暮らしに活かす二十四節気「清明」の過ごし方
「清明(せいめい)」
毎年4月5日頃 太陽と地球の関係:15度今日(2018年4月5日)は、二十四節気の「清明」です。清明とは、清らかで明るい春の陽射しを受けて、自然界が生き生きとする頃。世の中では新年度がスタートして、入学式や歓迎会など、晴れやかなイベントが多い時期です。お花見シーズンとも重なって、気分はいつもウキウキ、ワクワク。そんな心の状態は、「ヤル気」や「元気」を与えてくれます。しかし、度を越したウキウキやワクワク感は、落ち着きのない状態をつくりだしてしまうことも。いつもよりハイテンションになりやすかったり、早とちりを繰り返したり、言動が空回りしたりするのは、清明の頃に出やすいサイン。「こんなはずじゃなかったのに」となる前に、1日に1回は気持ちをリセットする時間をつくり、心をフラットにしましょう。そのために今日からすぐにはじめられるのは「瞑想」です。
瞑想で心に落ち着きを取り戻す
瞑想のやり方にはいろいろありますが、ここでは自宅で気軽にトライできる方法を、順を追ってご紹介します。部屋の灯りは暗めにして、リラックスできる服装でおこないましょう。
椅子やベッドに腰かけて、姿勢を正します。 両目は軽く閉じます。または、1~2m先の床を見下ろすようにします(瞼が楽な状態になります)。 肩や腕の力は抜き、普段よりも少しゆっくりと呼吸します。 頭の中でつぶやいたり、考えたりしていることに気がついたら、それらを吐く息とともに体の外に出すイメージで呼吸を続けます。3~5分ほど続けると、頭の中が空っぽになって気持ちが落ち着き、体もすっきりとした感じが得られます。実践する時間帯はいつでもかまいませんが、就寝前のセレモニーとして習慣化してしまうと、無理なく続けられますし、入眠もしやすくなるのでオススメです。
この春は、ラッキースターの「木星」が見頃
image via shutterstock古代中国には、万物は「木・火・土・金・水」の5種類の元素からなるという五行説(五行思想)があり、季節や方角、色をはじめとする様々なものがグループ分けされていました。春と同じグループに属している星に「歳星」があります。歳星とは「木星」のことです。
木星は、地球と同じように太陽の周りを公転している惑星です。毎年必ず春に見られるというわけではありませんが、今年はちょうど今、観望の好機を迎えています。22時30分頃に南東の空を見ると、ひときわ明るく輝いている星が目に飛び込んできます。それが木星です。とにかくとても明るくて、夜空の中で目立っていますから、市街地でも簡単に見つけられるはずです。
昔から木星は大吉兆(とてもいいことが起こるしるし)とされたラッキースター。まだ見たことがない人は、この機会にぜひご覧ください。見頃を迎えた木星を眺め、幸運を引き寄せましょう。
次に巡ってくる二十四節気は、「穀雨(2018年4月20日)」です。
イラスト・カイフチエリ