あなたの脳は今何歳だと思いますか?


今回は、受験の対策に関する相談をもとに脳を鍛えて若さを保つための科学について紹介させてもらいます。


Q. 受験の前日に行った方がいいことや試験当日に心がけた方がいいことがあれば教えて下さい。


僕としては普段から瞑想のトレーニングをしておくことをお勧めしますが、試験を受ける日の朝に少し時間を取って瞑想をしてみてください。

そもそも睡眠の質が上がるということがありますので、普段から寝る前に瞑想をする方がいいですが、前日と当日には是非瞑想をしてみてください。


10分程度の瞑想を行った後は判断能力が上がると言われています。

それによりケアレスミスがなくなったり本来の能力を発揮することができるようになります。

これを普段から行って睡眠の質を向上させておくと脳の本来の力を発揮することができるようになります。

できれば今から行っておくことがいいでしょうが、試験の前日と当日には瞑想を取り入れるのが良いのではないでしょうか。


以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。




脳の欲を満たせば脳は活性化する?!


人間の脳は欲深いものです。

ですから、脳を活性化したいのであれば脳の欲を満たせば活性化します


かといって欲望のままに生きればいいということではなく、「幸せを求めて行動する」ということです。

その行動をすることによって、自分が幸せになれるのかということを考えてください


幸せを求めて行動することでクリエイティブになります。

幸せを求めて行動している人の方がいろいろなことを思いつきますし、新しいこともできるようになります。

仕事でもお金のことを考えて働くよりも幸せを意識した方がいいです。


研究では、幸せを求めて行動すると人は3倍クリエイティブになり、生産性が37%アップする上に、その方が友達も多くなり恋愛も充実するということが分かっています。


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こちらの本で紹介されていますが、ウエアラブルセンサを用いて人間の生活をトラッキングした面白い研究があり、そこからなぜ幸せを求めると脳が活性化するのかということも見えてきます。


人は毎日やりたいことや、やるべきことがたくさんあると思います。

やるべきなのになかなか手がつけられないことも結構あるのではないでしょうか。


この「手をつける」という行動は、脳の扁桃体の接近行動のスイッチが入った状態です。

人は面白いものや好きなものには思わず手が出てしまうと思います。自分の好きなものには思わず手を出したくなりますが、これを接近行動と言います。

逆に、嫌なものは回避しようとするわけですが、これを回避行動と言います。


人間は好きな物を目の前にすると、脳の扁桃体が働いて接近行動のスイッチが入ります

ですから、その対象を好きになることによって接近行動のスイッチを入れることが重要になります。

そのスイッチを入れることが出来なければ、なかなか手をつけることができないわけです。




ハードルを下げる好奇心


物事に手をつけやすくするためにはハードルを下げることが重要だとよく言われます。

このハードルを下げるということは、その対象に好奇心を向けるという意味です。

その対象に何かしらの好奇心を持つことによってハードルを下げることができて、自然とそれに手をつけることができるようになるわけです。


どうすれば気をつけることができるのか、やり遂げることができるのか、これを考えるよりも「どうすれば好奇心を持つことができるのか」ということを考えるほうがはるかに効率的です。




求めるのは客観的な幸せよりも主観的な幸せ


幸せを求めると言っても、人によって色々な幸せがあると思います。

ここで求める幸せというのは、客観的な幸せではなく「主観的な幸せ」です。


お金を持つ、いい会社に入る、地位を高めるとか有名になるというのは客観的な幸せです。

人間の脳が幸せを感じるのは、そんな客観的な幸せではありません。

ですから、自分が何に幸せを感じるのかということを分かっていなければ、脳が幸せを感じるのは難しくなってしまいます。


この主観的な幸せを感じるために重要で、脳科学的によくお勧めされるのは「好奇心」「コミュニケーション」「運動」です。


人間にはその行動によってどんな効果があるのかということをわかっていないと、その効果を実際に得ることができないということがあります。

ですから、自分がしている好奇心をもつためのことやコミュニケーションや運動が、どれくらい自分の脳にいい効果があるのかということを知っておくことも必要です。


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こちらの本はそんな効果を理解するために役に立つ本です。

かなり分かりやすく書いてくれているので読みやすいと思います。



主観的な幸せ:成果よりも充実感を感じること


主観的な幸せを感じるためには、成果よりも充実感を感じることを重要視してください。

自分にしかできないことややりがいを感じることを成し遂げた時に、人間の脳は幸せを感じて活性化されます


そして、やはり運動も大切です。

有酸素運動を行うことで人間の脳は成長しますが、特に海馬が肥大化するということも分かっています。

これは記憶を司っている部分で、何歳になっても鍛えることができます。

ですから、年齢を重ねても運動を続けている人は記憶力が高いままですが、若くても運動しないと衰えていきます。


運動としては、もちろんHIIT (High Intensity Interval Training)も脳の活性化のためにも効果的です。

人間の脳や細胞の中にあるミトコンドリアに影響を与えてくれる人生を変える最強の運動方法です。


例えば、HIITをすることによって皆さんの食欲は6割近くもカットされます。

これはドーパミンなどを司っている脳の報酬系が活性化するためで、人間の食べたいという本能をコントロールすることができるようになるわけです。

脳の報酬系が活性化されると、脳はご褒美で満たされているような状態になります。


そのおかげで、高カロリーな食事や自分の好物を見たとしても、脳が無駄な興奮をしなくなります。

HIITで報酬系が活性化され満たされているので、むやみやたらに高カロリーな食事に手を出すことがなくなるというわけです。


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運動によって頭が良くなったり認知機能が高まるという効果もありますが、この辺りの具体的な内容に関しては、こちらの本を皆さんにも読んでもらいたいと思います。




ツラい仕事の脳科学的な楽しみ方


嫌な仕事や面倒な仕事は誰でもあると思います。

それに対していやいや仕方がなく行なっていると、それは脳の回避行動になるわけですので、その仕事はなかなか終わらないだけではなく脳が萎縮するということが分かっています。

いやいや仕事をするというのは、自分の脳にダメージを与える行為です。


そうならないために大切なのが好奇心を持つことであり、その好奇心の対象は自分を幸せにしてくれるものです。

それが分かっていてもなかなか難しいとは思います。

では、そんな気乗りしない仕事に好奇心を発揮するにはどうすればいいのでしょうか。


苦しい仕事でもそこに楽しみを見出すことがとても重要で、ツラい仕事で何の喜びも感じていなければドーパミンが出ません。

自分が好きなことをしたり達成感を感じた時にはドーパミンのおかげで充実した気分になります。

ですから、どうすればドーパミンが出るのかということを考える必要があります


これについては、コールセンターの仕事や借金の催促をする離職率の高い仕事を調べた研究が参考になります。

難癖をつけられたり嫌な気分になることが多い仕事ですが、ある方法を用いたことで好奇心を発揮することができたそうです。


本を出版するために、毎日言われる悪口や意味のわからないクレーマーの言葉をコレクションしました。

言われた悪口をコレクションするという謎の使命を自分に課すことで、仕事に対する感覚が全く逆に変わったということです。


嫌な上司や嫌な客に文句を言われることもあるかもしれません。

それも実名を出したりしなければ自分にとって楽しい情報になります。

実際に受けている行為は何も変わりませんが、そう考えるだけでドーパミンが分泌され人間はむしろ楽しむことができるようになります。




脳力を上げたいなら一芸を身につける


人間の脳には2通りの反応があります。


脳が適応して成長する「脳の可塑性」と、もうひとつ、ある能力を高めると他の能力に対する応用が効いたり、脳の一部分が活性化すると他の部分が活性化する「脳の汎化」というものがあります。


「脳の可塑性」によって、人間はどんどん新しいことに適応して成長していくことができます。

「脳の汎化」によって、趣味を全力で楽しんでいる人は仕事もできるようになったりすることがあります。


さらに、人間は好奇心がある人と一緒にいると、それによってミラーニューロンによる好奇心の伝染いうものが起こります。

これは他人の行動に対して鏡のように反応する脳の性質で 、対面でのやりとりや非言語的な手がかりがなかったとしても 、コミュニケーションによって感情的な伝染が起きるとされています。

これは好奇心でも起きるもので、 オンライン上でのやり取りでも同様のことが起きるということも分かっています。

DラボでDaiGo師匠の好奇心に触れて、本を読み始めたり何か新しいことを始めたという人も多いのではないでしょうか。

これもミラーニューロンによる好奇心の伝染です。


一瞬興味を持ったことでも、自分は別に好きではないからしなくてもいいと考える時もあるかもしれません。

それではいつまでたっても新しい事が出来ませんので、「嫌ではないのであれば今始めてみる」と考えてみてください。

最初は無駄に感じたような行動であっても、実際にやってみると脳が活性化することがあります。


DaiGo師匠も以前はマリンスポーツをすることはありませんでしたが、とりあえずやってみたことで可塑性や汎化によって仕事など他の部分にも活きています。


ここから先は、さらに脳の可能性を最大限に発揮して、仕事でも人間関係でも恋愛でも今年こそ大きな変化をもたらすための方法を紹介させてもらいます。ぜひ続きもチェックしてみてください。