アジャイル開発が流行ってきた頃から注目を集めているのがカンバン方式です。個人的にも一番お勧めの方式になります。元々のトヨタのカンバン方式に比べるとずいぶん体裁は異なる気がしますが、ソフトウェア開発用にアレンジされていると捉えることもできるでしょう。

今回はそんなカンバン方式のお勧めな点と、カンバン方式を採用するオープンソース・ソフトウェアを紹介します。

進捗率の幻想を壊す

プロジェクト管理の最大の問題として進捗率なるものでのステータス管理があると考えています。20%の完成度、60%の完成度が具体的になんなのか説明できる人はいないと思います。おそらく開発者の主体的な考えによるものでしょう。

大抵80%まではあっという間にいきます。しかしそこから完了までに同じくらいの時間(またはもっと)かかるものです。と考えると80%は駄目で、50%だったということになります。そうした誤差の積み重ねによって、本来のプロジェクトの姿が見えづらくなってしまうのです。