2014年01月の時に今後のITで大切な·BLOCKという考え方(1)というプレミアム向けの記事を書いているのですが、そこから3年(!)でさらに傾向が進んでいるのではないかと思っています。多くの技術が生み出されている一方、廃れていくものも多く(その中には生まれてトレンドになってすぐに忘れ去られていったものを含めて)、単にトレンドを追いかけるだけでは意味がないと思わされます。
そうした中では大きな潮流を掴むことが大事になります。今回はその一端を担うであろう、ブロックWeb(筆者の造語)という考え方を紹介します。
ブロックWebでは情報が「小さく」繋がっていく
インターネットではあらゆる情報が繋がっていくと言われてきました。その大きな要因はGoogleに代表されるWeb検索でしょう。調べるという能動的な行動は必要なものの、Googleを起点としてオンライン上で「公開」されている情報が繋がっていきます。ソーシャルがもてはやされるようになってからは、クローラーではなく人の手によって情報が繋がるようになっていますが、大きな違いはありません。フィルタがGoogleなのか、友人関係なのかと言った違いでしょう。
ブロックWebでは情報を使いたいと考える人(開発者など)が能動的に他社の情報を取得してつなぎ合わせて一つのコンテンツとしていきます。個々の繋がりは決して大きなものではなく、ごく小さな塊同士がつながって大きなコンテンツに仕上がっていきます。情報をつなぎ合わせるのはクローラーでも人でもなく、システムになります。
次にブロックWebを構成する技術要素について紹介します。