フレデイ タンさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
IS のコンサートホール、サッカー場、レストラン攻撃によって、百人以上の死者が出た。その後も、航空機への脅迫が継続している。
こうした事態をうけて、我が国はどうすればよいであろうか。
まず、 IS は最近戦略変換を行っている。
従来の、イラク・シリアでの支配地域拡大から IS を攻撃する有志連合国への攻撃姿勢を強めている。
かつ攻撃の対象は軍事拠点ではなく、警備がうすく、多くの人の集まる、劇場、スポーツ競技場、博物館等んpソフト・ターゲットと呼ばれる施設への攻撃を強化している。
イスラム教の特徴に
攻撃されたら徹底的に戦え、
退却したら追うな
がある。
フランス等に対する戦いは①の範疇に入る。
次いで、我々はテロとの戦いを行ってきた中で 、決してテロ組織を撲滅できなかっただけでなく、逆にテロ組織を強大化させ、彼らの攻撃の殺傷力を高い方向に向かわせた。
すでにブログで紹介
続き
私は中東絡みのテロには3種類あると思うのです。
1.私的傭兵集団タイプ:代表的な人物はオサマ・ビン・ラデイン。中東出身の回教徒でイスラエルと妥協的。
2.クリントン大統領の電撃的なユーゴ攻略で生まれたコソボ出身のテロ集団。その後の米国CIAが仕掛けたカラー革命の副産物として生まれたチェチェン、グルジア出身の国際テロ集団。傾向は金次第で動く。
3.シオニズムに反抗する原理主義者集団。SAYYID QUTBの道標を信奉し、イスラーム社会の成立を目指している。
ISがやっかいなことは上記3つの集団が混然一体となっていることです。
対策:上記1.2の集団への支援を打ち切ることです。支援を打ち切れば1.2.は消滅すると思います。支援を打ち切らないで空爆等の軍事行動を起こしても、難民が増えるばかりか、軍事会社に利益をもたらすだけです。明確なのは、3.の集団を中東から撲滅することは難しいことです。その解決のヒントは唯一つ。故エドワード・サイードの提言を実現することだと私は思います。彼は南アフリカ共和国もどきの新国家をアラブ社会に打ち立てることだと主張しているのです。
ただ、ネオコン・シオニズムが支配する米国には出来ない相談です。このように超複雑様相の中東には単細胞の日本は近寄ってもいけません。日本に出来ることは祈りだけです。フランスやロシアの影響で米国が反省して変わって来るのを願うばかりなのです。
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