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『君の名は。』通算11回目の1位!『もののけ姫』に迫る【映画週末興行成績】、とにかく大ヒット中である。今後も次々動員数の記録を塗り替える勢いだ。
私も見に行ったが、当然のことであるが、観客層は若い。
映画自体は深刻な問題提起も行っていて、単に、ファンタジーの世界に入って楽しんで帰ってくるという作品ではない例えば宮崎監督のアニメは小学生でもほとんど筋を追えると思うが、この作品ではそれは無理であろう。単純な作品でない。それは監督のコメントを見ればわかる。この作品にこれだけの観客が動員されたことに驚いている。
A:監督コメント
「デジタル世代の映像文学」。深淵で詩的な世界観から、そんな風に称される作品を発表し続けている新海誠監督。『君の名は。』の劇場公開に寄せて
■107分を、喜怒哀楽のすべてでコントロールする
Q:最新作『君の名は。』は、従来よりもエンターテインメント色が強く感じられまし
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慈愛の世界は、自と他を区別するのでなく、自他を一体的に見る訓練を積むことを私たちは求められている。その一つの回答を、この監督が見た世界をこの漫画映画で体験することになるが、あくまでもこの監督が見た世界を体験することであって、本当の自己が見て体験する世界ではない。漫画でこのように簡便に他人の自己を自己体験することを否定はしないが、自分が体験するのでなければ、借り物に過ぎない。漫画的な簡便性による体験は、長所と短所を持ち合わせていることに気が付かないと、マインドコントロールされたまま過ごすことになってしまう。肯定するだけで、批判的な見方を封鎖することは避けたいものです。