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一問一答「仕事選びの基準は?」【就職・転職・復職】
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一問一答「仕事選びの基準は?」【就職・転職・復職】

2021-03-30 12:00

    あなたは仕事選びで何を大切にしましたか?

    あるいは、何が大切だと思いますか?


    今回は、育休から復帰後にフルタイムか転職かで悩んでいる女性からの相談をもとに、仕事選びで何を大切にするべきかということについてまとめてみたいと思います。

    Q. 「33歳女性です。5歳1歳の母で来年4月に時短で復帰予定です。時短後、フルタイムか転職かで悩んでいます。お金、時間、自分の気持ち何を基準にして転職を判断したらいいでしょうか?」


    これに対してのDaiGo師匠の答えは以下のとおりです。


    転職について考えるのであれば、『科学的な適職』に非常に詳しく書かれているので、そちらを参考にしてみるのがいいとは思いますが、何を基準に仕事を選べばいいのかということを聞きたいということで、僕があえてひとつだけ選ぶとしたら、「人間関係」と答えます。

    つまり、今の職場にいるのと転職した先で、どちらの方が自分にとって良い人間関係ができるのか? あるいは、転職によって時間や場所が変わるのであれば、お子さんといいられる時間もお子さんがいる場所も変わるということになるでしょうから、お子さんと自分の人間関係がより良くなるほうに仕事を決めた方がいいと思います。

    人間関係が人間の人生の幸福を決めますので、迷った時には人間関係がどちらの方が良くなるのかということで決めるといいのではないでしょうか。

    これは、「友達と遊ぶ時間が増える」「お子さんと一緒に過ごす時間が増える」という考え方でもいいでしょうし、「職場の人間関係が良くなる」という考え方でもいいと思いますし、どこで選んでもいいと思いますが、迷った時には人間関係を基準に考えてみると良いのではないでしょうか。

    それが幸福を決める一番の要素ですから。

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    ということでした。


    失敗しない仕事選び

    皆さんが仕事において最も大切にしていることは何でしょうか?


    DaiGo師匠はあえてひとつ選ぶのであれば人間関係を基準にしたほうがいいということでした。

    これは人間の幸福を規定するのが人間関係によるものが大きいからです。


    とはいえ、就職や転職を考える際に給料も重要になるとは思います。

    皆さんにとって給料はどれくらい大切ですか?


    給料は気にする必要もないし安い給料で働けばいいということでもありません。もっとお金を稼ぎたいと考えることも決して悪いことではありません。

    ですが、ビジネスでも、とにかく儲かればいいというように、自分自身の価値観などを考えるのではなく、自分のアイデンティティをお金に置いてしまう人がいます。


    高い服を着ているとか、いい車に乗っている、高級住宅地に住んでいるとか、このような金銭的なものをベースに自分を定義しようとすると、人はどんどん不幸になっていき最終的にはお金も失ってしまうのではないかという研究があります。

    これは仕事選びでも同様です。


    バッファロー大学の研究によると、自分がどれだけお金を稼いでいるのかということばかり考えたり、お金に対して自分の価値を置くというような考え方を持ってしまうと、人はどんどん不幸になってしまうということが分かっています。


    この研究では、自分を構成している自己価値とお金というものがどれぐらい強く結びついているのかということをチェックして、同時に、毎日の暮らしの中でどれぐらい時間に対してプレッシャーを感じているのかということもチェックしました。

    さらに、全員の孤独感や他者とのつながりや信頼関係、自分の人生に対するコントロール感、人間の人生の幸福度に影響を与えるであろう要素を全てチェックして、それら全てのデータを比較するということを行っています。


    その結果分かったこととして、経済的な成功と自分自身に対する価値が結びついている人ほど、日々の暮らしの中で時間的なプレッシャーを感じていて、毎日時間がないと焦っていました

    さらに、人生のコントロール感も低く人生を自分の力でコントロールすることができていないと感じていて、他者との関係も同様に悪くなっていました


    これはお金を稼いでも幸せになれない人も人生を踏み外す人もいくらでもいるということです。

    人生のコントロール感というものは自分の幸せや日々のモチベーションととても密接に関係してくるものですから、その自己コントロール感が減るということは、いくらお金を稼いだとしても意味はありません。

    さらに、人間関係も悪いということは、不幸になるだけでなく当然仕事でも様々な問題を抱えてしまう可能性が高くなります。


    この研究では続く実験があり、さらに、お金と自己価値がどれくらい結びついているのかということをチェックして、日々の暮らしの幸福度と比較するということを行っています。


    すると、やはり同じような結果が示されていて、お金こそが成功の証だとか、お金こそが自分のアイデンティティーだと思っている人ほど、人生に対して不満を感じていて、人間がもっとも幸せにつながる時間である友人や家族と過ごす時間もなくなっていました


    これはとても切ない話です。

    お金にアイデンティティを置いてしまうと、もはや何のためにお金を稼いだのかということさえもわからなくなります。


    自分が取り組んだことの結果としてお金を手に入れるというのは構いませんが、お金を手に入れることだけを目的にして仕事をした結果お金が手に入ると、お金を稼ぐということ自体が自分のアイデンティティになってしまいますので、そうなると自分を定義するものがなくなってしまい、結局何のためにお金を稼いだのかがわからなくなるということです。


    これはお金を稼ぐことが悪いというわけではなく、自分のしっかりした価値観の元努力して、 その結果としてお金を稼ぐことができているのであれば何の問題もありません。


    さらに続く実験もあり、同じようにお金と自己価値のレベルをチェックした上で、毎日の行動や気持ちの変化を日記につけてもらっています。


    その結果わかったこととして、お金こそが自分の価値であり、お金を稼ぐことができていることこそが成功の証だという気分が一時的に高まった日は、人生に対する自己コントロール感と社会的な人間関係が激しく悪化していたということも分かっています。


    これは、自分が実際に成功しているわけではなくても、一時的にでもお金を稼ぐということ自体が成功の証だと思ってしまうと、それだけで人生のコントロール感や人間関係が悪くなるということです。

    さらに、一時的ではなく持続的に長期間にわたりお金を稼ぐことこそが成功の証だという気分が高まっている人は、人生のコントロール感と人間関係の両方が慢性的に悪化していて、さらに、そんな人ほど自分の経済的な問題に対して過剰に心配していました。


    ですから、年収を上げることを目標にしても構いませんが、その年収が上がるとかお金を稼げるようになるということは、あくまで自分が努力したことでみんなに評価されたからです。

    自分が価値観を感じていることが評価されたという指標としてお金を見るのは構いません。

    ですが、目的が逆になりお金を価値としてみるようになると悲惨な人生が待っています。


    分かりやすく言うと、DaiGo師匠の場合であれば、Dラボの会員数が増えれば収入は上がります。

    投資であれば、適切な判断をすることができれば収入は上がります。

    ですが、お金を稼ぐためにそれらをしているわけではないということです。


    皆さんの役に立つであろう知識を配信した結果、多くの人がDラボ会員に登録してくれたとしたら、多くの人が興味を持ってくれたと感じてそれが達成感になります。

    その達成感の結果としてお金が手に入るので、お金を稼ぐということももちろん大事ではありますが、そのお金や会員数によって自分の紹介した知識や戦略や憶測が当たったということを知りたいと考えているだけです。


    このように自分の指標としてお金を使うのであれば問題ありません。

    ですが、お金自体に価値を置いてしまうことだけは大変危険なので気をつけていただけたらと思います。


    望む仕事につけない本当の理由

    あなたは自分が望む仕事をしていますか?

    そう尋ねられてはっきりと望む仕事をしていると答えられる人は少ないかと思います。


    カル・ニューポート氏は、人は夢に見た仕事に就きたいと思うけれど夢なんか追っても幸せにはなれないということを様々なデータをもとに喝破されています。

    望む仕事に就けないのは夢を追っているからということです。


    なぜ夢を追っても望む仕事には就けないのでしょうか。

    彼が行った調査で、自分の仕事はまさに天職だと思っている人達を探し、その人たちにインタビューを行うということをしています。

    その結果、自分の仕事を天職だと思っている人たちの多くは自分の人生の目的を事前に決めていませんでした。

    自分はこの仕事を自分の天職にしたいと事前に思ってはいなかったけれど、結果として天職を得ているということです。

    夢を追って天職に就いたわけではなかったということです。


    辛い仕事やしんどい仕事をしていたとしても、それを続けながら仕事を楽しんでいるうちに気がついたら天職になっていたとか、最初は全く仕事に興味を持つことができなかったけれど、いつのまにか情熱を持てるようになっていたという調査や研究結果も多数あります。


    これについてはハーバード大学のダニエル・ギルバート氏も同じような事を言っています。

    人間は自分の幸せを予測することがとても苦手で、どうすれば幸せになるのかを予測することができないので、夢を追い続けていざたどり着いてみると思いのほか幸せを感じたかったりもします

    僕たちがこうなったら幸せだと思い描いていることは、実際にそうなってみないと分からないわけですから、好きで選んだ仕事でも嫌気がさしてしまうこともあります。

    天職を見つけるために

    ではどうすればいいのでしょうか。

    職人気質を身につけるということをカル・ニューポートさんはお勧めしています。仕事の満足感を決めるのは職人気質でこの職人気質は具体的には4つの考え方からなっています。

    1. 自分の意思で行動できるかどうか

    人に言われたことをただするだけではなく、自分の意思で何かを試したりある程度の裁量権を持って仕事を行うことができるかということです。

    2. 社会の役に立てるかどうか

    自分の仕事によって社会がほんの少しでも良くなっているというような感覚を持つことがモチベーションにとってとても大事です。

    3. 他人との繋がりを感じられるかどうか

    他人との繋がりのない仕事はしんどいものです。

    職場の中に仲の良い友達がいるだけでもモチベーションは上がるということも分かっています。それだけで給料への満足度も幸福度も上がります。繋がりというのは、自分の商品を使ってくれているユーザーでもいいですし、職場の仲間でもいいです。他人との繋がりを感じることができる仕事かどうかということです。


    4. スキルが向上していく実感を得られるかどうか

    自分がスキルアップして前に進んでいる感覚を得られるかどうかということが仕事の幸福度を決めています。

    もちろん、好きなことを仕事にしようとしたり挑戦してみるのはいいことですが、夢追ってやりたい仕事に就いたところで幸せになれるかどうかはわからないのですから、この4つのポイントをチェックした上で仕事に就いた方が天職と言える仕事に就ける可能性は高いのではないでしょうか。


    性格別仕事選び

    性格別の仕事の選び方があります。

    自分の仕事に対する考え方次第で仕事の選び方が変わります。

    ミシガン大学の研究で、仕事に対する考え方が個人の幸福レベルとどのぐらい関係しているのかという事を調べた実験があります。

    この実験では仕事に対する考え方を2つに分けています。皆さんは自分がどちらのタイプか考えてみてください。

    適合派:自分にピッタリ合う仕事がどこかにあるはずだと考えている

    成長派:仕事は続けているうちに好きになれるはずだと考えている


    この2つのどちらが良いとか悪いということではなく、それぞれどのように仕事を選べばいいのかということが分かっています。

    適合派:自分にピッタリ合う仕事がどこかにあるはずだと考えている

    自分にピッタリ合う仕事がどこかにあると考えている適合派の皆さんは、給料が低くてもいいから自分に合っていて自分がやりがいを感じるような仕事に就きたいと思う人達です。

    この人達は転職率が非常に高い傾向があります。

    仕事をしていても自分に合わないと感じるともっと合う仕事を探そうとします。

    研究によると大半の人がこの適合派でした。

    理想的な仕事がどこかにあるはずだと思っている人の方が圧倒的に多かったということです。

    成長派:仕事は続けているうちに好きになれるはずだと考えている

    仕事は続けているうちに好きになれるものだと考えている成長派の皆さんは、そんなに仕事が楽しくなくても仕事は続けていこうとします。

    続けている以上は当然給料は欲しいと考えます。

    どんな仕事を選んだとしてもやっているうちに好きになれるのだから、どうせならば給料は高い方が良いと考え、転職率は比較的低い傾向があります。


    適合派の方が幸せになりそうな気がすると思いますが、長い目で見るとどちらも仕事に対する満足度や幸福度は結果的に同じでした。

    つまり、自分に合う仕事を追い求めても、そのうち好きになれるだろうと仕事を続けていても、結果的な幸福度にはあまり差がなかったということです。


    このような結果が出た理由としては、それぞれにメリットとデメリットがあり、そのメリットとデメリットが結果的に相殺し合うからです。

    このメリットとデメリットを知っておくことが大切です。


    適合派の人は、自分に合う仕事を探すのが上手いですが、実際にはもっといい仕事があるのではないかと考えてしまい、理想と現実のギャップにも苦しむので、最終的にはどこかで妥協しなくてはいけなくなってしまいます。


    成長派の人は、新しい仕事や難しい仕事があったとしてもそれをこなしていれば、そのうち好きになれるだろうと耐えることができるので、物事をコツコツと続けることもできて結果や成果を残しやすくなります。

    ただし、そうなるとブラック企業などにハマってしまう可能性も高くなり、ひどい環境下であっても我慢してしまう傾向があります。

    どちらのタイプにも良いところも悪いところもあるということです。


    ですから、適合派の人達は、理想と現実のギャップを知る必要があります。

    理想の仕事を追い求めることも大切ですが、就いた仕事である程度結果をあげようとか、どうすれば自分が仕事にやりがいを感じることができるのか、全てが理想的な仕事はないのでどんな仕事にも良いところも悪いところもあり、そんな中でもいいところを探していくということを考えるようにしてください。


    成長派の人達は、同じところに留まる可能性が高いので、仕事をしながら好きになっていくということももちろん大切ですが、新しいチャンスを求めるということも時には必要だということを覚えておいてください。


    どちらにもメリットもデメリットもあるということを理解した上で、いずれにしても、自分が前に進んでいるという感覚を得られる仕事に就いてもらえたらと思います。

    自分のスキルが上がっているということと、自分の仕事が誰かの役に立てているということを実感することがとても大切です。


    目の前の現状に対して小さな工夫の積み重ねを


    人生の幸福度を左右するものとして仕事選びはとても重要なものです。

    コロナの影響もあり、新しい仕事を探したり転職するのもますます難しくなるのかと思いますが、どんな時も現状を工夫により変えることができないかということを考えるようにしてください。


    経済学者のマイケル・ハウスマンさんのコールセンターの社員を対象にした研究で、従業員達がパソコンで使っているブラウザによって、離職率が15%、欠勤率が19%、顧客満足度が1.5倍にも違うというものがあります。

    これは、元々入っているブラウザを使っている人よりも、自分でインストールしたブラウザを使っている人たちの方が、業績も高く真面目に仕事をして結果を出していたということです。


    このような違いが出る理由としては、自分の目の前の現場を工夫してもっといいものに変えていくために小さな工夫を重ねていく習慣があるかどうかということです。

    それが離職率や仕事の成果にも繋がっているということです。


    他にも、政治心理学者のジョン・ジョストさんによると、低所得者の人の方が17%も多くに人が経済格差が当然だと考えているということが分かっています。


    普通に考えると、低所得者の人の方が高所得者の人よりも経済格差が問題だと考えるのが当然ですが、実際には、低所得者の人の方が経済格差のある現状を受け入れてしまっているわけです。

    これが貧しいから現状を受け入れているのか、それとも、現状を受け入れる曲があるから貧しいのかということはわかりませんが、先ほどのブラウザの研究と合わせて考えると、現状を打破するための工夫をしない人は貧しくなっていくのではないかということが推論されます。


    日々の目の前の仕事に対する小さな工夫の改善により、仕事に対するモチベーションをいつのまにか自然に感じるようになり結果や成果に繋げていくことも大切です。

    時には、もっといい職場があるのではないかとか、幸せになれる働き方があるのではないかと現状を変える視点を持ち自分の可能性を考えてみることも大切です。

    目の前の面倒なことや嫌なことがあった時には、それはちょっとした努力や工夫によって変えることができるのではないかと考える癖はつけておいた方が良いのではないでしょうか。



    仕事選びにおいて大切にしてもらいたいポイントについていくつか紹介させてもらいました。

    ここから先は、転職における5つの大きな後悔を紹介させてもらった上で、幸せになる仕事の選び方について9つの法則を解説させてもらいます。知りたい方は続きをどうぞ。


     
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