消化器官に溜まった不要物を、速やかに排出する手助けをしてくれるデトックスハーブティー。その効能や効果的な飲み方について、「L’Express」で語っていたナチュロパシスト(自然療法士)のステファン・テタール氏の意見が参考になります。
効果効能に合わせて摂りたいデトックスハーブティー
ハーブの成分はカプセルや錠剤でも手に入れることができますが、テタール氏によれば、成分を凝縮したカプセルなどよりも、ハーブティーで摂ったほうが身体への作用は優しいそう。
デトックスというのは、身体に負担をかける面もあるのです。不要物を排出するため、臓器はフルに活動するのですから。
(「L’Express」より翻訳引用)
また、ハーブティーで摂れば、水分補給も同時に望めるという利点もあります。デトックスと一言でいっても、何を優先させるかによっておすすめのハーブもさまざまです。
体内に水分がたまりやすい人は、ダンデリオン、メドウスイート、シラカバ、ネトル、ハイビスカス、さくらんぼの軸をベースにしたハーブティーを選びましょう。
(「L’Express」より翻訳引用)
ネトルはスープなどにすると酸味があるのですが、ハーブティーではほとんど感じず、むしろ日本の番茶に近い味。ハイビスカスはよく知られるように、赤く酸っぱいお茶。さくらんぼの軸は、ヨーロッパでは非常にポピュラーなデトックス素材として知られています。オーガニックのさくらんぼが手に入れば、自分で軸を乾燥させ、煎じてハーブティーにして試してみるのも良いでしょう。
食後おなかにガスがたまったような感覚がある場合。こってり料理がうまく消化できない場合。(中略)そういうときもデトックスのハーブティやお茶が役立ちます。テタール氏がすすめるのは、ローズマリーとタイムです。
(「L’Express」より翻訳引用)
ローズマリーもタイムも、料理によく使うハーブとして知られています。どちらも、すっきりとした香りですが、個人的にはタイムのほうがクセが少なく飲みやすいように思います。
いつ、どのくらいの期間、どのくらいの量を飲むのがベスト?
では、デトックス効果をより良く感じるには、いつ、どのくらいの期間、どのくらいの量を飲むべきなのでしょうか? テタール氏のおすすめは、季節の変わり目です。
基本的には春と秋です。1日カップ1~3杯を毎日飲むのがいいでしょう。ティーバッグ2~3袋を1,5リットルのお湯に浸して作ったハーブティーを、1日かけて少しずつ飲むのもおすすめです。(中略)(期間は)少なくとも3週間。
(「L’Express」より翻訳引用)
3週間は長いような気もしますが、ハーブティーの効果が穏やかであることや、1日3杯のお茶を飲むだけのゆるい健康法であることを思うと、それほど負担でもなさそうです。
消化器官が掃除されてきれいになれば、そのほかの部分への効果も目に見えるようになります。肌が明るくなり、消化もスムーズになります。
(「L’Express」より翻訳引用)
これまでは、なんとなく飲んでいたデトックスハーブティーですが、これからは「デトックスするぞ!」と心に決めて、季節の変わり目に3週間ハーブティーを楽しむ習慣を持ちたいと思います。