でも「和食器」って種類もたくさんあって難しそう……なんて思っている方に、これからの鍋シーズンに大活躍間違いなしの、時短&節約につながる2つの和鍋をご紹介します。
1、たち吉の「まどい陶板鍋」(上の写真右)
直火、レンジ、オーブンにも使え、そのまま、シンプルな大皿として食卓にも出せる!多様な食シーンで活躍する便利なお鍋です。とにかく使い勝手がよく、そして軽いのが嬉しい!入門編にぴったりです。
2、igamonoの「ecoかまど」(上の写真左)
陶製の外釜が熱を逃がさず、短時間でおいしいご飯を炊くことができ、消費熱量も30%カットできる、エコなアイテム。手軽に和食器の魅力が味わえる、まずはこんなアイテムから入門するのがオススメです!
そして、和食器と付き合う上では、「見て!感じて!味わって!」が重要です。
「見て!感じて!」
お気に入りの和食器のお店をみつけて季節ごとに通ってみる他、美術館やギャラリーなどの「和食器」の展示会に足をのばしてみてはいかがでしょう?
しぶや黒田陶苑では年になんと約40回もの展示会が開催されているので、気になる企画がみつかるはずです。
「味わって!」
いいものを見る!ことに慣れてきたら、酒器・食器にこだわる和食店でゆっくりと料理を味わいながら、器を味わいたいもの。
「器は料理の着物」
「料理と食器は相離れることのできない、いわば夫婦のごとき密接な関係がある。
料理を舌の先に感ずる味だけとみるのは、まだ本当の料理がわからないからである」
これは、芸術家・美食家として有名な北大路魯山人の言葉。彼の料理と器に関する名言の通り、料理と器は切り離せないもの。私も、北大路魯山人による伝説の茶寮「星岡茶寮」を再興するプロジェクトをきっかけに、改めて料理と食器について、勉強中です!
紀尾井町「福田家」、銀座「竹葉亭」、京都「瓢亭」、名古屋 「八勝館」、石川県「あらや滔々庵」などでは、魯山人の器を手にとり、お料理を味わうこともできます。
少し敷居が高そうに感じられる空間も、ランチタイムであれば、気軽に楽しめますよ。
いいものを見て!感じて!味わって!そして気にいったものに出会ったら買う!というサイクルを繰り返すことで、自分好みの運命の1点と巡り合うことができるはず。茶器や酒器も眺めてみるのと、実際に使うのとでは味わいが変わりますよね。
難しい知識はぬきに、「いい!」と感じる「和食器」を、気軽に生活にとりいれてみませんか?
text by神森 真理子(かみもり・まりこ)
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パリ大学で映像・アートビジネスの勉強をし、松竹(株)に入社。ベルギー・フランス生活を通じ、「日本文化の活性化」という生涯の目標を見出し、現在は日本文化の伝道師として、日本文化・食・アートの魅力を発信するイベント企画・プロデュース・執筆・講演などを多数手掛ける。日本を学ぶ大人の学校「和塾」世話人。+ART CLUB/「食とアートの会」主宰。「銀座なでしこ会」幹事。ワインコミュニティ「OWL」主宰。フードアナリスト1級・ワインエキスパート・利酒師。【ブログ】神森真理子の『食を!アートを!日本文化を!楽しもう』。【連載】日本酒を楽しむスマホマガジン「酒ゼミ」にて日本酒コラム執筆中!【監修】現代ビジネス:安倍昭恵「対談『日本の食』を考える」
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