MAA初となる第1回全国レクリエーション(以下、全国レク)が長野県小布施町で開催されました。本会発足当初から長野県に複数名の会員がいたことが場所選定のきっかけとなりました。会員所在地を全国レクの開催地にしていくことは今後のMAAの伝統となっていくのではないかと思います。ただ、このレクは設立初年度では実現できなかったので、開催そのものが理事長の任を担う私として非常に感慨深いものとなりました。世の中、なかなか計画通りに事を運べるわけでもないことは理解しているのですが、なるべく想定した通りに事業遂行をしたいというのが偽らざる心情です。

 各地から長野駅に集合してのスタート。「大人の遠足」という言葉が当てはまるかは分かりませんが、子供の頃にあったようなワクワク感と共に信州へ。私は東京からの移動で、大きなレンタカーを借りての参戦。会員を乗せての運転となりました。普段からハンドルを握る生活をしているとは言え、安全への意識をいつも以上に持ちながらのドライブです。サブスクリプションサービス「AWA」を使って音楽を流していましたが、ランダム設定で「Get Wild」が幾度もかかったのには車内爆笑でした。その意味でも本当に「アスファルト タイヤを切りつけながら」中央道を西に走っていきます。途中、渋滞に巻き込まれるなどのアクシデントもあり、この車両で予定していた長野駅での会員ピックアップを他チームの車両に依頼してレク先の小布施町「北斎館」に直行となりました。臨機応変という言葉を個人的に大事にしていますが、こうした集団行動では特に必要な心構えかもしれませんね。
 北斎館周辺は秋の行楽日和ということも重なってか多くの観光客でなかなかの賑わいを見せており、活気があってこちらにも元気が伝わってきました。長野駅ピックアップの会員も無事到着、さっそく館内へ。今日、葛飾北斎は絵画分野で世界的に著名な人物となっているようで、その影響を受けて大成した絵師達も少なくないようです。私自身はからっきし絵心がないのですが、鑑賞して感じ入ること自体は大事にしています。特に富嶽三十六景を見るに、その着想自体に感心し切りでした。画の構図・表現はもちろん、制作背景などにも思索を凝らすことは大きな喜びであります。
 北斎は当時としては相当に長命を保った人物で人生の最終盤に至っても創作意欲には全く衰えがなかったとも伝えられており、私も素人クリエイターの端くれとして敬意を抱かざるを得ませんでしたね。他にも、庶民の暮らしや風俗が伝わる多様な作品の鑑賞を通して、北斎に抱いていたイメージが変わって親近感を得たといった感想も会員から聞かれました。

- 小布施町・北斎館-
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 レク終了後、ほど近い宿へ。「小布施温泉あけびの湯」での宿泊です。硫黄の匂いが漂う温泉感の強い泉質でしたが、体の芯から温まる感じがしました。こういった特徴の強い温泉は個人的に好みです。信州に来て露店風呂でゆったりと体を癒す喜びに震えたことを思い出します。MAAを立ち上げなければこれも無かったなと感慨にも浸りながら。食事では会員さんから一言挨拶を頂き、その後は「特別室(部屋内に庭・内湯あり)」という部屋で皆とワイワイと宴会を。今回の全国レクで顔を合わせるのが初めてという会員同士もいましたが、大盛り上がりで笑いっぱなし。お誕生日が近かった方が2名いたので持参したプレゼントを贈呈させて頂きました。喜んでもらえたようだったので安堵した次第であります。本会は元々がネット上の音楽コミュニティだった経緯もあり、その方面の話題は特に関心が高いですね。男子勢は宿泊部屋に戻ってもトークが止まらず、結局私は朝まで語り倒す始末。忘れ得ぬ時間となりました。運転手の自覚は…(謎)

- 宿泊先・小布施温泉あけびの湯 -
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 明けて次の日は真田氏の本拠があった松代町へ移動。市町村合併で長野市となったとのこと。松代城を中心として見学。事前のリサーチをしていなかったので、松代城が元は海津城だったと知った時の興奮は大きかったですね。信州と言えば戦国武将・武田信玄の所領。海津城は越後の名将・上杉謙信との対決のために築城されたとも伝わる重要拠点でした。歴史好きの私としては本の世界でだけ味わっていた天地が目の前に広がっているのです。「ここがあの城か!!!」と。感動が抑えられるはずもありません。そもそも、移動中の車内で道路標識にある長野の歴史的地名を見るたびに「おぉーー!」とか奇声を上げていた私ですからね。他の会員さんは「理事長、何言ってんの??」と思ったでしょうけれど(笑)。

- 松代城/海津城 -
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- 真田宝物館にて -
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- 真田宝物館向かいのお蕎麦屋さん -

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 松代城、真田宝物館と巡回見学。大河ドラマ「真田丸」の影響は大きかったようで多くの観光客の流入があったようです。真田幸隆・昌幸・信之・幸村の活躍は良く知られていることですが、改めてその軌跡を目の当たりにすると畏敬の念が深まるばかりです。お昼は施設向かいのお蕎麦屋さんへ。順調に予定を消化して最後の目的地である「川中島古戦場史跡公園」へ移動。戦国時代、最も激戦となった合戦とも言われる「川中島の戦い」の現地です。現地には両軍の布陣図も設置されており、戦いの様子を俯瞰することができます。目を閉じて佇むだけで脳裏に浮かんでくる当時の緊張感。武田信玄・上杉謙信という当代随一の名将同士が一家の命運をかけて激突した現場を訪れることができたことは生涯の思い出となりました。

- 川中島古戦場史跡公園 -
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- 佐久間象山(小室哲哉さんの遠戚とか)-
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- MAA旗(非公式グッズ)も愉快気に翻って -

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 新幹線帰着組を長野駅まで送って、第1回全国レクは無事に終了となりました。2日間を通して天気にも恵まれ、充実した時間を送れたものと感じます。今後も全国レクは会員さんの居住地から選定して企画する予定です。全国津々浦々、その地域地域の文化・歴史・風俗は「買ったり売ったりできない」動かしがたい独特の価値があります。MAAとしては現地に行き、その文化と呼吸しながら豊かな一時を過ごすことに意義を見出しているところです。
 来年の全国レクがどのようなものになるのかを楽しく想像しながら、秋の深まる信州を名残惜しく離れたのでした。