あなたは日々"感謝"を感じていますか?
今回は、幼い頃に歳の離れた姉にお前は感謝がないと言われた事が頭から離れず、「感謝する」とは具体的にどのような事なのか分からないという相談をもとに、そんな感謝が与える様々な影響についてまとめてみたいと思います。
Q. 「感謝するとは具体的にどのようなことですか? 幼い頃に歳の離れた姉にお前は感謝がないと言われた事が頭から離れません。現在30代半ばですがどうすれば感謝できる人間になりますか?」
皆さんも、感謝はしているんだけど、なかなか素直に伝えられない、伝えているつもりなのに伝わっていない。。
また、こんなにしているのに、想っているのに感謝されていない、、
ということが多かれ少なかれあるのではないでしょうか?!
あなたが"感謝しているのに伝わっていない"と思うのは、どのような相手で、どんなときですか?
また、
感謝してもらえていないと思うのは、どのような相手で、どんなときですか?
ぜひ、具体的な相手やシチュエーションを思い浮かべて考えてみてください。
この相談に対してのDaiGo師匠の答えは以下のような内容でした。
別にどんなことでもいいと思います。
自分が嬉しいと思ったことがあれば、それがどんなに些細なことでも構いませんので、相手に対してありがとうと伝えるのが感謝になります。
最も良い感謝としては、相手の存在、相手の言葉や行動が自分の人生にどのような影響を与えてくれたのかということを感謝の言葉として伝えることです。
あなたのおかげで〇〇が変わり自分の人生が良くなった、
あなたのおかげで自分の人生が〇〇に変わった、
あなたは自分の人生に〇〇な影響を与えてくれた、
それを感謝の言葉として伝えるのが相手には一番響くということが分かっています。
ということでした。
あなたは最近誰かに感謝を伝えましたか?
誰にどんな思いを伝えましたか?
感謝の気持ちの効果
感謝の気持ちの効果やメリットについてはいろいろとあります。
例えば、もし人生や仕事でなんとなくやる気が出ないとか、自分の人生は何なのだろうかと思った時には、この感謝の気持ちが使えます。
自分が落ち込んで何のために働いているのかがわからなくなったというような時には、今まで皆さんが達成してきたことや人に感謝された時のことを思い出してみてください。
自分の仕事が役に立っている人のことや、自分がしたことで感謝された時の事など、自分がそれまでに成し遂げてきたことを思い出すと、もう少し頑張ってみようというやる気が出てきます。
感謝の気持ちは痛みさえも和らげる
生理痛や肩こり腰痛で悩んでいる人も多いと思いますが、そんな人にオススメしたいのは感謝の日記です。
1日の終わりにでもいいですし、痛みを感じている時だけでもいいので、自分がどんな人に支えられているのかということを思い出してもらい、その人が目の前にいたらどのように感謝の気持ちを伝えたいのかということを紙に書き出してみてください。
相手が目の前にいる所を想像して、どのように感謝の気持ちを伝えるのかということを考えて実際に言葉にすることによって、その人との関係に感謝すると、それにより痛みの軽減の効果があるとされています。
感謝したい人を想像して、今目の前にいるとしたらどのように伝えるのかということを考えることにより、痛みも和らぎますしモチベーションも出てきます。
これは、研究としては共感能力の高いパートナーがいたり、そんなパートナーのこと思い出すことによって痛みが減少するという研究をもとにしたものです。
人にとって人間関係は重要なわけですが、特に身近な人のサポートの質が高い人たちは精神的な痛みにも肉体的な痛みにも強くなるということが昔から言われてはいました。
そんな中でこの研究で分かった事としては、パートナーと一緒にいると痛みに強くなるというだけでなく、それが恋人でなく友達であっても、自分のことをサポートしてくれると感じられる人がいるだけで、実際の痛みが和らぐということです。
しかも、この効果は言語的あるいは身体的な接触がない場合であっても起こりうるものだということも分かっています。
ということは、そんな人との写真を見たり思い出を思い出すだけでも効果があるということです。
生理痛や慢性痛がつらいという時には、自分をサポートしてくれる人のことを思い出す頻度を増やすようにしてみてください。
より具体的に感謝の想いを感じて効果を得るためには、先ほどの感謝の日記も非常に使えると思います。
相手に頼み事をして感謝することで関係が深まる
頼みごと上手が人間関係を作ります。
自分の頼み事なんて誰も聞いてくれないという人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
友達がいるから頼み事を聞いてくれるということでもありません。
もちろんいきなり無理なレベルのお願い事や頼みごとをしても誰も聞いてはくれませんが、相手にとってそれほど負担にならないレベルの頼みごとをたくさんすればするほど、自分が相手にありがとうと感謝を伝える機会をたくさん作ることができますので、頼られた相手は自分の存在価値を確認することができるようになります。
人間は生物として群れの中で必要ないと判断されると生き残ることはできませんでした。
頼りにならないと周りから判断されてしまうと、群れから出されて厳しい自然の中で生きていくことができなくなります。
群れの中で価値がある存在だと思われたいので、人間は本能として周りから頼られたいという気持ちがあるわけです。
人に頼られることにより自分が価値がある存在だということを確認することができて、そんな本能が今でも人間には残っています。
ですから、皆さんが相手と仲良くなりたいと思うのであれば、その人にどうすれば助けてもらえるのかということを考えるようにしてください。
もちろん、助けてもらってばかりではだめですし、相手に大きな負担をかけてしまうようなことをするべきでもありません。
相手が5分で出来るような頼みごとであればどんどん頼ったほうが人間関係は良くなります。
そして、頼み事を聞いてくれた相手にはしっかり感謝の気持ちを伝えるということを忘れないようにしてください。
口コミを広げたり情報を拡散したいなら感謝される情報を
皆さんが自分でビジネスをして口コミを集めたり、ネットでバズりたいとか YouTube のチャンネルの会員数を増やしたいなどと考えて、対象とする相手が不特定多数の相手で情報を拡散したいと思うのであれば、その情報は対象者が得るものにフォーカスしたメッセージである方が拡散しやすいという傾向があります。
この時に、人に感謝されるような情報であれば、その情報が自分以外の他の人にも役に立つと考えることもありますし、人間というものは皆に役に立つ情報を広めることによって満足感を得ることができるものです。
ですから、誰かに感謝されるような情報であれば、その満足感を刺激することになるのでより拡散しやすくなるということです。
感謝の気持ちで浮気を防ぐ
自分のパートナーの幸せを毎日祈るようにするだけで浮気をする確率が大きく低下するという内容の研究があります。
人は相手に浮気をさせないようにしたいと考えたら、相手を束縛したりコントロールしようと考えてしまいますが、そんなことをしてもうまくいくはずはありません。
一番うまくいくのは自分からコミットメントすることです。
そのために使える方法として、パートナーに対する感謝の気持ちを手紙に書いたり LINE で送るというだけでもいいでしょうし、自分自身がパートナーとして相手にしてあげたことを思い出すだけでも効果があります。
わざわざそんなことするのは恥ずかしいと言う場合には、相手に対する感謝の気持ちを紙に書き出すだけでも構いません。
相手に感謝したいことや相手のために続けていることなどを紙に書き出すだけでも、自分自身の浮気率を減らすことができます。
これはコミットメントと一貫性の原理が働いているからです。
自分自身が相手のパートナーだということを認識するコミットメントできる行動を毎日ほんの少しずつでも行うことによって、気持ちが他の人に揺らいでしまうという確率を減らすことができるわけです。
自分は相手を幸せにするためにこれだけのことをしてきたし、これからも続けようとしているのだから、自分自身のその一貫性をもって積み上げてきた行動を自ら壊すことをしづらくなります。
ですから 、例えば、もしコロナの影響もあり気軽に会えない状況で関係を保ちたいのであれば 、お互いに感謝の気持ちを送り合うというのはとても効果的だと思います 。
その感謝の気持ちは毎日違う切り口で違うセリフにしてくだい。
同じ相手に毎日違う思いを伝えるとなると、少し頭を使う必要もありますし、それを続けるとなると結構面倒なものですから、その面倒な気持ちが自分がそれをわざわざしているという気持ちになり、それがコミットメントになります。
感謝の気持ちというものは自分の浮気心をコントロールするためにも使えるものです。
感謝の気持ちで雑談が弾む
会話をする前に感謝の気持ちを自分の中に持っておくだけで、雑談が捗り会話が盛り上がるという研究があります。
感謝の気持ちを育てることによって人間の幸福度は高まり、それにより自分に自信も湧いてきて、自信を持って会話をすることができるようになるので、相手も安心して会話をしてくれるようになります。
人間の幸福度が高くなると、いわゆるカリスマ性が高くなります。
誰でもご機嫌な人や楽しそうな人、満たされている人に引き寄せられるものです。
感謝の気持ちによって幸福度が高くなり、それによりカリスマ性が高まり自信を持てるようになるので、カリスマ性が高まるだけでなくコミュ力も上がるということです。
ですから、相手と会話をしたり雑談をする前に、自分が他人や周りの人、環境などに感謝できることを3つ考えるようにしてみてください。
これをするだけで幸福度が高まり、その幸福度の上昇のおかげで楽しそうに自信があるように話をすることができるようになります。
雑談のモチベーションを作り出すに感謝できることを3つ考えるというのは即効性のあるテクニックです。
自分がつらい時こそ小さな親切を
小さな親切の影響というものは僕たちが思っている以上に大きいものです。
小さな親切をすることによって大きなストレスを抱えた状況であっても、メンタルが悪化することがなく、そのストレスの原因が去った後には、そのメンタルを持って自分の状況をちゃんと元に戻すことができるものです。
周りの人に対して小さな親切をする人ほどストレスにどんどん強くなります。
コロナの影響もあり苦しい状況にある人も多いと思います。
ひどい災害などの中でも、自分自身がどう考えても辛い状況なのに他人を助けて、それによって自分も救われたというような話をよく聞きます。
もはや何もできないと無力ささえも感じている状況であっても、自分を頼ってくれたり感謝してくれる人がいるということを認識することによって、人は心を強く持つことができるわけです。
人は守るべきものがあると強くなれます。
どんなに追い込まれている自分であっても、人に感謝されることによって、まだ自分は何かを守るための与力を持っているという余裕を感じることができるようになります。
これは時間術の中でも触れられた話ですが、時間がない時こそ他人に親切にすると、時間が足りないという焦りが落ち着くことで、実際に時間的な余裕が生まれ本来のパフォーマンスを発揮することもできます。
気持ちに余裕がない時ほど、人は他人に親切にしておいた方がいいということです。
感謝されることで自分の心を強く持つことができるようになります。
感謝の気持ちというものは伝える時にも伝えられる時にも大きな効果があるということです。
感謝したいことを思い出すだけで3倍も好かれる性格に
これはあのアダム・グラントさんの2012年の論文ですが、他人への感謝の気持ちを高めるといい人になれるという内容のものがあります。
この研究では、3つのグループに分けて実験を行っています。
自分が他人にしてもらい感謝したいと思うことを3つ書いたグループ
自分が他人にした感謝されたことを3つ書いたグループ
特に何もしなかったグループ
それぞれのグループに災害に対する寄付をお願いしてその給付率を比べています。
その結果、かなりの違いが確認されました。
自分が他人にしてもらい感謝したいと思うことを3つ書いたグループ:21%
自分が他人にした感謝されたことを3つ書いたグループ:46%
特に何もしなかったグループ:13% (通常の平均と想定される)
という結果でした。
自分が他人にした感謝されたことを書いたグループは、募金率が全体の半数近くにまで上がったということです。
人間にはいろいろな面があります。
ついついサボってしまったりズルをしてしまう時もありますし誘惑に負ける時もあります。
他人に対して親切な時もありますし他人のために一生懸命になる時もあります。
自分が他人に感謝されるいい人間だということを思い出すことで、自然とその自己イメージを守るような行動をとりやすくなるということです。
その結果として人に親切になったり人から好かれる性格になることもできます。
自分が他人にどんないいことをしているのかということを思い出すことによって、自然と人当たりの良い行動をとることができるように周りからも好かれるようになります。
皆さんも1日に1回でも週に1回でも結構ですから、自分がどんな感謝をされるようなことをしてきたのか、人のために何ができたのかということを思い出してみてはいかがでしょうか。
それによって自然と人に好かれるような性格になると思います。
今回は感謝の効果やメリットについてまとめてみました。
とはいえ、そんな感謝し合うような仲間がいないという人もいるかもしれません。
ここから先は感謝の効果だけではなく、目標達成を2倍にも高めるような最高の友達の作り方について解説していきたいと思います。
そんな最高の友達を見つけたい方は続きをどうぞ。
コメント
コメントを書く感謝を伝えたい訳じゃないですが、したい方は以前のバイト先の方でしょうか。
当時はキツイ言葉を投げられ滅入ってましたが、そのオ陰で「もし○○さんの立場なら?」と、
1相手の立場に立つ
2その上でバカバカしい理由を付けて遊ぶ(リアプレザイル)
3その上で再度話を聴きに行く、アサーティブに会話してみる
4それでも批難が続くなら、周りに相談してみる
という事を今も下手ですが、取り組んでいる事でしょうか。
苦い経験や思い出ですが、こうしてdaigoさんの知識や周りに助けを求める行動を実践する学習の機会として有難かったな〜と(_ _)
Q. 「感謝するとは具体的にどのようなことですか? 幼い頃に歳の離れた姉にお前は感謝がないと言われた事が頭から離れません。現在30代半ばですがどうすれば感謝できる人間になりますか?」
A. 「感謝が自然にできる」というのを最終的なゴールとすると、そこまでの【スモールステップ】(小さな勝利)を積み重ねていくのがよいかと思います☆
具体的には…
・今日一日の中で、感謝できる場面を3つ書き出してから寝る。
→次の日から、より他人の細かいよい行いに目が向くようになる。
これ↑は、すなわち、【フォーカス】の問題で、カメラのピント合わせのように「他人のよい行動に自分をフォーカスさせる」というのが目的です( ¨̮ )
普段から、他人のよい行動を「見ていない」と感謝の気持ちは生まれませんから☆
これができるようになれば、次は、
・見つけた瞬間に「ありがとう」と一言言う。
です( ¨̮ )
このスモールステップによって、家族などへの「大きな感謝」に繋がっていくのではないかと考えます。(だって、おそらく人生で一番同じ時を過ごしているのは「家族」の場合が多いですよね!)
ちなみに、DaiGoさんおすすめのアプリに「Mood Mint」というアプリがあります☆
これは画面上に「怒っている表情」と「笑っている表情」の写真が現れて、「笑っている表情」の写真を制限時間内にできるだけ多くタップするというアプリですが、
こういったアプリでも【ポジティブへのフォーカス】の力は養えると思いますよ!
ぜひ、やってみてください☆
ボケット(@小学校の先生)