1枚あるといいな......と思いながらも、理想的なその1枚になかなか出会えないのが白シャツ。そもそも、その理想的な形とはどんなものなのか、まずそこからわからない......という人も多いはず。今回は、自分のテイストに合う、今の気分に合う、白シャツを探せるよう、その選び方と着こなし方を考えていきます。 ビッグシルエットの白シャツどう着る?
ここしばらく、おしゃれアイテムの筆頭として存在している、ビッグシルエットのシャツ。大きく衿を抜き、ゆったり着こなした女性が街を歩いている風景も、日常的なものとなりました。おしゃれ感や、今の雰囲気を大きく出したいなら、このタイプがおすすめです。
前だけを少しウエストにひっかける、バックのボリュームを生かした着こなしや、すべてインして、ウエストラインを出す着こなしなど、今のファッションを象徴するコーディネートを作れるのがこのタイプ。着慣れている人には当然の事だと思いますが、ビッグシルエットのシャツを着こなす場合、袖をロールアップしてバランスを取るのはお約束です。
ワンサイズのものが多いこのタイプですが、大きく着るものでも、大き過ぎてはおかしなことに......。普段Sサイズを着ている人は、特に注意してみてください。
こなれ感を作る、白シャツのサイズは?わたし的に一押しなのが、ぴったり過ぎず、ゆったり過ぎない、付かず離れずのサイズ感のシャツ。ビッグシルエットタイプよりも抑え気味なボリュームが、大人の余裕を感じる"こなれ感"を作り出してくれます。
第一ボタンだけをあけ、きっちり着こなすことはもちろん、第二ボタンまであけ、気持ち後ろに抜いて着こなせば、適度に今の空気感をプラスすることもできる、着こなしの幅が広い、優秀なアイテムです。身幅のゆとりが少ないので、今年らしいハイウエストのボトムスや、サッシュベルトを使ったコーディネートも、難しく感じることなくバランス良く作ることができます。
このタイプの場合、肩が落ちていないものがおすすめ。サイズ展開しているものも多く出ているので、サイズ違いを試したりしながら、自分のコーディネートに馴染むサイズ感の1枚を見つけてください。
ジャケットに合う白シャツを選ぶならこの流れでくると、最後に、体に沿うぴったりしたタイプ、となりますが、今の流れの中で、おしゃれアイテムとしての活躍は難しいのが現状。お仕事などで、ジャケットを羽織ることが多いのであれば、持っておくべきタイプではあります。ただし、リクルート感が出がちなこのタイプは、着崩したり、カジュアルに着たりすることを考えないのが賢明。大きな襟のものは懐かしい雰囲気になってしまう危険があるので、小襟のタイプを選ぶのがベターです。
夏におすすめの白シャツ素材これからの季節におすすめの素材は、しなやかな薄手のコットンや、目の細かい柔らかいリネン。着心地のいい薄手のコットンは、羽織りものとしても使いやすく、上手に大人のカジュアルスタイル作ってくれます。ツヤ感のある柔らかいリネンのシャツは、女性らしい、品の良さをプラスしてくれます。
白もいろいろ、選ぶなら肌映りのいい白をそして、色。眩しいくらいの真っ白、少しグレーがかった落ちついた白、クリームがかった優しい白など、白は白でもいろいろありますよね。作り上げたいイメージで選ぶのもいいですが、肌映りのいい色を選ぶのが一番重要。ネックレスやピアスなど、顔周りのアクセサリーも考えながら、選んでみてください。
イラスト/米山夏子