おはようございます。マクガイヤーです。
山田玲司先生にお誘い頂き、土曜日に「山田玲司のヤングサンデー」第218回に出演してきました。
スパイダーマンについて喋ってきたのですが、やっぱり他の番組にゲストで出演するのは気楽で楽しいですね。
マクガイヤーチャンネルの今後の放送予定は以下のようになっております。
〇3月27日(日)19時~「『ザ・バットマン』公開記念:バットマンとは何者か」(日曜日の放送になります。ご注意下さい)
3月11日より映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』が公開されます。『猿の惑星:新世紀』と『聖戦記』で名を上げたマット・リーヴスが監督を務める、何度目かのバットマン映画のリブート作です。
ヒーロー活動を始めて2年目のバットマンを描くストーリーになるそうですが、2019年に公開された『ジョーカー』と同じく、『ザ・スーサイド・スクワッド』や『アクアマン』、『ワンダーウーマン』といったDCEUとは世界観を共有しない独立作になる予定だそうです。また、ダーウィン・クックによる人格が分裂したバットマン/ブルース・ウェインを描いたコミック『バットマン:エゴ』をインスピレーション元とし、バットマンことブルース・ウェインの個人的な物語について描く話になるそうです。これまでの『バットマン』映画によくあったような、バットマンよりもヴィランが目立つ話ではなく、バットマンの本質に迫るような話になることは間違いありません。
そこで、バットマンというキャラクターの成り立ちから映画『ザ・バットマン』に至るまでを解説すると共に、バットマンとは何者かに迫るようなニコ生を行います。
ゲストとして舞台女優の桜木ゆいさん(https://twitter.com/sakuramauyoru)をお迎えしてお送り致します。
〇4月10日(日)19時~「最近のマクガイヤー 2022年4月号」
詳細未定
いつも通り最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
〇4月24日(日)19時~「シン・ワクチンvsニッポン」
2016年末に放送したワクチン解説回「ニッポン対ワクチン」から約5年、新型コロナウイルスのパンデミックが世界を襲うと共に、mRNAワクチンが人類史上初めて実用化されました。他にもDNAワクチンやウイルスベクターワクチンといった新しいワクチンが続々と実用化されつつあり、人類はパンデミックによる絶滅を乗り越える科学技術を手に入れたといって良いでしょう。
3回目のワクチン接種も始まりました。HPVワクチン接種に行政がおよび腰だった数年前とはえらい違いです。一方で反ワクチン運動やワクチンやパンデミックそのものに対する陰謀論といった、古くて新しいムーブメントも盛り上がっています。また、先進国を優先するワクチン供給体制のままでは、近い将来に新型コロナウイルスの新しい変異株が途上国のどこかで永続的に生まれる可能性があることが示唆されています。人類はパンデミックを乗り越える科学技術を持ちながら、人類が人類であるが故にその技術を上手く使えないことで、パンデミックに苦しんでいるわけです。
そこで、改めてワクチンについて解説すると共に、最近のトピックを紹介するようなニコ生をお送りします。「ニッポン対ワクチン」の続編としてお楽しみ下さい。
ゲストとして編集者のしまさん(https://twitter.com/shimashima90pun)をお迎えしてお送り致します。
〇藤子不二雄Ⓐ、藤子・F・不二雄の作品評論・解説本の通販をしています
当ブロマガの連載をまとめた藤子不二雄Ⓐ作品評論・解説本『本当はFより面白い藤子不二雄Ⓐの話~~童貞と変身と文学青年~~』の通販をしております。
https://macgyer.base.shop/items/19751109
また、売り切れになっていた『大長編ドラえもん』解説本『大長編ドラえもん徹底解説〜科学と冒険小説と創世記からよむ藤子・F・不二雄〜』ですが、この度電子書籍としてpdfファイルを販売することになりました。
https://macgyer.base.shop/items/25929849
合わせてお楽しみ下さい。
さて本日のブロマガですが、ヤンサンのスパイダーマン回に出演してちょっと思い出したことを書かせて下さい。
●会社のイチ推しヒーロー
今年は1月7日に『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』、3月11日に『THE BATMAN-ザ・バットマン-』と、アメコミの大作が既に二本公開されました。
スパイダーマンとバットマンは、両方共に、これまで3度(以上)大作映画シリーズとして制作されていて、マーベルとDCそれぞれが推しているヒーロー達の一人です。アントマンやサイボーグなどとは異なる、映画化するまで誰も知らなかったヒーローとは異なる、メジャーなヒーローと言っていいでしょう。
イチ推しヒーローと呼んでも良いかもしれません。どちらもたいていの時期に主役を張る連載が複数タイトルあり、過去に何度も映画化・アニメ化・ゲーム化と多メディア展開され、何度もリブートされ、米国のみならず世界中で多くの人が知っているキャラクターです。全てのアメコミヒーローの原型であるスーパーマンを除けば、マーベルとDCそれぞれで最も人気のあるヒーローと言い切っていいのではないでしょうか。
●似ているヒーロー
面白いのは、マーベルとDCはアメコミ業界で長年ライバル関係にあり、それ故にキャラクターや能力が重なるヒーローやヴィランが多いにも関わらず、スパイダーマンとバットマンは全然似ていません。
ホークアイとグリーン・アローは弓矢を使うヒーロー、クイックシルバーとフラッシュは早く走れるヒーロー、ドクター・ストレンジとドクター・フェイトは魔術を操るヒーローとしてそっくりです。特に、ネイモアとアクアマンは海中に住む王族であり、海底人と人類との混血であり、海中の生物と意思疎通可能であり……と、かなり似ています。
ヴィランですが、サノスとダークサイドもそっくりです。サノスを産んだジム・スターリンはジャック・カービーのダークサイドから影響を受けていることを認めています。
あと、よく言われるのは縮小能力を持つ点で共通しているアントマンとアトムですが、アントマンは巨大化能力と昆虫との意思疎通能力があることから、それほど似てるとは思いません。
一方で、ヒーローやヴィランではなく脇役ですが、マーベル世界の観察者であるウォッチャーと『グリーンランタン』のガーディアンズ(オア人)が「銀河の監視者としての老人」として言い訳できないくらい似ていると思います。
このようにそれぞれの会社に似ているヒーローが乱立する理由としては、お互いがお互いを意識しているから、クリエイターが二つの会社を行ったり来たりしているからだと言われています。最近でも、ジャスティス・リーグの一員としてサイボーグ(ティーンタイタンズ所属)が加入したのは、アイアンマンのようにネットや電子工学に強いヒーローがそれまでのジャスティス・リーグにいなかったことが理由の一つだと思います。
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
今回のブロマガと関係ないかもしれませんが、
ドクターはX-MENのマグニートーとプロフェッサーXの関係を
マンガ家と編集者と似ていると考えた事はないですか?
漫画家もマグニートーも
ルサンチマンやトラウマを抱え、
漫画家は紙の上で、マグニートーは現実空間で
破壊の限りを尽くします。
プロフェッサーXと編集者は、歪な精神性を抱える孤独な魂を
セレブロやネットなどで探し出し、
ミュータントたちには、ヒーロー活動を与え、
漫画家志望の新人には漫画という作品を通し、才能をエンタメへと昇華させる道を
一緒に模索しながら探してあげようとしている所が似ているように
思えます。
漫画家が描いた作品を通して作家の人生の背景や欲望から才能を見出す能力
もチャールズの読心術に似ているように思えますし、
出来るだけ相手の意志を尊重しながら導こうとする所も似ているように思います。
車椅子に座り、自分の足を使って立って歩けず、
ビーストが作成した薬の力で歩けるようになった瞬間、
副作用で能力が使えなくなるチャールズの姿も
他人の作品を導く事は出来るのに、自分では作品を作る事が
出来ない編集者の姿と重ねてしまいます。
ダークフェニックス化したジーン・グレイが
チャールズを自分の足で歩いて見せろと
無理やり歩かせて見せるシーンを見たときは、
「そんなに私に意見を言うならお前が自分で描いて見せろ。」
とキレて編集を困らせてしまう漫画家の姿を思い浮かべて観てしまいました。
マグニートーは特殊なヘルメットを被る事で
チャールズの超能力による精神的干渉を遮っていますが、
漫画家が売れて偉くなると編集の意見を聞こうとしなくなり、
〆切が迫る漫画家に催促の電話を入れても
電話のモジュラージャックを外して連絡を絶とうとしたり、居留守を使う姿と
重ねられるようにも思えました。
ミュータントたちに
上手い話を持ち掛けておいて搾取して後悔させるストライカーは
悪徳編集者みたいな感じにも見えたりもします。
あくまで映画版X-MENの話になりますが、
背後にどこか漫画家と編集者との間の摩擦関係が透けて見えるように
思ってしまうのですがいかがでしょうか?
ドクターの意見が伺ってみたいです。