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一問一答「ストレスを与えてくる人間関係」【ストレスと不安のコントロール】
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一問一答「ストレスを与えてくる人間関係」【ストレスと不安のコントロール】

2021-03-23 12:00

    あなたが今一番不安に思っていることは何ですか?

    あなたが今どうにかしたいと思っているストレスはどんなものですか?


    DaiGo師匠の質疑応答を見ていると、その相談の多くは不安とストレスに関わるものだと感じます。

    それだけ多くの人が、毎日不安やストレスと戦いながら過ごしているということかと思います。


    今回は、最も強烈なストレスであろう人間関係のストレスについての相談をもとに、ストレスと不安に対する向き合い方についてまとめてみたいと思います。

    Q. 「人間関係の悩みです。自分にめっちゃストレスを与えている LINE のあるグループから脱退したいですが、勇気がありません!どうすればいいですか?」 


    という相談でした。

    これに対してDaiGo師匠の答えは以下の通りです。


    脱退すればいいと思います 笑!

    即刻脱退のボタンを押せばいいと思います。


    ストレスを与えている人間関係なんて必要ありません。ストレスに耐えてまで LINE のグループにいる必要があるのでしょうか?

    間違いなくいる必要はありません。


    その勇気がないと言うのであれば、その人間関係が本当に必要ないということを判別すればいいと思います。

    これについては、Dラボで人間関係をリセットする方法を学んでもらい、そこで必要がない人間関係の条件について理解してください。

    その条件を満たしているのであれば即刻切って、新しい関係も作ってください。

    Dラボ人間関係をリセットする方法


    自分で起きる人間関係のストレスは、最終的には自分の一番大切な人に向くものです。

    その人のためにもさっさと切ってください。


    ということでした。


    あなたであればこの相談にどのようにアドバイスされますか?

    LINE に限らず同じような面倒な関係を抱えている人はいませんか?それに対してどのように対処するべきだと思いますか?


    ネット上のストレスに弱い人たちの特徴

    ネット上でのストレスに弱い人の特徴があるようです。

    SNS の利用によってメンタルが落ち込みやすくなるという研究や、Facebook でいうと若い人が使うと不幸になりやすいけれど、ある程度年齢を重ねた人であれば幸せになるという研究もあったりします。

    これは、若いうちだと誰と誰が繋がっているとか、親や家族に自分の人間環境をとやかく言われたり、人間関係の面倒な部分が現れやすいけれど、年齢を重ねると人間関係が減っていくということもありますので、過去の友達とも簡単に繋がることができるという点で幸せにもつながるということです。

    このようにネットや SNS が与える影響については様々な形で論じられていますが、ネットのストレスに弱い人とそうでない人の違いについての研究もあります。

    ビュー研究所の実験で1800人の参加者を対象に、日常のストレスと普段どれくらいスマホを使っているのかというのことをチェックしています。

    結婚しているかどうか、年収の高さというような条件を調整して、ネットを使っている時間と普段のストレスを検証しています。

    これによると、単純にネットを使っている時間が長ければストレスが増えるということでもないようです。SNS を使う時間が長くてストレスを抱える人もいればそうでない人もいました。

    必ずしも、SNS を頻繁に使う人たちがストレスのレベルが高いということはなく、逆に他人への信頼感が高かったりアクティブに自分の意見を発言したりすることもできることにより、社会的な信頼感を高めることができるという研究もありますので、一概に SNS が悪いとも言えなかったわけです。

    そんな中で、一部の人たちはネガティブな影響を受けやすいとされています。

    物事を直感的に捉えたり、他人の感情を何となく感じられるような直感力の鋭い人は SNS のネガティブな影響を受けやすいということが確認されています。

    つまり、直感が鋭い人はネットのストレスに弱いということです。

    対人関係での勘が鋭い人はインターネットや SNS のストレスを受けやすくなります。

    研究者はこれを「思いやりの代償」と呼んでいて、SNS で繋がっている人やネットニュースでの様々な人のトラブルなどが情報として飛び込んできますので、それが目に入った時に人間関係における感の鋭い人たちは、思いやりを感じやすいけれどその代償として自分もダメージを受けたような感覚になってしまいます。

    つまり、ネットのストレスを受けやすい人は勘が鋭くて、自分以外の他人が嫌な目にあったり酷い目にあっているところを見るだけで、自分まで同じようにダメージを受けてしまうほど勘が鋭い人たちだということです。

    今回の相談者もこの傾向があるのかもしれません。
    同じ LINE のグループの人たちに対する気持ちが優先してしまい、なかなかグループを脱退する勇気が出ないということなのかもしれません。

    SNS に限らずネットからは様々な情報が入ってきますので、他人の気持ちがわかったり誰にでも親切な人たちは、インターネットのそのような情報から受けるストレスがそうでない人よりも大きくなるということを覚えておく必要もあるのではないでしょうか。

    ネットや SNS でネガティブな情報を吐き出している人はいいのでしょうが、それを見ている人たちの中で人間関係での直感が鋭い人は、それを見るとストレスまで共有されてしまうということが起こります。

    SNS では自分は充実しているという内容を投稿することが多いと思います。
    ネガティブな情報だけでなく、そのような他の人が充実しているという情報ばかりを見ていると、それはそれで自分だけが不幸なんだと感じるようなことも起きてしまいます。
    特に自分が不幸だと感じている時にも、幸せな投稿に対する嫉妬や妬みが産まれてしまうだけですから、SNS の利用は控えた方がいいです。

    「思いやりの代償」としては、SNS で生まれた悲しみの感情や怒りの感情に感染しやすい人がいて、その感染しやすい人の特徴としては直感力の鋭い人ということです。

    この人たちは直感的に物事を考えるために、他人の感情や挙動に敏感になります。そのために自分たちもダメージを受けてしまうわけです。

    SNS の他人の投稿に対して、その文面通りに理解するのか、その投稿の時間や今までの背景から直感的に裏を読むのかで受けるストレスは大きく変わってきます。
    背景から直感的に裏を読むようなタイプの人はネットによるストレスを受けやすくなると考えた方がいいと思います。

    ちなみに、この研究では男性より女性の方が SNS によるストレスを感じやすいということも分かっています。
    これは当然ですが、女性は共感する生き物ですから相手の感情も直感的に読み取る能力に長けています。そのため SNS のストレスにも弱くなってしまうわけです。

    SNS を使いすぎて他人の感情に感染して自分の人生を台無しにしないように気をつけてください。


    人間関係のストレスに振り回されないために

    人間関係のストレスに振り回されないための方法についても紹介しておきます。

    人間関係のトラブルや面倒に振り回されることは結構あると思いますが、そのトラブルに見舞われている時間自体は思っているよりも少ないものです。
    自分を攻撃してくる面倒な人がいたとしても、その人が一日中攻撃してくるというよりも、攻撃されたのは一瞬でもそのことがずっと心に残り一日中引きずってしまうということが多いのではないでしょうか。

    つまり、人間関係においてはもちろんコミュニケーション上の問題もありますが、まずは人間関係に対してというよりも、自分がどれだけ自分のメンタルをうまくリセットすることができるかという事の方が大切になってきます。

    エクセター大学の研究で、対人関係のストレスに苛まれている50人の男女を対象に行われた実験があり、これによると、人間関係における嫌なことに対しては、むしろ、それについて徹底的に考えたり思い出すことをした方が立ち直りが早くなるということが分かっています。

    この実験では、それぞれのトラブルの内容について徹底的に詳細を思い出してもらうということを行っています。
    トラブルに関する細かい情報を思い出してもらうトレーニングを6週間行ってもらいました。

    その結果、普段悩んでいるだけで考えないような細かい情報まで掘り下げて考えると、折れた心が立ち直るために必要な力であるレジリエンスが高まっていました。
    細かいところまで思い出すトレーニングを行った人たちの方がメンタルの回復が早くうつ症状も出にくかったということです。

    過去の失敗や辛い思い出を思い出すと不安症やうつ病の原因になると言われていますが、過去のこのような辛い思い出を中途半端に思い出していることが問題だったということです。
    詳細に思い出すことなく中途半端に考えていると、本当はそんなことまで言われていないのに後から気づかないうちに尾ひれが付いたり、たまたま相手が機嫌が悪くて言われたことであっても、悩んでいる間に自分のことが嫌いなんだと考え始め、気づいたらあの人はきっと私に恨みがあるとまで考え始めてしまうことがあるわけです。

    ですから、過去のトラブルを中途半端に何度も思い出すと逆効果ですが、それについて内容を明確に詳細に思い出すことを行うと、それによりレジリエンスを鍛えることができます
    思い出すことは悪くないですが、自分から積極的に、かつ、詳細に思い出すことを意識してもらえると、メンタルが病んでしまうこともなく人間関係の嫌なストレスからネガティブな影響を受けることも少なくなります。

    この思い出す時には、相手の言葉や感情を詳細に紙に書き出すということまでしたほうがいいと思います。
    そうすると、書き出した内容の中には時々自分の感情が混じっていますので、後から自分の感情の部分だけを消します。
    このようにして自分の感情や憶測を消しながら状況だけを細かく書き出していただけると、客観的に細かく情報を整理することができます。
    これにより積極的に過去のトラブルに対しても分析を行うことができるので、今後のトラブルを回避するためにも役立ちますし、メンタルも安定します。

    できるだけ細かく描写することを意識してもらい、人間関係の面倒なストレスを乗り越えていただけたらと思います。


    人間関係ストレスを3ステップで超軽減

    アリア・クラム氏が提唱しているストレスの自分の力に変えるための3つのステップを紹介します。

    ケリー・マクゴニガル氏が書かれた『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』という書籍の中でも紹介されていたテクニックですが、とても汎用性が高く使いやすいので、これをマスターして頂けると、皆さんが引きずる可能性の高い中程度から大程度のストレスに対して対処することができるようになります。

    しかも、それを逆に力に変えていくことができます。

    ストレスにより胃が痛くなったり体調を壊したり肌が荒れてしまうという人も多いと思いますが、そんな方はそれも改善する可能性があります。

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    ストレスを自分の力に変えるためには、そのストレスを乗り越えた先にどんな成長があるのかということを考えることが大切です。

    同じストレスを受けたとしても、それが嫌なストレスでそこから逃げたいと考えるのではなく、それを乗り越えて成長につなげようと考える人は体内で分泌されるストレスホルモンが全く違います。

    ストレスから逃げようとする人にはコルチゾールが分泌されますが、そのストレスを乗り越えて成長につなげようとする人には、デヒドロエピアンドロステロンというホルモンが分泌され、これは副腎や性腺などで作られる別名若返りホルモンと呼ばれるもので、脳の成長を促したり免疫力を向上させてくれるホルモンです。

    ストレスというものは自分の力に変えていくことがとても重要です。

     

    アリア・クラムの3ステップでストレスを自分の力に!

    自分の成長に繋げればいいと言われても、特に人間関係におけるストレスではこれは容易ではないという人の方が多いと思います。

    面倒な人から嫌なことを言われたりした時に、自分の成長どころではないという人の方が多いはずです。

    このような問題を簡単にしてくれるのが、アリア・クラム氏が提唱している3ステップのテクニックです。

    ステップ1 :ストレスを受け止める(自分の体にどのような変化が現れているのか)

    まずはそのストレスを受け止めてください。

    ストレスから目を背けるとすればするほど、そのストレスは大きくなったり余計にネガティブな影響が出てしまいます。

    自分がストレスを感じているということをまずは受け止めることが大切です。

     

    この時に、ただ単にストレスを感じているということを受け止めるだけだと心が苦しくなってしまいますので、そのストレスにより皆さんの体にどのような変化が起きているのかということを観察してください。

     

    例えば、人によっては頭に血が上っている感覚がするとか、顔や手のひらに汗をかく、胃の辺りが締め付けられるような感じがするなど色々な反応を感じると思います。

    自分がストレスを受けた時には、自分のどこにその影響や反応が出ているのかということを観察してみてください。

    自分の体の変化に注目することで、瞑想で使われているボディスキャンのように自分が受けたストレスを客観的に見ることが出来るようになります。

     

    ステップ2 :大事なものに気づく(自分のどんな大事なものが脅かされているのか)

    ストレスを感じるということは、皆さんにとって大事な何かが脅かされているということを皆さんの脳が教えようとしています

     

    例えば、皆さんの目の前に空のペットボトルがあったとして、それを誰かが床に叩きつけたとしても変な人だなぐらいにしか思わないと思いますが、それが皆さんのスマホだったとしたら、なんてことをするんだと慌てると思います。

    これは皆さんにとって大切なものだからストレス反応が出るわけです。

     

    つまり、皆さんがストレスを感じたということは、脳が皆さんに大事なものを守るように指示を出してくれているということです。

    大事なものに気づかせてくれているというのがストレス反応の重要な部分だということです。

     

    ステップ3 :守るための行動(大事なものを守るための行動を探し実行する)

    その大事な脅かされているものがわかったら、それを守るために自分は今どんな行動を取ることができるのか、これからどんなことができるのかということを考えてください。

    守るための具体的な行動を探してできたら行動してみるというのが最後のステップになります。

     

    この3つのステップを行うことによって、ストレスを受けたことをきっかけにして、自分にとって大事なものを見つけて、それを守るための行動をする、つまり、自分の大事なものを認識し前に向かって成長するということができるわけです。

    これにより辛い体験や悲しい体験であっても、それを前に進む力に変えていくことができます。

     

     

    今回は、多くの人が悩む原因でもある不安とストレスに正しく対処するための方法について紹介させてもらいました。

    不安やストレスというものは健康被害だけでなく、不安になるとストレスを感じやすくなり、ストレスを感じると怖くてな挑戦できなくなります。

    不安やストレスが挑戦や行動を減らす方向に働いてしまうと、それは漠然とした不安をまた大きくしてしまいます。

    不安やストレスというものは正しく対処しておかないと、ネガティブな負のループを引き起こすものだということです。

    ここから先は、そんな負のループを断ち切って前に進むにはどうすればいいのかということを解説していきます。

    知りたい方は続きをどうぞ。

     

    ちなみに、不安を挑戦する力に変えるための内容についてはこちらの一問一答の後半でも詳しく解説しています。

    ぜひ参考にしてみてください。

     

    科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜

    一問一答「進学で思うようにいかず、その不安と他の選択肢で悩んでいます・・・」〜ラディカルアクセプタンス〜

      


     
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