あなたは、仕事や勉強の生産性を高めるためにどんなことを心がけてますか?
今回は、生産性を上げる食材についての質問をもとに、仕事でも勉強でも使える皆さんの生産性を加速させるための方法についてまとめてみたいと思います。
Q. 生産性が上がるおすすめの食材はありますか?
これは難しいところですが、血糖値が大きく上がらないものの方がいいとは思います。
血糖値が急激に上がるとやはり眠くなったりもしますので、僕の場合は、生産性を上げるためにはコーヒーとテアニンを使ってはいます。
コーヒーと濃いめのお茶の組み合わせが結構生産性を上げてくれます。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
仕事の生産性は伝染する
仕事の生産性というのは伝染します。これはハーバード大学が約2,000人のオフィスワーカーを対象に行なった実験によりわかっています。
自分と違うタイプの「仕事の出来る人」の隣りにいると、本人も特に認識することなく自分の作業効率も上がり処理スピードも向上するということです。
この実験では、IT系やテクノロジー系の2,000人のオフィスワーカーを選んで、2年間の被験者の働きぶりを調査しました。
この調査では、オフィスのどこにデスクがあるのか?隣にどんな人がいるのか?を含め、仕事上のポジションの変化や仕事に対する熱心さ・モチベーション、更には、ひとつのタスクをこなすのに使った時間や、その際に人の助けを借りたかどうかや、顧客満足度まで幅広く調査されています。
(IT系やテクノロジー系を対象としたのは統計を取りやすいからだと考えられます)
オフィスでの配置や誰の隣りにいたのかということが、仕事でのパフォーマンスにどの程度影響したのかを調べたわけです。
その結果として、仕事の能力・生産性の10%は隣りにいる人で決まっているということがわかりました。
この論文では、オフィスワーカーを3つのタイプに分類しています。
オフィスワーカーの分類3タイプ
①生産型ワーカー
たくさんの仕事をこなす人です。質よりも量をこなしていくタイプで、全体の25%程度がこのタイプでした。
②品質型ワーカー
クオリティを重視する人です。クオリティの向上に時間を費やし、その分仕事量は多くなく、たくさんの仕事をこなすというよりは質を高めたりブラッシュアップするタイプで、全体の25%がこのタイプです。
③アベレージワーカー
生産性も平均的、質も平均的といういたって普通の人で、50%がこのタイプでした。
どのタイプの人の隣で仕事をすると良いのか?
この3つのタイプに分けて、オフィスの中でどのような配置で座って仕事をしているのかを調べたところ、誰の隣ではたらくと良いのかということがわかりました。
①生産型ワーカーと②品質型ワーカーが隣に座って仕事をすると、生産性は17%向上し、作業効率も17%向上しました。
つまり、ガンガン仕事をこなしていくタイプの人と、コツコツと積み上げていくタイプの人が隣りに座って仕事をすると組織としても生産性は飛躍的に上がるということです。
ちなみに、平均的な人の③アベレージワーカーが①生産型ワーカーや②品質型ワーカーの隣りに座っても10%程度の効果がありました。
しかも、この効果は座席を変えるとすぐに効果が現れました。
ということは、席が決まっていない会社であれば、早く仕事を終わらせたいという日は仕事の出来る人の隣に座るとその瞬間から自分の生産性も上がり仕事も早く終わるようになるということです。
ただし、同じタイプの人同士が隣りに座ったら生産性の向上は見込めません。
自分と違うタイプの仕事をこなす人の隣に座ることをおすすめします。
仕事の出来ないネガティブな人の隣に座るとどうなるのか?これだけで圧倒的に生産性が下がります。このようなネガティブな影響も受けますので気をつけて下さい。
人間の仕事ぶりは隣にどんな人が座るかに影響を受けるわけです。
DaiGo師匠のように一人で仕事をしている人は猫と一緒にいると良いです。猫がそばにいるだけで人間の生産性は33%も向上するということがわかっています。
働く時間を減らせばもっと成果が出る!
働く時間を減らせば減らすほど人間はもっと成果を出すことができます。
必死で毎日長い時間働いている人ほどうまくいかないのは、皆さんもなんとなくわかることだと思います。
受験生でも、毎日必死に勉強しないといけない、そうすることでしか受験に合格することはないと強迫観念にとらわれて頑張っている人もいると思います。
それではうまくいかなくなってしまいます。
ベストな休憩は?
ウィーン医科大学の研究で、休憩を取った場合と取らなかった場合で、どのくらいパフォーマンスが変わって、どんな休憩の取り方がベストなのかということを調べてくれています。
研究チームによると、当然ですが、休憩をとると労働時間や作業時間はそのぶん減ります。
ところが、一般的な仕事や勉強についての成果はプラス5%になっていました。
そして、そのクオリティはプラス8%にもなっていました。
休憩はやはりかなり大事なようです。
休憩を取らないで頑張り続けるのは、むしろ時間を無駄に使って成果もクオリティも下げてしまうことです。
仕事でも勉強でも休憩は必ず取るべきだというのが科学的な常識です。
休憩には、この成果やクオリティを上げてくれる以上のメリットもあります。
この研究では、仕事終わりの疲労感も減少しています。
休憩による疲労度の減少効果としては、その休憩をとった直後にしか得られないものだと考える人が結構います。
休憩を取ったら、その直後の集中力が上がったりやる気が出るだけだと考える人がいますが、休憩を取った場合の方が、休憩を取らずに同じ作業量をこなした場合に比べて、仕事や勉強が終わった後の疲れ方が全く違います。
休憩を取らないと、それにより疲れが溜まりやすくなってしまい、結果的に毎日のやる気を奪ってしまいます。
自分の主観的な疲労度を軽減する効果もあるわけです。
そして、これも当然ですが、休憩を取ることによって学習効果も高くなります。
人間の脳は休憩をしている時に学習したことを記憶に定着させますので、休憩を取らずに頑張るというのは学習効果を下げてしまうだけです。
適切な休憩をとることで記憶力も高くなりますし、休憩している間に人間の無意識が解決方法を探してくれて問題解決能力も高くなります。
さらに、肩こりや腰痛のような全体的な不快感を感じることも少なくなります。
現代病と言われるような疲れも軽減してくれるわけです。
不安感も軽減されると言われていますので、休憩を取らない理由はないと言えます。
この研究では、10分程度の短い休憩を挟みながら長時間の講義を受けてもらう実験を行いました。
その際に、あいだに挟む休憩を3種類に分けています。
軽い運動を行ってもらう休憩と体に対してリラックス効果があると言われている瞑想を行ってもらう休憩、そして、座ったままの休憩の3種類です。
休憩をしないグループも合わせて、それぞれにどんな効果の違いが現れるのか調べています。
軽い運動の休憩がベスト!
その結果、まず当然ですが、どんな休憩方法であっても休憩を取らない場合に比べて活力や認知機能が高くなり疲労感が減るという効果は確認されました。
どんな休憩方法であっても休憩を取らないよりはメリットがあります。
そんな中でも、最も活力がアップしたのは軽い運動を行う休憩でした。
ストレッチや軽い運動を行う休憩が最も活力が高くなり、認知機能も高くなって頭の回転が速くなっていました。
さらに疲労感も減少していたそうです。
その他の休憩も疲労感の軽減に対しての効果はありました。
瞑想を行う休憩の方がただぼんやりと休憩するよりも疲労感の軽減効果は高くなっていましたが、それだけでなく活力や認知機能まで高くなる休憩の方法は軽い運動を行う休憩だけでした。
特に頭の回転の効果は重要なポイントだと思います。
仕事でも勉強でも僕たちが休憩を取るときというのは、なんとなく頭がぼんやりして集中できなくなったり、目の前の問題に煮詰まっている時だと思います。
脳をリフレッシュさせるために休憩を取るのだと思いますので、そのための休憩の方法としては、リラックスを考えたり、ただぼんやりするというよりも軽く体を動かした方がいいということです。
受験生や頭脳労働をされている方は、休憩時間には軽い運動をするのがいいのではないでしょうか。
最高の休憩とは?!
休憩の効果を最大限に得るためにはそんなに激しい運動をする必要もないようです。
研究チームによると、6分から10分程度のストレッチや軽いジョギングがベストだそうです。
簡単なストレッチや軽い縄跳びぐらいでいいそうです。
そういう意味では、仕事や勉強をする時にはそばに縄跳びを置いておいてもいいですしジャンピングジャックをしてもいいと思います。
ジョギングのようにその場で軽くジャンプをするだけでもいいと思います。
これだけでもかなりの回復効果を得ることができるそうですので、ぜひ皆さんも試してみてください。
仕事を加速するワークブースター
もっと仕事に集中して働けるようになりたいとか、仕事で成果を出せるようになりたいと考える方は多いと思います。
ただ、実際に仕事で成果を上げるためには、どこから手をつければいいのかがわからない方も結構いるのではないでしょうか。
それが簡単にできる方法と、根本的に仕事の成果につながる能力ついて解説させてもらいます。
仕事で成果を出すためには、どこに力を注げばいいのかがわかると思います。
上司との関係で在宅勤務の効率は変わる!
在宅勤務やリモートもますます増えていると思いますが、在宅勤務はほぼ全ての人にメリットがあります。
できるならば在宅勤務ができる会社を選んだ方がいいですが、在宅勤務で生産性が上がる人もいれば、あまり変わらない人もいます。
結論としては、職場での人間関係が面倒だったり上司が嫌な人の場合は在宅勤務を選んでください。
イリノイ大学などが行った研究で、様々な組織の323人の従業員と143人の上司から得たデータを分析して、従業員と上司の関係と在宅勤務の効果について調べています。
仕事に対する向き合い方は色々とあると思います。
タスクベースの仕事であってもコンテクストベースの仕事であっても、どちらにしても在宅勤務は効果があったそうです。
タスクを完了させることが重要になる仕事であっても、チームワークが重要になる仕事であっても、どちらの場合でも在宅勤務によりパフォーマンスは向上したということです。
100%在宅勤務でなくてもいいので、どちらかと言うと在宅勤務がメインで時々会社に出社するぐらいの方が、個人の仕事を終わらせることだけでなく社内のやりとりも効率的になるのではないかということです。
つまり、在宅勤務は職場での人間関係が苦手な人が良い人間関係をつくるために非常に良い制度だと考えられます。
ただし例外がありました。
上司との良好な関係を築いている社員に関しては、在宅勤務を選んでもそうでなくても仕事のパフォーマンスにはさほど変化はありませんでした。
ですから、在宅勤務のメリットとしては、上司との関係が少なくとも良好とは言えない人はパフォーマンスが上がりますが、上司との関係が良好な人は在宅勤務でもあまり変わらないということです。
どちらにしてもマイナスはないので全般的には在宅勤務のメリットはあるようです。
特に、上の人との人間関係が苦手だというような人は、在宅勤務が選べる仕事を選ぶことによって、上司との関係がうまくいかないことによって不当に評価を下げられたりするリスクが減ります。
職場での人間関係が面倒になることもあると思います。
そういう意味では、いざという時に在宅勤務によって改善する余地を残せる会社の方がいいのかもしれません。
ゲームで職場のチームワークが向上する!
チームワークを高めたいのであればゲームをするべきだという研究があります。
テレビゲームと生産性について調べたブリガムヤング大学の研究では、全員初対面の352人の男女を集めてランダムにチームを作ってソーシャルゲームを行ってもらう実験を行なっています。
他のチームとそのゲームのスコアを競ってもらいました。このゲームは簡単に言うとテキストベースの情報をもとに行う謎解きゲームのようなものです。
そのゲームを行う前にチームを3つに分けています。
チームワークが必要なテレビゲームを行ったグループ
そのゲームで良いスコアを取るためのディスカッションを行ったグループ
座学で静かにゲームについて学んだグループ
その結果、チームワークが必要なテレビゲームを事前に行っていたグループが最もスコアが高くなっていました。
高いスコアを取るためのディスカッションをしたりゲームについて学ぶよりも、関係がないテレビゲームで遊んだチームの方がスコアが高かったわけです。
仕事をする場合でもこれは同じです。
どうやってチームワークを高めるか話し合ったり、仕事で結果を出すための方法について学んだりする事もあると思います。
ですが、この研究から見ると、チームワークが必要になるゲームがそのための練習になるのではないかと考えられます。
チームワークというものは仕事の中で育まれると思われがちですが、実際には仕事の外で鍛えることもできるのではないかということを教えてくれる研究です。
これは初対面の参加者で確認された研究ですので、顔見知りのチームでどのような効果が出るのかはわからないとも考えられますが、初対面の人のチームワークが少しゲームをするだけで高まるのであれば、顔見知りの人も定期的に一緒にゲームをしてみるのも良いのではないでしょうか。
そんなチームワークが必要になるゲームとしては、定番ではありますがこれらがおすすめではあります。
テレビゲームが苦手だという方はボードゲームでもいいと思います。
チームワークやコミュニケーションを育むという点ではこちらのボードゲームが役に立つと思います。
いずれにしてもゲームは意外と人間のコミュニケーションを起動するのに役に立つようです。
仕事でチームワークを育むと言っても、仕事ではなかなかすぐに結果が出ないということがあります。
仕事ではそれなりの時間が必要になりますが、ゲームであれば短時間でチームで結束して成果が実感できます。
それがチームワークが必要になるゲームのメリットなのだと思います。
スクリーンタイムは2時間まで!
テレビゲームの話をしましたが、もちろんこれも使いすぎは良くありません。
スクリーンタイムは2時間までという研究もあります。
いわゆるデジタルガジェットに触れながら仕事をする人が多いと思いますが、このようなモニターを見すぎるのはよくないとよく言われます。
ゲームでもスマホでも同じですが、このデジタルガジェットの使用は、適量を守ればむしろ幸福度は上がるかもしれません。
オックスフォード大学の研究で、15歳前後の男女12万人を対象に全員の幸福度をチェックした上で、ゲームやテレビ、パソコンやスマホなどのデジタルガジェットの使用頻度についてチェックしています。
スマホや SNS の使用については、使えば使うほど幸福度が下がるということがよく言われてきましたが、むしろ適量を守れば使わない人よりも幸福度が上がっていたということです。
ですから、先ほどのようなチームワークが必要なゲームを行う場合であっても、この適量を守るようにしてください。
この研究で示されている適量は最大でも以下の通りです。
ゲーム :1日1時間40分まで
スマホ :1日1時間57分まで
テレビや映画 :1日3時間41分まで
ネットや SNS :1日4時間17分まで
これがリミットで、超えると幸福度が下がります。
もちろん、これは全てに最大の時間まで使っていたら1日があっという間に終わってしまいますので、個別に最大の時間まで許容できるということではありません。
例えば、ゲームを1時間したのであればスマホは1時間までにしておこうとか、映画を2時間見るからスマホは1時間までにしておこうというように調整してください。
これは使えば使うほど幸福度が上がるという意味ではありません。
幸せに生きることができている人は自然とスマホの利用時間は2時間以内ぐらいになると考えておいた方がいいと思います。
クイズとリーダーボード
リーダーボードというのは、ゲームの中でスコアやランキングが確認できる一覧表のようなもののことです。
スウィンバーン工科大学の研究で、394人の学生を対象にスマホ学習用アプリを開発して実験を行なっています。
この学習用アプリは、授業で学んだ内容をテストするために定期的にクイズが出されてそれに答えるアプリです。
アプリのデータベースには、学生のアプリの使用回数やクイズに対する反応速度、正解するまでに間違った施行回数などが確認できるようになっています。
クイズに正解するごとに一定のポイントが貯まるとバッチが貰えて、その成果がリーダーボードで確認できるようになります。
学期の期間中このアプリを使って勉強をしてもらったところ、クイズ機能とリーダーボード機能の付いているこのアプリを使った学生は、アプリを使用しなかった学生に比べて、平均で7.0%も高い成績を達成していたということです。
学生の記憶の定着率も向上して、前の学期と比べて12%ほど改善していました。
新しいアプリを使ったことによってやる気になっただけという可能性もありますが、シンプルなゲーム性を持たせることで学習効率を上げるというのは結構効果がある方法なのかもしれません。
ゲーム感覚で学びながら自分の進捗がわかるようになるというのは、ゲーミフィケーションとしても僕たちの生産性を高めるためには役に立つようです。
仕事でも勉強でも使える生産性を上げる方法はまだまだあります。
続きは今回のおすすめの動画で詳しく解説していますので、そちらもチェックしてみてください。
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