パティシエとして多方面で活躍されている辻口博啓さん。

自らのお菓子作りに欠かせないのが「素材へのこだわり」だと言います。

そんな辻口さんのこだわりから誕生したのが、ベトナムの高地にある「辻口茶園」。今回は茶園の話を中心に、ロハスなお話をうかがいました。



Q. 日本茶栽培をスタートしたきっかけは?もともと日本古来の食材や栄養素などに関心がありました。お茶で言えば、代表的なのが「カテキン」ですが、さまざまな効果がありながら、副作用は少ない。茶園を通して、こんなに素晴らしいモノ作りをできるのは、本当に幸運だと思っています。

Q.栽培地をなぜベトナムにしたのですか?約18年前、日本人の茶師たちが理想のお茶の栽培地を求めて、ベトナムに日本品種の茶葉である「やぶきた」を持ち込みました。その時の茶師の方のお茶への想いを引き継ぎたいと思ったからです。

Q.農薬無散布栽培を選ばれ理由は?海抜1,000m、年間150日以上の濃霧が降る山岳地帯だからこそ、できるのが農薬無散布栽培です。害虫が少ないのも幸いでした。

Q.個人レベルで行っている「ロハス」や「エコ」なことはありますか?自然が好きなので、自然を破壊することや汚すことは意識的に避けています。趣味の釣りで言えば、キャッチ&リリースで楽しむ。自然保護を大切にして、ライフスタイルにしたいと考えています。

Q.専門分野のスイーツ関連でのトピックは?私の出身地である石川県で、11月3日、4日の2日間にわたって「いしかわスイーツ博2012」が開催されます。全国の製菓調理専門学校から応募がある「いしかわスイーツコンテスト」では、完成度の高い作品が見られると思います。

Q.では最後に、マイロハスの読者に向けて石川県の魅力を教えてください。石川県は華やかな加賀と自然にあふれた能登が表裏一体となって、魅力を醸し出しています。それぞれの食の文化や漆器、焼き物文化を通して、日本人のおもてなしの心や茶の文化を感じてもらえたら。食が彩る町、石川は奥が深いですよ。


[辻口茶園,いしかわスイーツ博2012]

text by おりはらやすこ
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一児の母であり、前職が保育士のため育児や幼児教育関連を多く執筆。不妊治療情報誌をはじめとして女性の健康・医療についての執筆も多数。その他、漢方やサプリメント、オーラソーマといった代替医療や、住宅会社のパンフレット他、多分野を手がけ、ライター歴は15年超。ティーコンシェルジュ2級の資格を保持。


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