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中庸左派さん のコメント

>>14

>むしろ著者は客観的

 どこが?

 Niall Fergusonは、この論考の冒頭でこう書いている。

https://www.bloomberg.com/opinion/articles/2023-06-18/us-can-t-depend-on-ukraine-coalition-to-stop-china-niall-ferguson

「最近リスボンとパリを訪問した際、私はアメリカのリーダーシップについて多くの議論を聞きました。マハトマ・ガンジーが西洋文明についての見解を尋ねられたときに言ったとされる言葉、それはとても良い考えだろう、という言葉を私は思い出しました。私もアメリカのリーダーシップについて同じように感じています。それはとても良いアイデアだと思います。」

 気持ち悪い。自画自賛。

 とても知的で誠実な批判精神の持ち主とは思えない。知的退廃しか感じない。

 今どき、西洋文明とアメリカ帝国のリーダーシップを礼賛する輩のどこが、「客観的」なのか?

 この論者は、客観的なのではなく、スバラシイと自賛する、西洋文明とアメリカ帝国のリーダーシップが世界中で軽んじられる潮流が悔しいのだ。

 それが言いたいだけ。

 違うなら、多極世界化におけるアメリカ帝国覇権低下の兆候について、詳しい分析をしているだろう。それが客観的、というものだ。

 この論者は、自分もホンネでは「民主主義ルネサンス」なるものを望んでいるのだ。

 付き合ってられない。

 このての西欧エリートのご託宣を有り難がるのは、日本に溢れかえっている親米B層だ。

 中国人は、こういう西欧エリートはバカにして、取り合わないだろう。

「レッドカーペットも高官の出迎えもなし、中国がやってくれたブリンケン米国務長官への辱め」とのことだ。アメリカ帝国を軽くあしらう姿勢は、溜飲が下がる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9f0086a21705c9e45723e38dadd26d9ae4536f70

 因みに、Niall Fergusonが引用したガンジーの発言、「それはとても良い考えだろう」というのは、実際の発言とのことだ。

 しかし、あくまで、80年以上前の時代背景に規定された発言とみるべきだ。今の時代なら、ガンジーもそんなことは言わないだろう。

https://ja.m.wikiquote.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%8F%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%BC

 こんな発言持ち出して、自画自賛するNiall Fergusonは時代錯誤。

>アメリカのリーダーシップについて尋ねるべき良い質問は、「誰が従わないのか?」ということです。

 こういう発想、傲慢この上ない。

 しかし、親米B層には、客観的で頼もしい発言か?失笑だ。

 親米B層には、西欧エリートのご託宣はどんなに傲慢で知的退廃発言であっても、傾聴の対象らしい。

 あばたもえくぼ、ってカンジか?嗚呼、情けない。
No.15
18ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。