あなたが、最近つまらなくなったのはどんなことですか?


今回は、意思の弱さと飽き性とだらしない性格で悩んでいるという方の相談をもとに、人がなぜ物事に飽きてしまうのかということと、飽きることなくやるべきことを続けるための方法について解説させてもらいます。


「Q. 意思の弱さと飽き性とだらしない3アウトの性格をどうにかしたいですが、何から手をつければいいのか分からなくなってしまいました。もう手遅れでしょうか?」


手遅れではありません。

意思の弱さも飽き性もだらしなさも、全て同じことが原因です。

誠実性の低さが原因です。

この誠実性や自己コントロール能力については鍛えることができるものです。


飽き性というのは、自分の注意力を一点に集中することができないということが問題で、意思の弱さというものも、考えてはいけないことや余計なことに自分の注意が向いてしまいがちなことが問題です。

ですから、全て同じ対処法で改善することはできます。


以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。




飽き性対策!続かない&つまらないをなくす方法


人がなぜ飽きるかというと、つまらなくなるからです。

楽しいことは飽きないと思いますが、なぜ楽しいことすら続かなくなるのでしょうか。


おそらく誰でも経験があると思いますが、始めた頃はめちゃくちゃ楽しかったのに、繰り返しているうちにいつのまにか飽きてしまっていた・・・これはなぜ起きるのか?

これは人間の「慣れ」が起こす現象です。


勉強や何かの目的のためにやらなくてはいけないことに慣れてきて、最初は手間に感じていたことも気にならなくなって、楽に継続できているということならいいですが、この慣れはみなさんが楽しくてしかたがなかったような、喉から手が出るほど欲しかったようなことに対しても起きてしまいます。


楽しいことの方が慣れるのが早い

しんどいことも楽しいことも、どちらも慣れてゼロに近づいていきます。

ところが、人間は楽しいことがゼロに近づくスピードの方が圧倒的に早いです。

ですから、そこに工夫を施さないと楽しいことであっても、あっという間につまらないことになってしまいます。


好きなことを仕事にしようとか、好きなことを続けて行こうと、いろんなことに挑戦しても結局続かなくなってしまったのは、楽しかったはずのことなのにつまらなくなってしまったからです。


例えば、学生の頃だったら欲しくてずっと眺めてバイト代が入って買える日がくるのを待ちわびていたような高価な本でも、大人になった今では気軽に買えて、手に入れることに対する喜びに慣れてしまって、待つ楽しみがなくなってしまいます。


恋愛でも同じだと思います。付き合う前は目を合わせるだけでドキドキしていたのに、月に1回会えるだけでもときめいていたにもかかわらず、結婚して10年とか経つと話す気にすらならないというような状況になるということもあります。

これは、人間の「慣れ」がある以上、ある程度は避けられません。

ですが、喜びに関しては、できるだけそれを防ぐ方法を知っておいてほしいと思います。


慣れを防ぐ方法

楽しいことへの慣れのスピードは恐ろしいぐらい早いものです。

ですから、好きなことは制限しなくてはいけません。


子供の頃はいろんな制限があったのに、大人になったら好きなことを好きなだけできたりするようになります。

これが問題です。

その「好き」を最大限に活かしたい、長い間感じていたいと思うのであれば「ご褒美」にする必要があります


お金があれば欲しいものもすぐに買うことはできますが、例えば、エレベーターを使わずに階段を使ったら1ポイントして、このポイントが◯◯ポイント貯まったら◯◯を買って良いとするとか、自分の中で何かを乗り越えた結果手に入るという設定をするだけで慣れにくくなります。


僕たちが喜びを感じるのはそれが手に入れ難いものだからです。

頑張って乗り越えた結果、ようやく手に入ったものだから有難いと感じるわけです。

それがいつでもどこでも手に入れることができると考えると価値を感じなくなってしまいます。

ですから、何かを乗り越えた結果手に入るものと決めておくだけで、その喜びに慣れにくくなります。


ハードルを設定する

楽しいことに慣れて、その喜びを失いたくないのであれば、自分の中でハードルを設定しそれを超えた時に手に入るようにしてください。


DaiGo師匠でもいつでもどこでも本が読めるとなると、その喜びが減って一時期読書量が減ったことがあります。朝起きるとその日にするべき仕事をまずしますが、この仕事を早く終わらせたらその分だけ早く本が読めるというようにして、仕事を終わらせた時には頑張ったから、いつもより1時間も多く本が読めるとか考えるようにしました。

自分が頑張ったから手に入れることができるという感覚をつくることが大事です。


見方やスポットを変える

ミシガン大学の研究でドライブの満足度を調べた研究があります。

高級車に乗っている人とそうでない人ではドライブの満足度は違うのか?それぞれの車のオーナーを集めて、直近で行ったドライブでの満足度を尋ねました。

普通に考えたら高級車とかオープンカーとかカッコいい車でドライブしたら楽しいような気がしますが、400ドルの中古車に乗っている人も40,000ドルの車に乗っている人も満足度に差はなかったという結果が出ています。


ところが、質問の仕方を少し変えるだけで、その満足度に大きく差が出ました。

最初にまず持っている車はどのような車かを尋ねました。

それから先ほどと同じ直近で行ったドライブでの満足度を尋ねました。そうすると、高級車に乗っている人の方が満足度が圧倒的に上がりました。


人はどんなことでも慣れるものです。

ですから、このドライブの質問では、どんなに素晴らしい性能を持った車であっても、どんなに高い高級車であっても、いつかはそれに慣れて単なる乗り物と考えるようになってしまうわけです。

そうなると高級車でも中古車でも同じです。


大事なのは、この車の場合であれば、自分の車の素晴らしさやどのような思いを持ってそれを買ったのかということを慣れて忘れてしまっていることが幸福度を下げる原因だということです。


つまり、僕たちが何かを潤沢に手に入れたり、好きなことをいくらでもできるようになったとしても、その喜びやそこに自分が見出してきた喜び、あるいは、普段との違いは何なのかということに目を向けることができなくなると、一気につまらないと感じてしまいます

好きだったのにできなくなったというのは、進歩がなかったり、新しい見方をしなかったり、スポットが固定化されているために幸福度を下げる結果になってしまうということです。


飽き性の人こそ成功する時代

変化や違いに気づけない人は、いくら楽しいことをしたところですぐに慣れて飽きてしまいます。

どうすればもっと発展するのかとか、どうすればもっと効率よくなるのかと、常に違いに目を向けると新しい発見があって飽きることがなく続けられるわけです。


飽き性な人は自分をダメだと考えがちですが、飽き性な人ほど変化を探すべきです。

変化を探し手に入れる経路を変え、物事の見方やスポットを少しずつ変えていくと、飽き性の人の方が続けることができます


今は変化の激しい時代です。

昔は終身雇用でひとつのことをひたすらコツコツと続けることができた人が成功できた時代でしたが、今は違います。

今は時代の変化について行く飽き性の人が必要です。

飽き性の人は続かないからこそ違う見方や新しいことを試して続けようと努力して、その努力の先に時代の変化に対応し最先端のイノベーションなどに繋がるわけです。


飽き性の人こそ成功する時代と言えます。

だからこそ飽き性の人こそ変化を見つけて行くという飽き性を防ぐ方法を身につけて時代を創っていって欲しいものです。


具体的な飽き性を防ぎ継続できる忍耐力を身につけることができるのかということは続きで紹介しています。

ぜひこの先もチェックしてみてください。