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マクガイヤーチャンネル 第319号 2021/4/14
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おはようございます。マクガイヤーです。



マクガイヤーチャンネルの今後の放送予定は以下のようになっております。



〇4月19日(月)18時~「テン年代の『進撃の巨人』」(普段より番組開始時間が1時間早まります。ご注意下さい)

『進撃の巨人』最終回が4月9日発売の別冊少年マガジンに掲載されるそうです。

2009年に連載が始まった『進撃の巨人』、当初は絵が下手すぎるという声もありましたが、衝撃的な展開や考え抜かれた世界観で人気作となり、今や完全に2010年代を代表する漫画となりました。戦争はもとより、民族紛争やテロリズム、果ては震災をも象徴するような「巨人」が登場する本作が、約10年を経て完結することに感慨を禁じえません。

そこで、『進撃の巨人』を解説するニコ生を行います。


ゲストとして声優の那瀬ひとみさん(https://twitter.com/nase1204)をお迎えしてお送り致します。



〇5月5日(水)19時~「こんな時だからみたい旅行映画たち」

新型コロナ過の中、気軽に旅行に行けない状況が続いています。国内旅行は可能でしょうが、海外旅行は少なくともあと一年は無理そうです。

そんな中、気分だけでも旅行に行ったような感覚を味わえる映画を特集します。ロードムービーに限らず、全く別の土地や風景、旅行そのものの魅力を味わえるような映画は数多くあり、そんな映画たちについて語れればと思います。


ゲストとして編集者のしまさん(https://twitter.com/shimashima90pun)をお迎えしてお送り致します。



〇5月23日(日)19時~「黒富野と白富野のあいだの『閃光のハサウェイ』」

5月7日より映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が公開されます。1989~90年にかけて発表された富野由悠季による同名小説を、3作かけて映像化する、その第1作目になるそうです。なんでも、ガンダムにとっての「正伝」である宇宙世紀作品を各種メディアで展開するプロジェクト『UC NexT 0100』の第2弾として制作されるそうです。

『閃光のハサウェイ』が、いまこのタイミングで映像化されることに、驚きと納得の両方を感じてしまいます。発表当時、『閃光のハサウェイ』はイノセンスの象徴として過去作に登場したハサウェイ・ノアを抑圧された宇宙植民地の側に立つテロリストのリーダーとし、テロを繰り返す側の視点で描くガンダムシリーズとしては異端の物語だったからです。


しかし、アメリカ同時多発テロ事件から20年が経ち、いまもまだ「テロとの戦争」の最中にあります。テロリストの視点から語る物語は珍しくなくなりました。

富野由悠季の作風は『閃ハサ』以後どんどん「黒さ」を増しつつも、『ブレンパワード』を境に反転を迎えることとなります。一方で、「ガンダム」というコンテンツはサンライズの身売り以降、『SEED』『UC』でしっかりとブランド化しましたが、富野自身が『閃ハサ』のアニメ化に関わらないことにも、驚きと納得の両方を感じてしまいます。

そこで、映画化に合わせて、『閃光のハサウェイ』を中心に富野由悠季とその作品群・作風について解説するニコ生を行います。


ゲストとしてお友達の虹野ういろうさん(https://twitter.com/Willow2nd)をお迎えしてお送り致します。



〇藤子不二雄Ⓐ、藤子・F・不二雄の作品評論・解説本の通販をしています

当ブロマガの連載をまとめた藤子不二雄Ⓐ作品評論・解説本『本当はFより面白い藤子不二雄Ⓐの話~~童貞と変身と文学青年~~』の通販をしております。

https://macgyer.base.shop/items/19751109


また、売り切れになっていた『大長編ドラえもん』解説本『大長編ドラえもん徹底解説〜科学と冒険小説と創世記からよむ藤子・F・不二雄〜』ですが、この度電子書籍としてpdfファイルを販売することになりました。

https://macgyer.base.shop/items/25929849


合わせてお楽しみ下さい。




さて、今回のブロマガですが、ゲームアーカイブスについて書かせて下さい。



●ゲームアーカイブスの終了

先日、ゲームデザイナーの桝田省治がこんなツイートをしていました。


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PS 3/PSP/PS Vita向けストアが今夏終了なのか・・・てことはリンダや俺屍やガンパレを気軽にDLできなくなるってことだよね。このへんのタイトルしか共通の話題がない知人が10人以上いるからちょっと困るぞ。PCやスマホへのベタ移植で1タイトル1000円。リンダ、俺屍、ガンパレの中で欲しいのある?

https://twitter.com/ShojiMasuda/status/1375689546390638592

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これで知ったのですが、なんとプレイステーション(以下PS)のゲームアーカイブスが今年の夏で終了することが正式決定されたそうなのです。


PS3およびPS Vitaの新規コンテンツ購入が今夏に終了へ。PS3は7月2日、Vitaは8月27日に終了と正式発表

https://www.famitsu.com/news/202103/30216804.html


ゲームアーカイブスはPS3でPS、PS2、PCエンジンのソフトをダウンロード販売するシステムです。現状、このサービスでしかプレイできないソフトが沢山あります。

また、実のところ、プレイできなくなるタイトルはこれだけではありません。

PS3、PS Vita、PSPの配信専用タイトルもプレイできなくなります。


PS3はXbox360やWiiと同じ世代、いわゆる第7世代に属します。ソフトの公式エミュレータが用意され、コンテンツのダウンロード販売が一般化したのは、この世代のゲーム機からです。

しかし、PS3のゲームアーカイブス機能はPS4に引き継がれませんでした。Wii Uはバーチャルコンソールに対応していたので、PS4もそのうちゲームアーカイブスに対応するかと思っていたら、未対応のまま次世代機であるPS5が発売されたのです。

つまり、ゲームアーカイブスや過去ハードでのオンライン販売をきりの良いところで中止し、サーバーの維持費を節約しようという企業方針故の決定なわけです。同じことはWiiでもありました。



●どのソフトを買っておくべきか

メガドライブミニやPCエンジンミニ等で興奮し、新作ゲームと同じくらいレトロゲームの名作移植で盛り上がってしまうアラフィフおじさんとしては、サービス終了前に買っておくべきソフトを買っておかねばなりません。

一方で、Wiiのバーチャルコンソール終了間際にも色々買ったのですが、全然プレイしてなかったりもします。なんでもかんでも買うわけにはいきません。


①現行機種でプレイする手段がない

②ソフト現物の入手し難さ

③実際にプレイするかどうか


……が目安になるでしょう。


特に①は、今後WiiUのバーチャルコンソールも終了することを念頭にいれておく必要があります。一方で、有名タイトルはPC向けに移植され、Steam等でグローバルに配信される可能性もあります。

『クロノ・トリガー』はSteamでプレイできますが、続編である『クロノ・クロス』が他機種に移植されるかどうか……みたいなことを考慮に入れると、いま買っておくべきかどうか、悩みに悩むとこです。


②と③が必ずしも同じというわけではないというのが、難しいところです。


親切にもゲームアーカイブスの全タイトル&相場一覧表を公開してくれている人がいます。

https://denji-ch.hatenablog.com/entry/2021/03/28/194907

これの「駿河屋買取価格」でソートして上位にくるソフトはどれも入手困難ということになります。実際、『快速天使』『キュイーン』は「隠れた名作」扱いされることも多いのですが、『可変走攻ガンバイク』『キッチンぱにっく』を買ってどれだけプレイするのか? という疑問もあります。Wiiのバーチャルコンソール終了間際に色々買って、そのまま塩漬けされている現状を鑑みて、別にゲームのライターでも研究者でもない自分が買っておくべき必要があるのか、というわけです。

特に、老眼間際で携帯機が辛くなっている自分としては、PSPやVita用ソフトを今更プレイするのかどうか? という疑問もあります(Vita TVも高騰してますし)。


●これは買っておこう!

というわけで、個人的に「この際買っておくべきソフト」を思い付くまま挙げてみます。