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麻雀最強戦2015著名人代表決定戦 決勝卓レポート
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麻雀最強戦2015著名人代表決定戦 決勝卓レポート

2015-08-09 19:00
    加藤、トップ目で東場を折り変えす

    起家より、本郷・押川・加藤・植田の並びで始まった決勝戦。

    東1局 親・本郷 ドラpai_s_3s.jpg
    まず、北家・植田が絶好のテンパイでリーチをかけた。
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    pai_s_7m.jpgpai_s_8m.jpgpai_s_9m.jpgpai_s_1s.jpgpai_s_2s.jpgpai_s_3s.jpgpai_s_4s.jpgpai_s_5s.jpgpai_s_5s.jpgpai_s_5s.jpgpai_s_7s.jpgpai_s_8s.jpgpai_s_9s.jpg ドラpai_s_3s.jpg

    高め一通の4門待ち。アガリは時間の問題、悪くても1人テンパイぐらいにはなるだろうと思われた。が、ここで昨年の準優勝者・加藤が立ちはだかる。
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    植田のリーチを受けながら、すっとドラのpai_s_4s.jpgを重ねてテンパイ。フリテンのpai_s_4m.jpgでは待てないので選択の余地はない。すると直後に植田からpai_s_8s.jpgがツモ切られ、6400のアガリとなった。加藤にとってこのアガリの感触は非常に良かったに違いない。迷いようのないpai_s_4m.jpgpai_s_8s.jpgの待ち選び、かつその待ちですぐにアガれたからである。

    だが、次局。再び植田のリーチを受けた加藤が植田の現物のpai_s_6m.jpgを抜く。すると、思わぬところからロンの声がかかった。
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    北家・本郷のアガリ
    pai_s_4m.jpgpai_s_4m.jpgpai_s_5m.jpgpai_s_5m.jpgpai_s_6m.jpgpai_s_2s.jpgpai_s_2s.jpgpai_s_2s.jpgpai_s_8s.jpgpai_s_8s.jpgpai_s_8s.jpg ロンpai_s_6m.jpg ドラpai_s_4m.jpg

    東3局 親・加藤 ドラpai_s_2p.jpg
    前局の満貫の失点を取りかえすべく、加藤が高め一通のテンパイでリーチ。
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    このリーチを受けた西家・本郷。
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    ドラpai_s_2p.jpgがトイツのイーシャンテンだったが、加藤の高めのpai_s_1s.jpgを掴んでしまった。直前、加藤のリーチの一発目に無スジのpai_s_3m.jpgを勝負しているだけに、このpai_s_1s.jpgもえいっと押しそうである。
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    「あーさっきのアガリをそっくりそのまま返しちゃうな」と思ったのも束の間、本郷は何とこのpai_s_1s.jpgを止め親満の放銃を回避したのである。これには視聴者も実況席も大変驚かされた。予選B卓でも蛭子のリーチにpai_s_1s.jpgpai_s_4s.jpgを止めた局面があったが、それとは状況がかなり違う。イーシャンテンとはいえ十分に勝負になる手牌。そして、実際にpai_s_3m.jpgは押しているからである(加藤の捨て牌の早い巡目にpai_s_5m.jpgが捨てられているとはいえ)。

    結果、加藤がpai_s_4s.jpgをツモって1300オールのアガリとなったが、安めでアガった加藤よりpai_s_1s.jpgを止めた本郷のほうが良い気分で次の局へ臨むことができたに違いない。

    一方、ここまで静観の構えを取っていたのが押川である。
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    主導権を取れそうな手に恵まれず、我慢の局が続く押川。

    押川「皆、攻めが強いし戦ってたのでね。僕の手がそんなに入ってなかったからオリてましたね。まぁ南場なら攻めるしかないけど」

    押川は東3局1本場でようやく先手を取れた。
    東3局1本場 親・加藤 ドラpai_s_7s.jpg
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    ちなみに押川の捨て牌はこう(右)。
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    うまい具合にpai_s_7p.jpgpai_s_8p.jpg待ちがダブル引っ掛けの形になっている。この直後、同じくpai_s_5p.jpgを捨てている上だの追っかけリーチも重なったことで、本郷からpai_s_8p.jpgの討ち取りに成功。裏ドラは乗らず2600止まりだったものの、ようやく押川もひとアガリを決めトップ争いに加わった。
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    東4局2本場 親・植田 ドラpai_s_1p.jpg
    全員が2万点台という状況のなか、加藤が8巡めにpai_s_3m.jpgpai_s_6m.jpg待ちで先制リーチをかけた。
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    北家・加藤のリーチ
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    親の植田はドラ2枚の手牌だったが、早くて待ち枚数も多い加藤のリーチとあっては親番維持は困難かと思われた。だが、植田は上手く振込みを避けながらチートイツのテンパイ。そして驚いたことにpai_s_3m.jpg単騎待ちで追っかけリーチをかけたのである。
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    この時点でアガリ牌は山にpai_s_3m.jpgが1枚のみ。ここまで植田はリーチはかかるものの全て不発。何とかこの勝負手を決めたいと願っていたに違いない。また、この思い切りの良いリーチに対し、視聴者コメントも植田寄りに傾いていた。

    が、ここも加藤がラス牌を掘り当て、裏ドラも乗せて満貫のアガリを決めた。加藤にとっても、出だしこそ良かったがなかなか抜け出せない展開に少し苛立ちを覚えていたかもしれない。だが、このアガリでトップで東場を折り返したことで優勝の手ごたえをすこし感じていただろう。



    明暗を分けたpai_s_3p.jpg

    南2局 親・押川 ドラpai_s_7s.jpg
    本郷の親が流れて迎えた南2局。加藤にとってはここが正念場。2着目・押川の親さえ流せばぐっと優勝に近づく。スパっと一局で決めたいはずだ。そんな加藤に絶好の手が訪れた。
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    上の手はpai_s_chun.jpgをポンしてpai_s_5s.jpgを捨てた直後のものだ。くっつきの広さだけでいえばpai_s_pe.jpgを捨て、ソーズもピンズも残したい。だが、加藤は相手への安全牌のこと、またpai_s_haku.jpgポン後の単騎待ち(後にpai_s_hatsu.jpg単騎への変化も含めて)を考え、あえて狭い一打を選択した。

    するとすぐにpai_s_5p.jpgがくっつき、pai_s_3p.jpgpai_s_6p.jpg待ちのテンパイが入る。裏目を引かずにすんなりテンパイ。加藤もイケると思っただろう。だが、いつまで経ってもpai_s_3p.jpgpai_s_6p.jpgが出てこない。そうこうするうち、加藤が最も恐れる事態が起こった。親の押川のリーチがかかったのである。
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    直後、無スジのpai_s_2s.jpgを掴む加藤。
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    ツモられるならまだしも、押川に放銃すれば立場がそっくりそのまま逆転する。テンパイから10巡経っていてもアガれないことに降運の兆しを感じていたこともあろう。この状況が加藤にpai_s_haku.jpgのトイツ落しを選ばせた。その後、北家の本郷のリーチを受けた後、押川の手からpai_s_3p.jpgがこぼれた。

    加藤はこのpai_s_3p.jpgをチーして何とかテンパイだけは確保。
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    結局、この局は流局する。加藤が止めたpai_s_2s.jpgは本郷にアタリだったが、最初に掴んだ時点でツモ切っておけば、先にpai_s_3p.jpgでアガり切っていた。

    実はこのpai_s_3p.jpg、加藤のみならず本郷にとってもアヤになった牌である。
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    本郷は待ち選びでpai_s_3p.jpgを待ちに取ることもできたからである。
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    本郷はこの手から打pai_s_2p.jpgでリーチ。が、もしpai_s_4p.jpg切りリーチならば押川のpai_s_3p.jpgでアガっていたんである(加藤がオリたため)。押川の捨て牌にはpai_s_1p.jpgpai_s_7p.jpgがあり、本郷もpai_s_4p.jpg切りリーチを選べなくもない。それだけに、このアガリ逃しは痛かったはずだ。

    逆に言えば、押川は加藤・本郷への放銃によって親落ちしていたかもしれないところを連荘に成功。
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    押川「トップ取りの麻雀は親で連荘してぶっ千切らないと勝てないですから。東場の親はあっさり流されちゃったけど、南場の親で連荘できたのは大きかったですね」

    これが次の二つの大きなアガリに繋がった。
    押川のアガリその1 南2局1本場 親・押川 ドラpai_s_8p.jpg
    pai_s_1s.jpgpai_s_1s.jpgpai_s_3s.jpgpai_s_4s.jpgpai_s_5s.jpgpai_s_7s.jpgpai_s_8s.jpgpai_s_6m.jpgpai_s_7m.jpgpai_s_8m.jpgpai_s_6p.jpgpai_s_7p.jpgpai_s_8p.jpg リーチツモpai_s_9s.jpg
    安めツモだったが、裏ドラがpai_s_9s.jpgになったため親満のツモアガリ。
    押川のアガリその2 南2局3本場 親・押川 ドラpai_s_9s.jpg
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    6巡目リーチからのツモアガリで2000オール。

    これで一気にリードを広げた押川。加藤の親もキッチリ自力で流し、いよいよオーラス。だが、そこでまさかの本郷の役満テンパイに肝を冷やすことになる。

    南4局 親・植田 ドラpai_s_pe.jpg
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    ツモを一回残してのツモり四暗刻。もちろんツモれば大逆転優勝である。
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    pai_s_hatsu.jpgが1枚山にいたが、それは対門の加藤の手に吸収され、大役が実ることはなかった。流局して開けられたテンパイ形をみた押川もさすがに驚きの表情を隠せなかった。

    この後、加藤のアシストもありラス親・植田が3本場まで連荘したが、早いテンパイを入れた押川が最後はアガって逃げ切った。

    南4局3本場 親・植田 ドラpai_s_1s.jpg
    押川のアガリ pai_s_4s.jpgpai_s_4s.jpgpai_s_5s.jpgpai_s_5s.jpgpai_s_6s.jpgpai_s_7m.jpgpai_s_7m.jpgpai_s_7m.jpgpai_s_9m.jpgpai_s_9m.jpgpai_s_5p.jpgpai_s_6p.jpgpai_s_7p.jpg ロンpai_s_6s.jpg
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    2012年は故・白川道、植田佳奈に、2014年は萩原聖人、加藤哲郎に破れ決勝進出を果たせなかったが、今年は一気に優勝を決めた押川。優勝後も押川節満載のコメントをいただいた。
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    押川「ありがとうございます。やる以上は何か暴れてやろうと思ってました。(負けて)とっとと帰るつもりだったんですが、決勝まで残っちゃって勝ってしまいました。ファイナルも『まぁまぁいい加減に』頑張りたいと思います」
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