街の喧騒から離れ、静かな空間に身をおくことで心と身体がリフレッシュできるおすすめのホテルを、トラベルジャーナリストの木崎ミドリさんに選んでいただきました。
どうせ行くなら「リトリートホテル」木崎さんに教えていただいたのは、話題のリトリートホテル。「リトリート」とは、隠れ家や避難、避難所を意味する英語ですが、そこから派生してリトリートホテルは次のように定義されるそうです。
「近年、仕事や家庭のことなど、日常生活からいったん離れる時間を持つことで、心身をリセットしポジティブに日常生活を再スタートするという意味で使われています。非日常の空間で、日常と離れて自分と向き合ったり、新たな体験をすることができる場所をリトリートホテルと呼んでいます」
疲れた心と身体を癒したり、活力を養うために過ごす場所として、リトリートホテルはぴったりです。それでは、木崎さんのおすすめをご紹介します。
1. アートな非日常空間に泊まる「リトリートホテル青凪」まずは、愛媛県松山市にある安藤忠雄建築の「リトリートホテル青凪」です。ほんわかとした場所も良いけれど、エッジが効いた空間で感性を研ぎすませたいならアートホテルがおすすめです。安藤忠雄建築ならではの緊張感と、洗練された空間を味わえます。
「美術館としてその一部だけが公開されていた建物をリノベーションして生まれた、瀬戸内海を望むスモールラグジュアリーホテル。オールスイート、全7室。瀬戸内の絶景を眺めながらくつろげる空間で静かな時間を過ごせる宿。海の絶景とアートな空間で頭の中をデトックスするのにピッタリです」(木崎さん)
7室のスイートは、窓から瀬戸内海を一望できる「THE AONAGIスイート」、フルフラット寝湯を備えた「半露天温泉スイート」、ウッドデッキと庭が楽しめる「ガーデンスイート」と多彩。目的によって選べます!
2.湖の絶景と温泉に癒される「箱根・芦ノ湖 はなをり」続いて、神奈川県箱根町にある癒しのホテル「箱根・芦ノ湖 はなをり」。都心からのアクセスのよさも魅力的です。自然のエネルギーをチャージしたくなったら、気楽に出かけましょう。
「水盤テラスからの芦ノ湖の絶景に癒される2017年8月1日にオープンしたばかりの箱根のおしゃれ温泉宿。おしゃれ空間と、箱根の名湯に身をゆだねてリフレッシュしてください」(木崎さん)
箱根と言えば温泉です。「四季の露天風呂 棚湯(たなゆ)」は、芦ノ湖や箱根の自然を味わうことができる開放感あふれる露店風呂です。温泉と自然の力で、ヒーリング効果も抜群です!
3.天文台のあるホテルで星の絶景「森のアトリエ」都会で暮らしていると忘れがちなのが星の存在です。夜空に瞬く無数の星を無心に眺めるだけで、ピュアな気持ちになりますよね。心ゆくまで星空を堪能できるプチホテル「森のアトリエ」が、熊本県南阿蘇村にあります。
「夕食後は、天の川の見える野原の星空ベッドに寝転がって、心ゆくまで流れ星の数を数える、宿の天文台から望遠鏡で土星の環を眺める。そんな絶景を楽しめる宿です。星空の雄大さに、細かい悩みが小さく見えてくるはず」(木崎さん)
巨大な望遠鏡を使う「天体観測」、原っぱに寝転がり満点の星を仰ぐ「星見ヶ原」、最新投影機や時空を越えた宇宙旅行が楽しめる「4Kプラネタリウム」、プラネタリウムの中にカフェがある「天球儀喫茶」という4つの体験が可能です。まさに星づくしのホテルです!
4.雪の中にこもる「月美の宿 紅葉音(あかはね)」最後は、北海道ニセコにある「月美の宿 紅葉音(あかはね)」です。源泉100%かけ流し美肌の温泉と、岩内・積丹の海の幸で、こころと身体を芯からほぐしてくれるホテルです。
「1日12組だけの宿です。硫黄のにおい漂う温泉に浸かり、北海道の美食に舌鼓。冬のスノーシーズンのニセコには外国人スキーヤーたちが多く、海外に来たような非日常間も味わえます」(木崎さん)
夕食の和食会席は食べ応えたっぷりの豪華さ。朝食にもお刺身やウニ、いくらが並びます。その他、豆乳から作られた手作り豆富や、十穀米など身体に優しいメニューも嬉しいです。美肌になるという、湯船の底に溜まった湯花の泥パックは是非トライです!
リトリートホテルと言っても、バリエーションが豊富ですね。自分が何を欲しているか、どんな過ごし方をしたいかを、ホテルを選びながら問いかけてみましょう。そんなわくわくする時間から、もう旅は始まっているのです。
お話を伺った方:木崎ミドリさん
トラベルジャーナリスト・温泉ソムリエ。
得意分野は、日本ならではの癒しスポットである温泉のほか、
グルメ、自然、パワースポットなど。癒しの旅の専門家と
しての視点から、TV、雑誌、WEB等各メディアを通し
日々情報発信 を行なっている。