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マクガイヤーチャンネル 第59号 2016/3/21
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こんにちは。ペプシストロングエナジーがすっかりセブンイレブンから姿を消してしまい、明日から何を飲めば良いのか途方に暮れているマクガイヤーです。ペプシMAXといい、コカ・コーラ プラス ビタミンといい、自分の好きなコーラのフレーバーがすぐ販売中止になるのが悲しいです。


今後の放送予定ですが、以下のようになっております。


○3/22(火)20時~(放送日時が変更になりました。ご注意ください)

「最近のマクガイヤー 2016年3月号」

いつも通り、最近面白かった映画や漫画やについて、まったりとひとり喋りでお送りします。

・最近のハーフ・アナウンサーと『ガタカ』

『仮面ライダー1号(が楽しみ)』

『仮面ライダーアマゾンズ(が楽しみ)』

『劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』

『映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!』

『アーロと少年』

・ホームレス小谷さんと高校生に合ってきた

『セーラー服と機関銃 -卒業-』

『クァンタム&ウッディ』

『無慈悲な8bit』

その他諸々について語る予定です。


○4/1(土)20時~

「2時間でわかるアメコミヒーローとアメコミ映画と『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』」

3/25(金)より期待のアメコミ映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』が公開されます。

また、その後も『キャプテン・アメリカ:シビル ウォー』『スーサイド・スクワッド』『X-MEN:アポカリプス』『デッドプール』とアメコミ映画の期待作が続々公開されます。いずれも(『デッドプール』も!)多数のスーパーヒーローやスーパーヴィランが競演する映画だとアナウンスされています。「いっぱいいすぎてわかんねえよ!」とお嘆きの方もおられるかもしれません。

そこで、これまでのアメコミヒーローの歴史、アメコミ映画の歴史から、直近で映画が公開されるバットマンとスーパーマンまでを、ざっくり2時間で語る予定です。これでもう大丈夫!



以上、ご期待ください。



ヒロポンマグカップをはじめとする番組オリジナルグッズも引き続き販売中です。

マクガイヤーチャンネル物販部 : https://clubt.jp/shop/S0000051529.html



で、今回のブロマガですが、このヒロポンマグカップに関する一連の顛末というか、現状に至るまでについて書かせてください。



先月の「最近のマクガイヤー」(2016年2月号)にて、空前のシャブブームにひっかけて合法だった時の覚醒剤――ヒロポンについて解説したわけですよ。


今一度説明しますと、いわゆる覚醒剤とは、アンフェタミンとメタンフェタミンの2つを指します。メタンフェタミンの方がより強い興奮作用があり、「シャブ」や「エス」や「スピード」と呼ばれたり、過去に日本で「ヒロポン」や「ホスタミン」などの商品名で販売されたものに相当します。ちなみに、アンフェタミンは「ゼドリン」「アゴチン」「ソビリアン」といった商品名で販売されていたそうです。


番組では坂口安吾がヒロポンのハード・ユーザーだったことを、本人とその奥さん坂口三千代の著作を中心に紹介しました。


ネットでは、『はだしのゲン』のムスビがヒロポン中毒になって皆で貯めていた貯金を持ち出すとか、『哲也』の印南がヒロポンのおかげで高まった集中力により全ての麻雀牌の裏面を全て記憶して判別する超絶技――ガン牌の使い手になるとか、『サザエさん』の前身である『似たもの一家』の伊佐坂先生が執筆用に常備していたヒロポン錠をワカメとタラちゃんそっくりの子供が飲んで酔っ払ったようになった話……等々が有名です。

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これらには共通点があります。全て漫画の中の世界での話であること。まだヒロポンが合法であった時代を舞台としていること。そして、ヒロポンが違法になった後に描かれた、もしくは、話題になったことです。

近年、合法ドラッグというか脱法ドラッグの濫用が社会問題になっていますが、戦後しばらくの間まで、ヒロポンは脱法ドラッグどころかエナジードリンク程度の扱いだったわけです。

つまり、かつて普通すぎるほど普通のものとして扱われていたヒロポンに、依存や中毒症状があることを皆認識し、違法とされ、ネガティブなイメージが付与された――その価値観の転覆に面白さがあるわけですね。


勿論、合法だった当時でも、ヒロポンなんて決して使わないという人たちもいました。

芸能界、特に芸人の世界ではヒロポンが蔓延、というか当たり前のように使われていました。かしまし娘の正司歌江の著作によれば、「ヒロポンを打たないと芸人やない」というほどの大流行だったそうです。

正司歌江 著作 : 女やもン!


正司歌江自身も10代の頃からヒロポンを使っていて、長い間中毒症状に苦しんだことが、この著作だけでなく、最近放映されたドキュメンタリーでも語られています。

他にも、渥美清、三波伸介、東八郎、岡晴夫、6代目笑福亭松鶴、3代目桂春団治師匠などがヒロポンを打っていたという証言があります。ビートたけしも、師匠の深見千三郎がヒロポンの愛用者で、副作用で猜疑心が強くなった結果、楽屋で自分の回りをタンボールで囲い、覗き穴から外を覗いていた……というネタを何回も喋っていますね。


「舞台には魔物が棲む」というのはよく言われる言葉です。ヒロポンを一本打って、気合を入れてから舞台に上がるというのが普通のことだったのでしょう。ヒロポン(に限らないのですが)には耐性があり、だんだん二本、三本と打つ量が増えていくことになります。量が増えていくに連れ、中毒状態になり、猜疑心と攻撃性が増していき、ただヒロポンが欲しいだけの人間になり、やがて錯乱状態になる……ニコ生をやる前は必ずコーラかエナジードリンクを飲んで、カフェインで気合を入れるのがクセになっている自分も、なんだかドキドキする話です。


そんな芸人界でも、正司歌江の話によると、暁伸・ミスハワイのコンビとミスワカサだけはどれだけ薦められてもヒロポンをやらなかったそうです。ミスワカサは心臓弁膜症という持病を抱えていたので、ハードな栄養剤を呑みたくなかったという理由もあるでしょうが、やっぱり、世間がどうであろうと、自分の中のルールに従うのが大事ですね。


……そんなことを調べながらパワポ資料を作っていたら過去にヒロポンマグカップなるものが発売されていたことを知りました。


凄い!

○にPが入ったマークといい、英字のPhilopon表記(労働を愛するという意味のギリシャ語philoponusが語源だそうです)といい、合法だった時代のヒロポンの広告↓をなんとなく再現しています。

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思わずエナジードリンクをごくごくやりたいマグカップです! これは欲しい!

しかし、理由は分かりませんが、現在は販売していないそうです。


そこで思いついたのですが、ニコ生にはSUZURIなるサービスを利用して公式グッズを作る機能があります。

注文を受けてから作成(というか印刷)するサービスなので、画像さえ用意すれば、在庫リスクなしでグッズを作れるのです。

SUZURIについて : http://blog.nicovideo.jp/niconews/ni058464.html



そういうわけで、自分なりのヒロポンマグカップを夜なべして作成してみました。

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完全に同じにするとパクリになるので、別の広告↓をイメージして、作ってみました。

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能書きも追加しています。我ながらええ出来や!



同じ画像を使いまわして、別のグッズも簡単に作れます。


Tシャツや

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パーカーや

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トートバッグも作りました。

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これは売れること間違いない! 何故なら、おれが欲しいから!

とりあえずマグカップを一つ注文し、ニコニコ顔で眠りにつきました。届くのが楽しみだなあ。


しかし数日後、友人からの連絡に驚愕することになります。


「マクガイヤーさんのSUZURIアカウント、モザイクがかかって、販売停止状態になってますよ。」

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(この続きは有料でお楽しみください)