職場や家で冷房が効きすぎる場所にいる人は、もしかすると「熱中症体質」になっているかもしれません。

夏バテも熱中症も発汗に関係あり

高温多湿の環境で起こる温熱障害の症状を「熱中症」と呼びますが、五味クリニック院長の著書『暑さに負けないクールダウン健康法』によると、熱中症になるのは汗腺の働きが鈍って、うまくクールダウンできないのが原因なのだとか。

近年では室内で起こる「室内熱中症」や、さらに寝ている最中に脳梗塞なような症状が起きる「睡眠時熱中症」になる人もいるようです。炎天下でない場所で起こる熱中症だけに、まさに体質になってしまっていると言えそう。なので半身浴をしたり、夏でも体をあたためる野菜をとるなどして、日ごろから汗腺を鍛えたいものです。

またそこまででなくても、体の不調を感じるという人は多いはず。そんないわゆる「夏バテ」の原因について本にはこう書かれていました。

体がだるい、胃腸がおかしい、疲れやすいといった夏バテは、実は睡眠不足が主な原因です。

(『暑さに負けないクールダウン健康法』P54より引用)

そしてこの睡眠不足も、じつは汗がうまくかけないことが原因のひとつでもあるようです。

夏の快眠のために試したい2つのこと

睡眠不足になるのは熟睡できないからですが、熟睡するためには寝入りばなに生理的な汗をかき、その汗が蒸発することで体温を下げ、そして脳が落ち着く必要があるのだとか。つまり熟睡するためには、入眠時にうまく汗がかけるかどうかにかかっているようです。そこで就寝時のクールダウン法として、本では寝る1時間前に入浴をすませるようすすめています。入浴後に汗を十分に蒸発させ、脳がクールダウンしてから寝ると、熟睡しやすくなるのですね。

さらによい寝汗をかくために、夏は「せんべい布団」がよいのだとか。なぜならせんべい布団は硬くて背中が圧迫されるので背中の汗はかきずらい状態になりますが、そのかわりに胸側は逆に汗がかきやすい状態になり、発汗と蒸発がうながされ、体温がさがり、快適な眠りをもたらしてくれるのだそう。

寝苦しい夏ですが、質のよい睡眠が熱中症体質の予防にもつながるのであれば、は試してみる価値ありではないでしょうか。

[『暑さに負けないクールダウン健康法』]

photo by PIXTA

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