柴田「ああ、そうですねぇ。皆さんからお祝いの言葉をいただきました。リーグ戦とかで、なかなかお話しする機会がない方からも『おめでとう、凄かったね』とおっしゃって下さって。凄かったんだろうなぁ、と改めて実感しています」
柴田「そうですね。十段戦という大きなG1タイトルを獲らせていただいて、やはり連盟からテレビ対局ですとか、まぁ今回の最強戦ファイナルもそうなんですけど大きいシードを貰えましたし。色んな所から声をかけていただくようになったのが一番大きな変化ですかね」
近藤「私は今年の9月で丸3年なので、今回は4年目のシーズンを迎えたところでの十段位です。実は去年の新人王戦(プロ歴3年目までの選手がエントリー可能)も勝ってまして。実はその新人王戦も初めて配信されるときのものでして。ですから新人王戦の優勝も、自分の名前を知っていただく機会を得ることができた対局で、僕としてもこの優勝は非常に大きなものでした。で、実は今回の十段戦も、新人王のシードがあってからの優勝だったんですよ。自分は二段なので、本来なら二段戦からなのですが、新人王ということで四段戦から出場することができたんです。ですから、今回の優勝はそのシードのおかげといえるんです」
柴田「よく言われるんですけど、37歳なんですよ。33歳でプロ試験を受けまして」
柴田「私が従業員をしていた雀荘に連盟の先輩が働いていたのと、あとそのお店に昨年の最強戦ガールをやっていた菅原千瑛プロも働いていたんです。で、彼女も『プロテストを受ける』と言っていたこともあり、また自分自身も滝沢プロのような強い人たちと麻雀を打ってみたいという気持ちがあったので、同時期に試験を受けることにしたんです。それがきっかけですね」
★ファイナルまであと3週間ですが、そちらに向けての心境を聞かせてください。
柴田「実は最強戦という存在自体が、正直あまりピンときていなくて。最強戦チャンネルもあまり見たことがなかったんですけど、十段位を勝ったことで最強戦ファイナルへのチケットをいただいたとき、凄いところから出られるという話を伺いました。それまでも麻雀最強戦の大きさ、タイトルの重みは理解していたのですが、自分としては特に最強戦へ馳せる思いはありませんでした。ですが、やはりベスト16から最強位になるチャンスがあるとなり思うところもできました。『やってやろう』と。掴んだチャンスはぜひ物にしたいです」
★対局の前日はどのように過ごされますか?
柴田「今回のファイナルのシステムが、トップ獲りの2連勝条件じゃないですか。なので、似たようなルールで親友にセットを組んでもらうつもりです。あと、しばらくは頭取りを意識して麻雀を打ち込もうかなと思っています」
★今回の対戦相手(高橋凌さん 藤田晋さん サイバーカップ勝者)にはどういうイメージを持っていますか?
柴田「藤田さんは、いま連盟チャンネルでタイトルホルダーを集めた『日本シリーズ』という対局に出場されていて、そこで藤田さんの麻雀は何度か見させていただいてます。さすが最強位だけあって素晴らしい打ち手だなと印象があり、やはり強敵だと思います」
柴田「高橋さんの麻雀は見ていないんですが、何千人のアマチュア雀士で一番になった方ですから雀力はもちろんですし、持っているものがあるしょうから要注意しなければという思いはありますね」
★優勝したら賞金は何に使いたいですか?
柴田「全然考えてませんでした。まぁ、麻雀以外だとラーメンが好きで激辛ラーメンをよく食べに行くのですが、それに使うぐらいですね?」