あなたは HSP についてどんなイメージを持っていますか?
今回は ADHD と HSP の相談をもとに、HSP の傾向がある人にもそうでない人にも知っておいてもらいたいHSP の知られざる特徴とメリットについて解説させてもらいます。
Q. ADHD&HSP持ちのため、目の前にある飛蚊症が気になって気になって仕方がありません。 その生活が約2年半続いて未だに慣れません。 もしDaiGoさんだったらどう対策しますか?
僕でしたら認知行動療法などを使い対策をすると思います。
あとは、もし読んだことがなければ『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』をおすすめします。他にも『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない』もいいと思います。
これらを使って認知行動療法や心理療法ACTを学んでもらえると結構効果があると思います。
僕も実際に助けられた部分もありますのでおすすめです。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
実は能力が高い HSP の行動をメリットに変えるには?
今回は HSP の人が持っている13の特徴を紹介させてもらいます。
これは HSP の人にはもちろん、HSP ではない人にも知ってもらいたいことです。
HSP の人は実はとても能力が高いです。
特に、現代の社会で求められているような自分の頭で考えてビジネスアイデアを練ったり、じっくりと物事を考えることに対しては、HSP の人はとんでもない能力を発揮することがあります。
ところが、HSP の人がその能力を発揮できる環境を整えることができない会社や理解が足りない会社が多すぎます。
皆さんがもし HSP と診断されていなかったとしても、そのような傾向が少しでもあると、何か自分が悪いことをしたかのように感じてしまう人が少なくありません。
みんなができていることがなぜ自分にはできないのかと悩んでしまうと思います。
それは違います。
それが出来ないのが普通ですし、逆に言うと、みんなとは違う働き方やみんなとは違う環境が整えられたり、みんなとは違う方法で働けば成功できます。
ですから、HSP の特徴を理解するということは、自分がみんなと違うのであれば違う方法を使えば成功するわけですから、自分に合わせた方法で成功するために重要なことです。
それと同時に、HSP に限らず人と付き合う時に相手の考えていることがわからず苛立ってしまうことはあると思います。
例えば、子育てでも「なぜ自分の子供はこんななの?」と悩んだりする親御さんも多いと思います。
相手がなぜそんな行動を取っているのかがわからなければ人は誰でも苛立ちを覚えます。
人は自分が理解できないことに対して敵意を感じたり、理解できないものを否定したくなるものです。
ですから、自分が HSP でなくても、自分の子供や家族、友達や仕事上の付き合いの中で HSP の人がいる時に、今回の13の特徴を理解しておくと人付き合いがとても楽になります。
HSP の特徴と同時にメリットも理解しておいてください。
どんなところで能力を発揮できるのかを頭に入れておいていただけると、自分が HSP であっても周りに HSP の人がいても毎日が楽になります。
HSP を理解するためのおすすめ
今回のおすすめの本としては、HSP という言葉の生みの親でもあるエレイン・N・アーロン博士の本を2冊紹介しておきます。
こちらは HSP の付き合い方について幅広く理解することができる本です。
敏感すぎる私の活かし方 高感度から才能を引き出す発想術 (フェニックスシリーズ)
こちらは HSP の人が恋愛に関して抱えやすい問題について解説してくれている本です。
どちらもお勧めですが、ご自分の状況に合わせて選んで頂けたらと思います。
ひといちばい敏感なあなたが人を愛するとき―HSP気質と恋愛―
メンタルを安定させるという意味ではDaiGo師匠の本ですが、こちらも参考になると思います。
Amazon の Audible であれば無料体験で聴くことができるキャンペーンの対象になっています。
HSP の13の特徴とメリット
HSP の特徴その1 :感じる能力が高い
HSP と言われると、いわゆる「繊細さん」と言われたりしますが、そんな呼び名もあまり良くないと思います。
なぜ繊細なのか? ということの方が重要です。
HSP の人は周りにあるさまざまな情報を吸収する能力が高い人です。
さらに、周りから入ってきた情報や刺激を他の人よりもより深いレベルで考えることを好む人です。
ですから、自分が考えすぎることを否定したりする必要はありません。
HSP の人は物事を深いレベルで考えることが大好きな人です。
本来であれば考えることによって成功する事も幸せになることもできる人です。
自分を責めたり気にしたりするのではなく、物事を深く考えることが自分にとって好きなことだと考えてください。
物事を深く理解したり他人の感情を読み取ったりすることが得意な人です。
それが読書でもアートでも自然でも、それに触れた時に多くのことを読み取ることができます。
世の中では繊細で生きるのが辛い人だと思われがちですが、はっきり言って逆です。
むしろ今の時代の中では HSP の人の方が活躍できるはずです。
昔であれば難しかったですが、今の世の中では人と会うことがなくても働ける仕事がいくらでもあります。
周りの環境に振り回されることなく自分のペースで働くことができるようになりました。
むしろこれからは HSP の人の時代です。
HSP の人が物事を深く考えることをネガティブに捉えてしまうと、せっかくのその能力は発揮されなくなってしまいます。
HSP の人は感じる能力が高い人です。
そして、深く物事を考えるのが好きな人です。
これを忘れないでください。
物事を深く考えることができて、ひとつのことから多くのことを学び取ることができるというのは、普通に考えるとメリットでしかありません。
HSP の特徴その2 :感情的な反応が大きい
HSP の人はポジティブなことにもネガティブなことにも大きく反応する傾向があります。
ですから、良いことに対しては HSP でない人よりもポジティブな反応が大きいですし、悪いことに対しては HSP でない人よりもネガティブに反応してしまいます。
ということは、HSP の人は普通の人よりもポジティブな体験が増えたり、良い人間関係や仕事が充実すると幸せになれます。
ネガティブになりやすいわけではありません。
ポジティブにもネガティブにもなりやすいだけです。
どちらに対しても大きく反応することができるので、逆に人生を思いっきり楽しむことができる人です。
HSP の特徴その3 :他人から「気にしすぎじゃない?」と言われている
HSP の人は感受性が高いために失敗を自分のせいだと考えてしまう傾向があります。
自分が悪くない失敗も自分のこととして考えてしまいます。
しかし、これも文化によっては長所になり得るポイントです。
自分の失敗ではないのに自分の責任だと考えてしまう人は、文化によってはとても謙虚で責任感がある人です。
特に、インドやタイでは、このように考えることは美徳だとされています。
逆に、欧米では弱さとしてとらえられる傾向があります。
日本ではどちらということはないでしょうが、周りの人や環境によると思います。
周りが良い人間関係ばかりであれば、自分の責任だと責める人に対しては、そんなことはないと支えてくれて一緒に頑張ることもできます。
ところが、人の揚げ足ばかりとっているような人ばかりがいると、自分の責任だと自分を責めている人をさらに追い詰めるようなことを言ったりします。
文化によるということは、日本の場合には働く環境や周りの人間関係によると考えてください。
少なくとも覚えておいてもらいたいのは、周りに自分のせいだと謝るのは構いませんが、「私の失敗です」「私が責任を取ります」ということを言うのはやめてください。
「自分にもっとできることがあった」と考えることで、その失敗を次に活かすことはとても重要なことです。
そうだとしても責任を取る必要まではありません。
HSP の特徴その4 :ひとりのエクササイズを好む
HSP の人は自意識がとても強いです。
自分がどう見られているかを気にしてしまうので、チームスポーツを避ける傾向があります。
チームスポーツよりも自分との戦いのようなスポーツを好みます。
例えば、ランニングや自転車競技、ハイキングのような個人スポーツを好みやすいということです。
自分が失敗しても誰にも迷惑をかけない、自分の内面と戦うスポーツを好むそうです。
これは協調性が低いということではありません。
協調性が低いというのは周りと関わることを嫌がるわけですが、HSP の人はどちらかと言うと他人に迷惑をかけるのが嫌だという思いがあるだけです。
気にしすぎだから人と付き合わないだけです。
むしろ協調性は高いかもしれません。
誰よりも他人のことを気にするからこそ人と関われないだけです。
皆さんの周りにも、チームスポーツや大勢の飲み会には参加しない人がいるかもしれません。
HSP の人は、1対1の飲み会やチームで取り組むスポーツでなければ参加してくれることもあると思います。
みんなで取り組んだりチームで団結することも重要ではあると思いますが、HSP の人はみんなに迷惑をかけるということをとにかく嫌います。
協調性がないわけでも自己中なわけでもありませんので、その点は理解しておいてください。
HSP の特徴その5 :意思決定に時間がかかる
HSP の人は他の人が気づかないような細かい部分に気づける人です。
人間の脳は無意識のうちに情報を削って頭に入れています。
全ての情報を気にしていては生活できないからです。
脳の処理能力が限界にならないように、物事を観察する際に適度に情報を省いてくれています。
ところが、HSP の人は微妙な点や詳細な部分に注目しやすいので、そのぶんだけ大量の情報を頭に入れています。
HSP の人は普通の人よりも判断材料が多くなります。
裏を返すと、時間はかかりますが普通の人よりも深い考えができる人です。
普通の人が2つのメリットと2つのデメリットで比べている時に、HSP の人は10のメリットと10のデメリットで考えているかもしれません。
ですから、HSP の人の方がより良い選択やクリエイティブな判断ができるのは確かです。
ただ、処理する情報が多いのでそのぶんだけ意思決定に時間がかかります。
これと優柔不断を一緒に考えないでください。
優柔不断な人は、新しい情報も何もないのに同じところでずっと迷っている人です。
HSP の人は情報量が多すぎて処理に時間がかかっているだけです。
ということは、HSP の人にはミニマリストのような生活は向いていると思います。
もちろん物を減らすまでは大変だと思いますが、決めなくてはいけないことが少なくなるように工夫することは役に立つと思います。
ここから先は残りの特徴とメリットについて解説していきます。
ぜひ続きもチェックしてみてください。