春は心が乱れがち！ そんな不調は「漢方」でスッキリ解決
春になると暖かい春風とともに、気持ちもワクワクしてきますよね。
「漢方」でも、春は、気持ちがたかぶりやすくなる季節とされています。これは、五臓のうち情緒を整える働きがある「肝臓」の機能が盛んになることに由来し、この働きが行き過ぎると情緒不安定になって、それまでの心のストレスが症状として現れやすくなってくるのです。「5月病」がそれにあたる症状かもしれませんね。
私も11年前のちょうどこの季節にちょっとした心の病の最中にあり、2か月間、会社を休職した後に退職した経験があります。
それから何年かかけて、原因がはっきりしない症状の治癒に定評のある「漢方薬」を積極的に取り入れた結果、今では、例え精神的ストレスに直面した場合でも、すぐに対処できるようになりました。
ここで、働く女性が陥りやすい症状とその対処法についてご紹介したいと思います。
●くよくよちゃんタイプ
症状の特徴：不安感や迷いがあり、なかなか結論が出せない。めまい、物忘れ、疲れやすく、寝つきが悪い。夢をよく見て熟睡できないなど。
おすすめの漢方薬：帰脾湯（キヒトウ）
おすすめ食材：エネルギーになりやすいものや、血を養う食材。
米、じゃがいも、長芋、栗、干し椎茸、鶏肉、牛肉、うなぎ、豚ハツ、ニンジン、葡萄、落花生、イカ、タコなど
●完璧・情緒不安定ちゃんタイプ
症状の特徴：きちんとしていないと気が済まない、イライラ、不安、突然悲しくなって泣く、あくびがでるなど
おすすめの漢方薬：甘麦大棗湯（カンバクタイソウトウ）
おすすめ食材：うるおい、血を養う食材
小麦、落花生、ニンジン、ほうれん草、小松菜、葡萄、ライチ、豚ハツ、イカ、牛乳、カキ、帆立貝など
●憂鬱・やる気なし子ちゃんタイプ
症状の特徴：生理前に精神が不安定になりやすい、情緒不安定でイライラ、怒りっぽくなる、肩コリ、頭痛、目のかすみ、生理不順、生理痛が酷い、生理前に乳房がはるなど
おすすめの漢方薬：逍遥散（ショウヨウサン）
おすすめ食材：リフレッシュ、カラダのうるおしながら水はけもよくする食材
そば、大根、カブ、香菜、柑橘系、里芋、米、じゃがいも、ニンジン、ホウレンソウ、牛乳、豚肉、カキなど
●激情型HOTちゃんタイプ
症状の特徴：感情がストレート、後で後悔、ため息、のぼせ、目の充血、頭痛、ゲップ、おなら、生理不順など
おすすめの漢方薬：加味逍遥散（カミショウヨウサン）
おすすめ食材：リフレッシュ、行き過ぎたカラダの熱を冷ます食材
そば、グリンピース、らっきょう、大根、カブ、香菜、大葉、柑橘系、ジャスミン
●つまり子ちゃんタイプ
症状の特徴：喉がしめつけられる感覚や、喉に何か引っかかって感じがする、喉や胸、胃が張ったり、つまったりする、マフラーやベルトなどで圧迫されるのを嫌うなど
おすすめの漢方薬：半夏暑朴湯（ハンゲコウボクトウ）
おすすめ食材：カラダの水はけを良くし、リフレッシュする食材
春菊、大根、ごぼう、里芋、らっきょう、たけのこ、からし菜、柑橘系
ちなみに、私が11年前にあった症状は、＜完璧・情緒不安定ちゃんタイプ＞。どこでも涙が出る、目指す自分像から程遠いと、突然、自分に腹が立つなどの症状でした。今考えると大したことないのですが、当時は余裕さえなかったのでしょうね。
「漢方」は、心の病、原因がはっきりしない症状を治療するのには、とっても心強い味方になってくれるもの。ぜひ、思い当たることがある方は、トライしてみてはいかがでしょう。
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