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運も味方に。雲海広がる「天空の城」竹田城跡
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運も味方に。雲海広がる「天空の城」竹田城跡

2018-02-22 22:00
    少し前にメディアで多く取り上げられていた雲海に囲まれる「天空の城」竹田城跡。その姿はまるでマチュピチュ。写真を見て、こんなところが日本に本当にあるのかと驚いたことを覚えています。

    雲海を求めて「天空の城」竹田城跡へ

    竹田城跡はかなり山深い位置にあり、雲海を見たいのであれば、とても厳しい条件をクリアしないといけません。行ってみたい! けれど、遠そう......。と、諦めてしまっている方も多いのではないでしょうか。私も何年か機会をうかがい、準備を重ねてついにやっと竹田城跡に行くことができました。

    早朝、暗い時間から出かけましたがすぐに明るくなり始めました。すごい霧と寒さ。 もしかしたら雲海が出ているかも!と期待が高まります。ご来光に間に合うようちょっと急ぎます。 城跡までの道のりは思ったよりもしっかりと舗装されており、現代では「天空の城」との世界はそこまで分断されていない様子。 竹田城跡の説明が書かれていますが、ちょっと急いでいるので斜め読み

    竹田城跡は、標高353.7mの山頂に築かれた山城。廃城から約400年経っていますが、石垣がほぼそのままの状態で残っており、現存する山城として日本屈指の規模となっています。秋の良く晴れた朝に濃い霧が発生することがあり雲海に浮かぶように見える姿から「天空の城」と呼ばれるようになりました。

    竹田城跡の良い雲海が見える条件

    9月から11月の間 明け方から8時頃までの間 前日の最高気温と当日朝の最低気温に大きな差がある 前日の夜に少し雨が降る 風がない 天気がいい

    この条件がそろうと良い雲海が見れるそう。懐中電灯と防寒具は必須です。そんな条件が全部揃うことなんてあるのか!? と半信半疑でしたが、今回は奇跡的に条件が全てそろい、とってもキレイな雲海に出会えたのです。なんと一面、飛び込みたくなるようなモコモコの雲海! 桃源郷という言葉がしっくり来るこの浮世離れした世界は、言葉では伝えきれないほどの絶景。

    思った通り、あたり一面360°雲海!!! こんな景色見たことありません! 雲はゆっくり動いています。 ご来光を待つ人々のシルエットもなんだか美しく感じます。昔々、ここに住んでいた人々もこうして朝日を眺めていたのでしょうか。 なんとも言えないこの色! 雲海が手伝って別世界へ来てしまったかのような錯覚に。

    雲海もすごいのですが、城跡内の構造も敵を防ぐための工夫がされており必見です。大小さまざまな石材を組み合わせる「野面積み」という石積み技法が使われていて、近江から職人が呼ばれ石垣を築いたと言われています。階段も1段がとても大きく、なかなか簡単に登れないようになっています。

    一段が膝の高さくらいまであります。これはなかなか急いで駆け上ることができません。 とても綺麗に石垣が作られています。400年の時間が経った今も崩れることなくしっかり残っています。 城跡の敷地面積は思っていたよりも広く、様々な角度から石垣を望むことができます。

    竹田城は1441〜1443年頃に但馬守護・山名氏の支城として築城されたのが始まりとされています。1580年に羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)により攻められ落城。その後城主が幾度と変わりますが、関ヶ原の戦いにて当時の城主、赤松広秀が鳥取城を攻めた罪で自刃させられ廃城となったと言われています。

    3月1日から開山。竹田城跡は桜の名所

    この時期は冬季で閉山しているため城内に入ることはできませんが、3月1日から開山となります。実は雲海だけが見所ではなく、竹田城は城内の桜がとても綺麗だと言われています。4月3日〜4月15日までは初の観覧時間延長を行なう予定だそう!普段は見ることのできない夜の竹田城跡と夜桜ライトアップが見ることができるのです。雲海や春も見所ですが、緑が鮮やかな夏、赤や黄色の紅葉が美しい秋、雪化粧をする冬と、季節の移り変わりとともにさまざまな表情を見せるため、何度も登りたくなるのが竹田城の魅力。城跡までは車で直接アクセスできないため、駐車場から徒歩で山を登ることになります。複数あるアクセスにはなかなか苦労しますが、また改めて行きたいところ。

    すっかり日が昇り、竹田城跡を優しく照らしています。このスケール感は実際に行ってみないと伝わりにくいかもしれません。

    その昔、ここに何人の人が住んでいたのでしょう。山の頂上に「住む」という選択肢が生まれた理由や、そこでどんな営みがあったのか、どんな暮らしをしていたのか、と人々の日常を想像するととても不思議です。日本とは思えない景色を、ここに住んでいた人たちは四季を感じながら毎日見下ろしていたのでしょう。

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