• このエントリーをはてなブックマークに追加
一問一答「あなたは、これから成長していくために、どんな働き方が大切だと思いますか?」【タイムスマートカンパニー】
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

一問一答「あなたは、これから成長していくために、どんな働き方が大切だと思いますか?」【タイムスマートカンパニー】

2022-07-23 12:00

    あなたは、これから成長していくために、どんな働き方が大切だと思いますか?


    今回は、学校の先生からの相談をもとに、これからの時代に、成功する企業の働き方について考察してみたいと思います。

    Q. 学校の教師をしています。これからの時代を考えて学生たちのためにどのように向き合えば良いでしょうか?
    アドバイスお願いします。


    学校の先生はとても大切な仕事です。

    ですが、労働環境が悪すぎると思います。


    労働環境は悪すぎますし、その働く環境をつくるトップの人も頭が悪すぎます。

    例えば、学校の先生は部活などがなければ基本的には週休2日だと思います。

    学生を対象にした研究を見てみると、学生は週休3日にした方が成績が上がるという研究もあります。


    要するに、学校が勉強を強制しすぎているせいで、学生たちは自分で勉強をしようとか何かを調べようとする余力もなくなっているわけです。

    その余力もモチベーションもなくなってしまっています。


    授業時間はむしろもっと減らした方がいいのではないかということを科学は示しています。

    そもそも、学習時間を1日減らしたぐらいで、全体の学習量が変わらないぐらいのカリキュラムは作れるはずです。

    これが科学的にもよく議論されているポイントです。

    その点を踏まえて、それぞれの立場でできることを考えていただけたらと思います。


    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。




    成功する会社【タイムスマートカンパニー】の作り方


    タイムスマートカンパニーというのは、時間の無駄が極力省かれている会社のことです。


    科学的に見て時間を大切にすることは非常に重要なことです。

    僕たちにはお金や人間関係など様々な大事にするものがありますが、その中でも特に時間を大事にすることによって、それだけでもかなり幸福度が上がるということがわかっています。


    にもかかわらず、多くの人が時間を大切にすることができていません。

    その理由としては、もちろん時間を大切にするべきだということを理解していないということもありますが、もうひとつは会社のせいだということもあります。


    時間を無駄にし続ける悪しき文化

    特に旧態依然としているような古い会社の場合には、そもそも社員の時間を大切にするべきだという概念自体がありません。

    社員の無駄な仕事を省こうとか非効率な会議はできるだけ減らそうとか、効率よく短時間で物事を行うという考えがありません。

    それどころか、いわゆるサービス残業とか無駄にダラダラと長く働く人のことを讃えるような悪しき文化があったりします。


    自分の頭で考えて成果を出す勇気がない人は、長く働いたということによる数値化しやすいものに頼ってしまいます。

    それに全く意味はなくても数値化しやすいものを盾にして、自分はこんなにも頑張っているというアピールをしたいわけです。

    そんな人たちのせいで会社というものは社員に無駄な時間を使わせたり、間違った評価基準で人を判断してしまいます。


    普通に考えると短時間で仕事を終わらせる人の方が優秀です。

    短時間で終わらせることができる人は、万が一急な仕事が増えたりした時もそれをこなすことができる余力があります。

    余力がある状態で頑張っているので、万が一の時にもこのような人は会社を支えてくれる社員です。

    ところが、だらだらと無駄に時間を使って給料をもらうということが染み付いている人は、物理的に時間の余裕はありませんので、それ以上頑張りようもありません。当然ですが工夫も改善もできません。

    こんな人が増えれば会社はどんどん弱くなっていきます。


    これは様々な研究により明らかになっていることですが、これからの時代の会社は社員の時間を大切にする会社が伸びていくであろうということが言われています。

    1日の労働時間を減らせば減らすほど社員の生産性は上がるということがわかっています。


    これは強制的に時間を減らし、その代わり仕事はちゃんとこなして残業は許可しないというようにすることにより、人はリフレッシュすることもできるし短時間で集中して仕事ができるようになるわけです。

    ある意味勉強と同じですが、週休3日にして週休2日の時と同じだけの成果を上げるように会社を運営した方がはるかに効率良くなります。


    週休2日から週休3日にすると1日分の労働時間が減ります。

    その状態で同じだけの成果を出そうとすれば、集中と選択という行動に出ざるを得なくなります。

    つまり、成果に繋がらないやめるべき仕事をやめたり、無駄に長いだけの会議を減らしたりしない限りは、同じ成果を出すことはできなくなります。


    あえて、社員の自由な時間を増やすことによって、会社としての成果も上がりやすくなるということが、これからの会社のあり方だというわけです。

    ところが、これがなかなかできていません。


    皆さんが会社を選ぶ時、あるいは、自分で独立して会社を作る時、小規模であっても会社を経営している人は、このようなタイムスマートカンパニーの作り方をちゃんと勉強しておかないと、どのようなことが人間のモチベーションを最も高めることができて効率よく成果を出すことに繋がるのかということがわかりません。

    そうなると時代に乗り遅れてしまいます。


    時間と組織運営にまつわるおすすめ

    今回のおすすめの本としては、時間や組織運営に関しての参考になるであろう本をいくつか紹介しています。

    将来自分の会社を持ちたいとか、今チームのマネジメントをしているというような人にはぜひ読んでもらいたい本です。

    こちらは自分の時間を上手に使う方法について解説しています。

    yiWxZwYtaA-RjqBlfvdP0Hawfg7te1BhAA_ql1Dl

    週40時間の自由をつくる 超時間術


    残りの2冊はエイミー・エドモンドソンという方の本ですが、心理的安全性という概念を提唱されていて、この心理的安全性が担保されている組織であれば、社員は自分の能力を発揮しやすくなります。

    gop9dTaJH9WC8-4QYwYV9r2E4BAyRkHhP97KQoH4

    恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす

    752_zZ0U8NuownxQG7jbQouflKATX-aZzjS1d8NP

    チームが機能するとはどういうことか ― 「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ

     

    いくら長く働いてもやるべきことをやらない人はダラダラと時間を費やします。

    逆に、ダラダラと働かない社員は、どうでもいい仕事はやらないけれど抑えるべきところはきっちり抑えてくれたりします。

    チームがちゃんと取捨選択を自分たちでできて機能するような組織を作るにはどうすればいいのかということを教えてくれる本です。

     

     

    会社を変えるためのポイント

     

    タイムスマートカンパニーを作るためには、もちろん自分で会社を作るということもいいですが、会社の内側から文化を変えるということも必要になります。

    時間の余裕を持つためにどうしても個人ではできることに限界があります。

    チームや同僚を説得して組織を変えていくということをしないと個人ではやはり限界があります。

     

    そんな個人でできることには限界があるということを踏まえた上で、今回参考にしている研究では複数のデータから、意味のない古い組織の慣習がどれだけ社員の時間を無駄にして生産性を下げているのかということを明らかにしてくれています。

     

    そこから、会社や組織に対してどれだけ時間が無駄になっているのかということをちゃんと提示して、それにより組織がその無駄を認識した上で変えていくしかないと言われています。

    それでも変わることがない会社であれば早々に転職した方が良いのではないかということを言われています。

     

    組織に無駄を認識させるために

    実際に僕たちはかなりの時間を会社のせいで無駄にしています。

    組織を率いたりチームをマネジメントする立場にある人たちはこの辺りを認識しなければいけません。

    まずは、組織にどれだけ無駄になっているのかということを認識させるために衝撃的なデータをいくつか紹介します。

     

    78%の人が自分の労働時間を無駄に拘束されていると感じている!

    ハーバードビジネススクールの調査によると、弁護士や管理職、軍隊など29種類の様々な職業に就いている人を1000人以上集めて、その働き方について調べてくれていますが、それによると、なんと78%以上の従業員が会議や仕事の合間に無駄に拘束されて全体的に時間を浪費していると回答しています。

     

    トップのバイオリニストとそうでないバイオリニストを比べると、トップのバイオリニストは個人練習が極めて多いということがわかっています。

    一方で、うだつの上がらないバイオリニストは全体練習や他の人と一緒にする練習に時間を多く使っています。

    これと同じで、仕事でも個人で集中して取り組む仕事と仲間と一緒に取り組む仕事を分けて考える必要があります。

    その両方の最適なバランスが取れていなければ、仕事の効率や生産性は改善されません。

     

    仕事でもチームワークが大事だからとやたらと会議をしたりみんなで仕事をしようとする人もいますが、例えば、誰かが発言していれば、その人の話を聞かなければいけないので、アイデアを生み出したくてもその人の話を聞くことに注意力を持っていかれるので考えることもできません。

    このような問題もありますので、個人で集中して取り組む仕事とチームで取り組む仕事を分けて考える必要があるわけです。

     

    ところが、78%以上の人たちが、会社は会議や仕事の合間に従業員を無駄に拘束していると答えているということです。

    例えば、自分はここにいても何もできないのにと感じる会議に参加させられたり、上司に呼び止められて仕事とは全く関係のない無駄な話に付き合わせられたりした経験がある人も多いと思います。

    そんな時間のせいで、自分の時間や仕事の時間が無駄になっていると感じている人がかなり多いようです。

     

    ですから、企業の経営者は、78%もの人が無駄に時間を拘束されていると感じているということをまずは認識する必要があります。

    そして、組織やチームをマネジメントする立場にある人は、出来うる限り社員の時間を無駄にしないという事に気を配らなければいけません。

    そこにいなくてもいい会議には無駄に参加させない、しなくてもいい仕事はしなくてもいい、そんな決断をしないと組織も会社も変わることはありません。

     

    毎年1000億ドル以上が失われている!

    78%もの人が自分の労働時間を無駄に拘束されていると解答しているわけですが、その無駄な時間を賃金に換算するということもしてくれています。

    毎年1000億ドル以上がその無駄な拘束により失われているという計算になるそうです。

    これはおよそ11兆円にもなります。

    これはアメリカの調査ですが、日本ではもっとひどい状況なのかもしれません。

     

    その無駄な時間がなくなると、皆さんの時間がおよそ11兆円分も浮くということです。

    会社から見ても、成果や結果に繋がらない賃金を減らすこともできます。会社にとっても従業員にとっても、そこを見直すことができればいいのは間違いありません。

     

    技術は進歩しているのに会議の時間がどんどん増えている?!

    1960年代のビジネスマンと2010年代のビジネスマンを比較するという研究があります。

    おそらく今皆さんはzoom会議やメッセージでのやりとりなども増えたおかげで、会議をする時間は減っていると感じているのではないでしょうか。

    技術が進歩すると人間がやらなくてもいい仕事は増えます。

    昔は人間が手で手紙を書いてそれを封筒に入れてポストに持って行っていたわけですが、今ではメールを一通送るだけでいいわけですから、かなりの無駄な時間が減っているはずです。

    電話も LINE もできるわけですから人間はどんどんやらなくてもいいことが減っていて、自由な時間が生まれているはずです。

     

    1960年代のビジネスマンが会議に週に10時間の時間を使っていました。

    これでもかなり多いような気がしますが、2010年代のビジネスマンはなんと週に23時間も会議に使っていました。年間にして48日間も会議に費やしています。

    1960年代に比べたら様々な通信技術が IT が発達したにも関わらず、2010年代のビジネスマンは2.3倍も会議に時間を使っているということです。

     

    新しい技術を使って無駄な会議は減らすべきなのに逆に増えてしまっているわけです。

    今はリモートも増えてzoom会議をしている人もいるでしょうが、参加していても一言も喋らない人が結構いたりするのではないでしょうか。

    逆に手軽になったおかげで無駄な会議に人は時間を使うようになっているわけです。

     

    技術が進歩して浮いた時間を僕たちは無駄にしているということです。

    これを組織や会社のトップの人は認識しなければいけませんし、これは逆に考えると、旧態依然とした古い企業はこんなにも時間を無駄に使っているわけですから、僕たちはそれを理解した上でちゃんと対策することができればチャンスもあるということです。

    これを皆さんが認識してチームを作るとか会社を作るということをすれば、そんな古い企業は簡単に出し抜くことができます。

    その無駄な時間を切り詰めれば当然ですがそんな古い企業よりも大きな成果を出すことができます。

    これがタイムスマートカンパニーという考え方です。

     

    社長でも6割もの労働時間を無駄に浪費している!

    さらには、CEO を対象にした調査でも、多くの CEO たちが平均で57%の仕事時間を無意味な活動に浪費しているということもわかっています。

    なんと6割近くもの仕事が無駄だとわかっているのにそこに時間を無駄に使っているわけです。

     

    社長は社員の20倍ほどの能力がなければ務まらないと言われたりします。

    これはただの俗説ですが、いずれにしても能力が高くなければ社長にはなれないでしょうし、特に時間とお金の使い方に関しては優れていなければ社長は務まらないはずです。

    そんな能力が高い社長で社員に比べたらある程度以上の決定権を持っている人でも、57%もの労働時間を無駄な活動に浪費しているということです。

     

    そう考えると、一般の従業員は断れない仕事も多いでしょうから、どれだけ時間を無駄にしているのだろうと恐ろしくなります。

    こんなにも企業は無駄に時間が流出してしまっているわけです。

    それを認識した上でちゃんと対処することができれば、僕たちが一から会社を作ったりチームを率いる立場になった時には、そのポイントに対処することができれば抜きんでることができます。

    だからこそ時間の使い方は大事です。

     

    一般的な社員はほぼ全員が無駄な仕事だとわかっていてそれをさせられている

    平均所得5万ドルほどの一般的な人たちを対象にした調査では、なんと99.9%もの人たちが不要な電話・不要なメール・不要な書類作成・時間を浪費するだけの重要ではない仕事を日常的に毎日のように頼まれていると答えています。

    ほぼ全ての人たちが、無駄な仕事だと分かっているのにそれを頼まれて仕方がなくしているということです。

     

    ですから、タイムスマートカンパニーを作るためには、このような無くてもいいのではないのかという仕事をどんどん無くしていくことができるような企業風土を作らなければいけませんし、風通しが良い会社というのは、やらなくてもいい仕事は無くてもいいのではないかとすぐに発言できる会社です。

    業務や成果に対してどんな影響が出るのかということをチェックした上で、やった方がいいのであればまた戻せばいいわけで、やらなくても成果が変わらないのであればやめればいいということを現場の判断に許すべきです。

    それが出来なければタイムスマートカンパニーにはなれません。

     

    具体的にどのようにすれば効率よく成果を出していくことができるのか?

    では、具体的にどんな仕事で人はモチベーションを感じるのでしょうか。

    そして、どのような仕事をやめていいとできるようにすれば、無駄を省いて成果が出るようになるのかということをここから先では解説していきます。

    自分のモチベーションがどこから来るのかということもわかりますので、別に経営者やリーダーではない人でも役に立つ内容です。

    自分のモチベーションを上げるために増やすべきものと減らすべきものについても解説します。

    人のモチベーションを最も高めるインセンティブの渡し方などについても解説しますので、いずれ起業したいというような思いのある方は絶対に知っておいた方がいいと思います。

    仕事の効率を上げたい、チームの業務効率を高めたい、会社を大きくしたいと思う方はぜひ続きもチェックしてみてください。


     
    この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
    ニコニコポイントで購入

    続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

    入会して購読

    この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。