして、本気で美味しいと思ったら、そこの調理法なり、素材の選択なりを、部分的に真似したくなるものです。勿論、完全な再現は無理ですが、ちょっとしたコツや素材は自分の料理に取り入れたくなるものです。なぜならば、自分でそれなりに調理できるということは、いつでもそれなりに美味しいものを食べられるということになるからです(梅宮辰夫やキム兄が料理できるようになったのはそれが理由でしょう)。
しかし、渡部は決して自分で料理しようとはしませんでした。名店食べ歩きにプラスして、ロバート馬場のように自分の料理をインスタやYouTubeにアップすれば、知名度獲得という意味で効果倍増だったことは間違いないにも関わらずです。