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書評:東野圭吾著『祈りの幕が下りる時』
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書評:東野圭吾著『祈りの幕が下りる時』

2013-10-11 07:51

    『祈りの幕が下りる時』を読み終えた。

     同じ作家の本を読んでも、同じ感動が出る訳ではない。

     東野圭吾著には刑事加賀恭一郎が出る作品がある、中には特別素晴らしい感動を呼ばないものもある。それは仕方ない。

    しかし、『祈りの幕が下りる時』は彼の最高傑作の一つになるだろう。

    ゆっくりしたテンポではじまり、週末にかけ一気に緊張を高めていく手法は凄い。

     推理小説には推理小説だけで終わるものがある。それはそれで面白い。

     しかし、今回東野圭吾は原発の問題を絡ませた。これによって、一気に社会性を持つ作品に膨れ上った。 原発は定期点検を持ってきた。ここで誰がするのか、どれ位危険なのかが問題となる。

     危険の負担は電力会社社員が行っているのではない。下請け、その下請けといく。

    ここでの労働者は職をえる。その代償として被爆する。健康を害する。その状況をうまく取り入れた。

    トリックの中に柳橋、浅草橋、左衛

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