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一問一答「あなたはこれからどんな歳の取り方をしたいですか?」【性格の老化】
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一問一答「あなたはこれからどんな歳の取り方をしたいですか?」【性格の老化】

2022-01-13 12:00

    あなたはこれからどんな歳の取り方をしたいですか?


    DaiGo師匠の質疑応答の中でも、トラウマや大きな失敗によって、それを自分の中での理由にしてしまい動くことが出来ない人が結構多いです。

    自分の性格に苦しんだり、それを理由に可能性を諦めてしまう人が多いです。

    今回は、「もう30歳過ぎてしまったし遅い」と考えてしまい新しいチャレンジができないという方の相談をもとに、年齢をポジティブに捉えながら、何歳になっても自分の性格をより良い方向に変えていくための心理学について解説させてもらいます。

    Q. 30代女性です。
    私は子供の頃から母親に生きている価値がないなどと言われました。30を過ぎてようやく家業もやめて自由になりましたが、何かにチャレンジしたいと思っても「もう30歳過ぎてしまったし遅い」と考え、母親と同じ言葉を自分に投げかけてしまいます。
    アドバイスをください。


    何かを始めるのに遅いということはありません。

    これは科学的に証明されています。

    人間が何歳で成功するのかということを調べた研究を見てみても、スポーツ選手など年齢が若いことが有利になる特定のジャンルを除くと、人間はいつ成功するのかはわかりません。


    例えば、同じ業界でも、20歳で成功する人もいれば30歳で成功する人もいれば60歳で大きな成功をする人もいます。

    ただ、この成功した人には唯一共通点があります。

    それは「同じ生産性を保つ」ということです。

    一定の生産性を保つから、チャンスが舞い降りてきた時にそれを掴むことができます。


    ですから、大事なのは生産性を保ってさえいれば、どこかでチャンスをつかむことができるということです。

    これを続けることができるかどうかで全てが決まります。

    「30歳になってからでは遅い」というのは、無意識に努力しない理由を作っているだけです。

    そこを考え直してみてください。


    以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。



    性格の老害化


    「老害」とお年寄りをディスる人がいます。

    確かにどうしようもないお年寄りもいますが、若い人よりも医学的に見ても脳が若い状態を保っているスーパーエイジャーと呼ばれる人たちがいたりもしますし、ひとくくりに年齢を重ねたからといって誰もが老害化するというわけではありません。


    逆に、20代とか30代と若い人であっても、いわゆる若年性認知症のように若年性の老害のような状態になっている人はいるのではないでしょうか。

    実際には同じような状態になっているのに、歳を取っていないから老害と言われないだけで、そういう人もいるのではないかと思ったことはありませんか?


    若い人でも油断できない老害の特徴についてまずは紹介しておきます。


    特徴その1 :説教が好き


    本来は、説教というものは相手の行動を変えていい方向に進んでもらいたいと考えてするものです。

    ところが、そもそもマウンティングされているという感覚があると、やはりそんな相手の話は聞きたくなくなりますので、年齢にかかわらずこの説教が好きというのは老害の特徴になります。


    結局のところ、本当にすごい人は若い時には年配の人に学び、自分が歳をとったら若い人に学びます。

    自分はこの学ぶことを大切にできているかということを考えてください。


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    年齢に関わらず、常に学び続けるということを考えるのであればこちらの本をぜひ読んでください。


    特徴その2 :新しいもの=悪


    これはいかにも老害というような気がしますが、老害の人の特徴としては過去こそが正義だというのが大きな特徴です。

    これは、自分の過去こそが正義であり正しかったと思い込みたいということです。

    後ほど詳しく説明しますが、年齢を重ねると、性格特性として開放性が減って好奇心が減ります。そうするとどんどん新しいものは受け入れることが難しくなります。


    特徴その3 :社会の代表振る


    自分の視点は世界全体の視点と近いし、「みんなが言っていることと自分は同じことを言っているだけ」 だから自分は正しいということをやたらと言いたがります

    何が正しいのか、自分の人生にとって何が大事なのか、このようなことを自分の力で判断することができなくなっています。


    特徴その4 :やたら括りたがる


    学ぶことを避けた結果、認知機能が低下して多様性を理解できなくなるので、やたらと物事を括って考えるようになります。

    そのために「若い人は・・・」「年寄りは・・・」と括ります。


    特徴その5 :最終的にキレる


    これも後ほど詳しく説明しますが、本来人は年齢を重ねるほど感情が安定してきます。

    ですから、お年寄りの方が自分をコントロールする能力が高く、不安や恐怖や怒りを感じにくいので、普通であれば穏やかに丸くなります。


    この最終的にキレるというのは自己コントロール能力の低さが問題ですから、これは若い人でもある問題です。


    これらは、年齢に関わらず誰にでも知らないうちに起きてしまうことです。

    人は意識しないと、いつのまにか好奇心を失ったりメンタルが不安定になっていたり、知らず知らずのうちに性格が歪んでしまいます


    あなたの性格は5年前10年前と比べてどのように変化しているでしょうか?

    あるいは、5年後10年後にどんな性格で誰とどんな人生を歩んでいるでしょうか?


    これは人生において「どんな歳の取り方をするか」ということに繋がります。

    そんな年齢と人間の性格の変化について掘り下げていきます。




    人間の性格は変わっていく


    人間の性格は年齢を重ねるほど変わっていきます。

    人によっては、とても素晴らしい歳の取り方をする人もいれば、いわゆる老害になってしまう人もいます。


    何もしないと性格も老化します。

    どのようなことに気をつけていれば、この老害にならずにいい歳の取り方をすることができるのかということを紹介させてもらいます。


    実は、人間の性格というものは2年スパンくらいで変わるということが分かっています。

    今の自分の性格と2年前の性格では少し違うということです。

    これは自分だけでなく周りの人を見ても何となく分かると思います。

    ベースの部分は変わらないし大きく違うわけではないけれど、人の性格は徐々に変わっていくものです。


    DaiGo師匠の場合であれば、2年前と今では外向性はかなり違うと思います。

    これはワインにハマったことが原因です。

    みんなでワインを持ち寄ってワイン会をする時に、ラベルを隠してブラインドテイスティングして、みんなでワインを推測したり議論することがとても楽しくなったために、それが目的で人と会う機会が増えました。

    結果的に外向性が高くなったということもあります。


    これと同じように、皆さんの性格も結構短いスパンで考えても変わっていくものです。

    これをどうすれば良い方向に変えていくことができるのかというのが今回の内容になります。

    そして、絶対にそっちに進んではいけない老害化の問題もあります。

    年齢を重ねて性格が良くなる人もいれば悪くなる人もいます。この違いについても理解しておいてもらいたいと思います。

    2年スパンで変わるわけですから、これを知っていないと、ヘタをすると5年後ぐらいには悪い方向に進んでいるかもしれません。


    性格心理学のおすすめ


    人間の性格について学ぶのであれば、いくつかのおすすめの本があります。

    まず、自分の性格の活かし方についてはこちらが非常に参考になると思います。


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    人間の性格特性を科学的に分析してその科学に迫るという点では、こちらが役に立つと思います。


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    ちなみに、人間の性格が一時的に歪んでいるということもあります。

    例えば、睡眠を十分に取らなかったりすると、それだけで性格が悪くなったり魅力が3割減になったりということもあります。


    そんな睡眠について問題があるとか、睡眠の質を高めることを考えたいのであれば、やはり、こちらを読んでみてください。


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    そして、性格を良い方向に丸くなるためにはマインドフルネスや瞑想も効果があると言われています。

    これについては、こちらも僕の本ですが参考にしてみてください。

    こちらはオーディオブックであれば無料で聞くことができるキャンペーンの対象になっていますので、まだの方はぜひチェックしてみてください。


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    人間の性格は2年スパンで変化する


    マンチェスター大学が8625人の男女を集めて、まずは全員のパーソナリティをチェックしました。

    それから2年後に同じテストを行い、その2年間で人間の性格がどれぐらい変わっているのかということを調べています。


    その結果分かったこととして、たった2年でも人間の性格は大きく変わっていたということです。

    それと同時に、2年後の個人の人生の満足度は、その性格の変化によってかなり予測できるということも分かっています。


    要するに、人間の性格とその人の満足度は相関していて、性格が良い方向に変わると人生の満足度も高くなっていくわけです。


    人生を良くするという点では、人は収入をあげることや良い恋人を見つけることに注目しがちですが、それよりも自分の性格をいい方向に変えていく方が人生の満足度は高くなります。


    しかも、この性格の変化の影響は「収入の増加」「結婚の有無」のような外部要因に比べて2倍も相関関係が強いということも確認されています。

    ですから、結構注意していないと、自分の性格がいつのまにか歪んでいて人生の満足度も下がってしまう可能性も高いわけです。


    この性格が歪むというのは一般的な周りから見て悪い人だということではありません。

    自分の望んだ人生の方向に自分の性格を変えていくことが大切だということです。

    みんなからあの人はいい人だと言われるようなことを無理をしてでもするべきだということではありませんので注意してください。


    この実験では、人間の性格が変わる要因としては「結婚」「雇用状況」「収入」などがほんの少しずつ相関していたので、結局のところ毎日の行動によって少しずつ変わっているということだと思います。

    ですから、収入が急に高くなったからといって性格も一気に変わるわけではありません。

    なにかひとつの要因が関係しているわけではありませんが、人間が普段している行動によって2年スパンでも徐々に変わるわけです。




    30歳を過ぎると性格は変わりにくい


    ただこの性格の変化については、30歳を過ぎるとほとんど変わらないというデータもあります。


    研究が進んでいますが、性格は変わるという研究者もいれば変わらないという研究者もいます。

    これは正確に言うと「一部の性格は簡単に変わる」という意味です。

    これ以外の性格は30歳を過ぎるとほぼ変わらないそうです。


    研究では、30代後半の性格の4割から5割ほどは90歳になっても必ず残っているとされています。

    全ての性格が全く変わらないというわけではありませんが、その内の半分ぐらいは30代後半ぐらいには固定されて、そこから先はほぼ変わらないわけです。


    例えば、2002年の人間の一卵性双生児を対象にした性格に関する論文を見てみると、ここでは遺伝と人間の性格の関係を調べていますが、人間の性格はほぼ遺伝で決まって、若干変わることがあっても30歳ぐらいでほぼ固定されるということが示されています。

    年齢を重ねるにつれて性格は変わっていきますが、そのベースの部分についてはほぼ変わらないようです。


    研究者のコメントによると、「人間の性格は思春期の前半に大きな変化を見せるけれど、30代以降は変わらなくなっていく」と言われています。

    人間の性格は15歳前後の辺りで大きな変化を迎えるかもしれないが、それは30代の頃には落ち着いてきて、そこから先はほとんど変わらないということです。


    そういう意味では、人間の性格はなかなか変わらないわけですが、最近の心理学者は人間の性格を変えようとするよりも「行動を変える」ということを考える方が大事だと言われています。

    行動を変えることによって、間接的に性格も変わっていきます。

    DaiGo師匠も内向的な性格は変わりませんが、ワインを勉強してワイン会に参加をするという行動が変わったことで性格が変わったように見えるだけです。

    性格が内向的でも悲観的になる必要はなく、自分が意識して行動を変えればいいだけだということです。




    人間の性格にはわずか4週間で変わる部分もある?!


    一部の性格についてはわずか4週間でも変わるという研究も出ています。


    この人間の性格を変える方法についてはDラボでも過去に色々と紹介してきました。

    例えば、メンタルの弱さである神経症的傾向については、割と簡単に鍛えることで変えることができる性格です。

    外向性も、先ほど紹介したように自分の行動を変えることで外向的な人のように振る舞うことはできます。

    これについては、それぞれ今回のおすすめの動画としても紹介しておきますのでチェックしてみてください。

    Dラボ▶メンタル弱い性格を変える10の介入行動

    Dラボ▶10の行動であなたを外向的に変える「性格改造の科学」



    今回参考にしているイリノイ大学の研究は、過去の207件のメンタルセラピーに関する論文から2万人以上の性格を分析したメタ分析になっています。

    これによると、人間の性格というものはセラピーを受けるだけで4週間ぐらいで結構変わるそうです。

    しかも、そのセラピーによる性格の変化は一時的なものではなく、その後数年に渡って定着するということも分かっています。


    これは4週間から8週間の間で性格が変化していて、それ以降8週間以上セラピーを受けても性格の変化は起きにくかったということです。

    最短で4週間で性格的な変化が起きるけれど、8週間以上行なっても意味はないようです。


    その中でも最も変化しやすいのはメンタルの弱さである神経症的傾向でした。

    恐怖や不安を抱えやすいとか、気分のアップダウンが激しいとか感情的になりやすいというような性格特性になります。

    メンタルの弱さについては、結構変えることができるようです。


    これ以外の性格特性についてはそれほど変わらなかったそうです。

    例えば、外向性もセラピーで若干の変化はするけれど、神経症的傾向に与える影響に比べるとかなり小さいものでした。


    さらに、世の中には認知行動療法など様々なメンタルセラピーがありますが、その種類が違っても結果が変わるということはありませんでした。

    どのようなセラピーを受けたとしても、最も変わるのは神経症的傾向であり、それ以外の性格特性はほとんど変わらなかったということです。


    特にうつ病やパーソナリティ障害の診断を過去に受けていた人ほど、そうでない人よりもこの性格の変化が起きやすいということも確認されています。

    メンタルの弱さである神経症的傾向が改善されるということは、その点が変わることによって人生も大きく変わる可能性が高いということです。


    しかも、このセラピーによる性格の変化は性別も年齢も関係ありませんでした。

    何歳になっても、特にこの神経症的傾向について改善したいというのであればセラピーでかなり改善できる可能性が高いです。

    もちろん、これはメンタルが弱い人が効果を実感しやすいということであり、別にメンタルが弱いわけではないという人でも効果はありました。




    男女別の結婚による性格の変化とは?!


    結婚することで性格が変わるという話は結構あると思います。

    結論から言うと、確かに結婚によって性格はかなり変わりますが、これは男性と女性によって大きく違うようです。


    2018年のジョージア大学の研究で、169組のカップルを対象に全員の性格をチェックした上で18ヶ月後に再び性格をチェックして、結婚の前後でどのような変化が起きているのかということを調べています。

    その結果6つのポイントが確認されています。


    ポイント1 :男性は結婚後に外向性が下がりやすい


    これは何となく分かる人が多いのではないでしょうか。

    結婚前は大勢で集まってパーティーをしたりするのが大好きだったけれど、結婚すると急に人付き合いが悪くなるような人もいると思います。


    この原因としては、結婚することで家にいなくてはいけない時間が増えたりして、自然と人付き合いが減ることにあるようです。

    これによって男性の外向性は下がりやすいということです。


    ちなみに、この外向性の高さは収入の高さと比例するので、実際には男性も結婚してから外向性は下がらない方がいいです。

    だからといって、むやみやたらに人付き合いを増やせばいいというわけではありませんが、自分の外向性が下がることは、結果的に自分が幸せにしたい家族に対してリソースを提供できなくなる可能性が高くなってしまいます。


    結婚前に外向的な人であれば、結婚して人付き合いが少し落ち着くことで丁度いいぐらいになるかもしれませんが、元々内向的な人の場合には、結婚によって本当に人付き合いがなくなってしまう可能性もありますので気をつけてください。


    女性の皆さんも、男性の収入を考えるとある程度の人付き合いも重要だと考え多少は出かけるのも許してあげてください。


    ポイント2 :女性は結婚後に神経症的傾向が改善しやすい


    女性は結婚した後にメンタルが安定しやすいようです。

    今はジェンダーレスの時代ですが、研究者によると、女性が誰かの妻という新しいアイデンティティを手に入れたことにより精神が落ち着きやすくなったのではないかということを言われています。


    これについては確かに恋愛でも同じようなことが起こります。

    これは恋愛によって無意識のうちに自分の中に「〇〇の彼女」「〇〇の彼氏」という人間関係の中でのアイデンティティを持ちます。

    失恋すると、自分のアイデンティティのひとつが失われます。

    それによって自分の一部が損失したような感覚になるので、それによってメンタルが不安定になったり落ち込んだりします。


    これと同じように「◯◯の妻」というアイデンティティを持つことで、女性はメンタルが安定しやすくなるということです。


    ポイント3 :女性は結婚後に開放性が下がりやすい


    開放性というのは、どれぐらい新しいことにオープンで好奇心を持つことができるかという性格特性です。


    開放性が高い方がアイデアが出たりメリットはありますが、この現象については研究チームは謎だと言われています。

    ただ、確かに謎ではありますが、なんとなく考えればわかるような気もします。

    結婚して子供もできれば特に守らなければいけないものが出来るわけですから、その状況でむやみやたらに新しいことに手を出してしまうと子供も危険になってしまいます。

    もしかすると、そんな進化の過程において、女性は結婚すると新しいことに興味を持ちづらくなるという性質が備わったのかもしれません。


    男女別の結婚による性格の変化の残りのポイントと、人が年齢を重ねるにつれて性格がどのように変化するのかという事実を理解して、人生で本当に良い歳の取り方をしたいという方は続きもチェックしてみてください。

     
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