自民党が暴走する気配がある。

 残念ながら、野党にこれを止める力はない。

 自民党でリベラル的思考を持つ人も、今の超保守の機運の中では動きがとれない。

 日中関係や、対米関係でとんでもない状況が起こりかねない。

 その中、公明党がどこまで、頑張ってくれるか、それが当面の焦点になる。

 私は太田昭宏国土交通大臣にひそかに期待している。私が期待しているというと、太田昭宏氏にはかえって迷惑がかかるかもしれないので、小さな声で期待しているという。

 一番は中国との関係である。国土交通大臣は海上保安庁も所管し、紛争処理の第一線である。

 実は日中の棚上げに貢献したのは公明党である。

 1972年竹入公明党委員長が中国を訪問し、日中国交正常化交渉の極秘折衝を行った。同年9月、首相となった角栄が訪中するが、その際の日中共同声明実現に貢献した。ここで、周恩来首相から、「