出典:http://sayusha.com/webcontents/c12/p=201608100930
4週間程の一時帰国のあと、南カリフォルニアに戻ってきた。
日本では参議院選挙を迎え、その後都知事選に沢山の人の意識がシフトしていったその週、
私が戻ってきたアメリカを揺るがしたのは人種問題だった。二日立て続けで白人警官によ
ってルイジアナとミネソタという違う州で、黒人男性が警官に射殺され、動画がインターネ
ットで流れた。双方とも、無罪にしか見えない動画だった。
その翌日、起こったデモで黒人のスナイパーが警官3名を射殺する事件がテキサスで起き
た。その後2、3日、新たな事件はなかったけれども、サンドラ・ブランドという黒人女性
が留置所で不審な死を遂げてからちょうど一年、その間に似たような境遇で拘束されて亡
コメント
コメントを書く白人と日系米国人の相互理解度は生活習慣の上で近似性が得られるが、白人と日本人では育ってきた環境が違い生活習慣も異なっており、相互理解性も異なってくることはさけられない。ところが、言語を超えた心の交流となると、育った環境、国の違いなどは、問題にならない。人を見る目が、異なる現象にとらわれるか、万国共通の心を見るかによって、、大きな違いが出てくるのは、間違いない真実といえる。残念ながら、男より女のほうが、この柔軟性は優れているのでしょう。
孫崎玲氏の米国の人種問題に心を痛めるエッセイ、とてもいいですね。そういう深刻な社会問題を避ける傾向が昨今の日本のインテリゲンチャーには多い。孫崎玲氏に真のインテリーを私は感じます。
ところで、私は米国の黒人問題は単なる人種問題として捉えるのは間違いだと思うようになっています。過去にさかのぼれば、黒人が五大湖工場地帯で労働者として働いていた頃は労働組合が健在であったし、黒人は現在ほど暮らしに困っていなかったと思うのです。更に加えてルーズベルト大統領のニューデイール政策がフル回転し、工場生産高は増大し、黒人の生活向上は一段と強化されて行った。しかし、ルーズベルト大統領亡きあと、ウオール街が力を得てきて、新自由主義が叫ばれ、資本利益最優先政策(別名グロバリズム或いは新自由主義)が取られ、黒人やラテイノと呼ばれる人々は失業して行った。その生活は凄惨を極め今に至っている。米国はグローバリズムの失敗の格好の例です。因みに、マンデラさんが建国した黒人国家南ア共和国も米国と同じくグローバリズムを採用し米国と同じく酷い状態です。
孫崎玲氏が指摘されるように米国には沢山いいものがあります。私は実は米国かぶれなんです。唯一つ、ウオール街の強欲さえ規制すれば、そしてルーズベルトみたいな経済政策を取れる人物が大統領になれば、暗殺を避けることが出来さえすれば素晴らしい国になることは間違いありません。そうなりそうにないのがとても残念です。
>>2
わたしもあなたのように米国という国に対して
好意的な見方をしたことがあります。
それはもう日本が到底持ち得ない美点が米国には
たくさんありますから。
奴隷制度を外圧や敗戦などでなく自分からやめたという
のは素晴らしい。
日本人なら決してできず、しようともしないことです。
でも、米国史をかなり深く勉強した今では考えは違います。
やはり米国は構造的に悪の権化と言ってよい国です。
この国が誕生した1776年は人類史の中で最大の悲劇の
年だと思います。
それにしても、孫崎さんはすてきなお嬢さんをお持ちですね。
>>3
米国は構造的に悪の権化、1776年は人類史の中で最大の悲劇、非常によく理解できます。全く同感です。