お菓子を見ると、ついつい誘惑に負けてしまうことも。身体がナチョスや甘いスイーツを求めているのに、りんごとカッテージチーズひとくちで我慢するのは難しいもの。そこで各国のトップ栄養士に、いわゆるCRAP(Calorie-Rich And Processed)フードと呼ばれる高カロリーの加工食品に頼らずに、空腹感を満たす方法を伺いました。食べたい欲求を満たしてくれる、健康的で太らない、でもおいしい定番スナックをご紹介します。
空腹バスター
image via Shutterstock「ミニベビーベルチーズと全粒粉クラッカーなら、タンパク質4gと必要なカルシウムの15%を摂れます。1個で70kcal以下に抑えられてちょうどいいサイズ。ミニベビーベルチーズは、りんごチップスやドライフルーツにも合います。フルーツを食べれば、97%の人が十分に摂取できていないと言われるカリウムも摂取できますよ」。
(サイト「BetterThanDieting.com」の創設者で『Read It Before You Eat It』の著者、管理栄養士のボニー・タアブ・ディックスさん)
しょっぱいお口直し
image via Shutterstock「しょっぱいお菓子が食べたいときは、セロリスティックにサルサをつけたり、ヒカマやきゅうりスティックにライムの絞り汁、塩、チリパウダーをかけて食べます。塩味とカリカリ感を楽しめるうえに、野菜も摂れて一石二鳥」。
(栄養と食事のアカデミーのスポークスマン、ロサンゼルスで活躍する管理栄養士兼糖尿病療養指導士のヴァンダナ・セスさん)
甘いお楽しみ
image via Shutterstock「甘いものへの欲求を抑えるため、私はギリシャヨーグルトを食べます。従来のヨーグルトより糖質とナトリウムが40%ほど低く、タンパク質は2倍です。100%メープルシロップ小さじ2を混ぜ、刻んだピーナッツといちごのスライスをのせて食べています」。
(『The Greek Yogurt Kitchen』の著者、栄養専門家で管理栄養士のトビー・アミドールさん)
クランチタイム
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(ニューヨークシティにあるマウントサイナイ病院ティッシュがん治療研究所のデュビン乳がんセンターで臨床栄養師として勤める、管理栄養士のケリー・ホーガンさん)
ナッツに夢中
image via Shutterstock「カリカリ食感の塩っぽいものが食べたいときは、ポップコーンと一緒に、さけるチーズや無塩のくるみ、アーモンドなど、高たんぱくなものを食べるのが最近の定番。甘いものが食べたいときは、バナナにピーナッツバターをつけたり、プレーンのギリシャヨーグルトに冷凍マンゴー、くるみ、無糖の刻みココナッツをふりかけて食べています」。
(ミシガン州ロイヤルオークのビューモント病院で臨床健康栄養士として勤める、管理栄養士のシャノン・セレスさん)
DIY
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(『My Fat Dad: A Memoir of Food, Love and Family with Recipes』の著者、マンハッタンで栄養士として活躍するドーン・ラーマンさん)
ポップコーンおやつ
image via Shutterstock「ポップコーンは、食物繊維豊富な全粒粉スナックで、1カップ約30kcal。甘いものが食べたいときは、チョコレートチップ大さじ1または溶かしバター小さじ1とシナモンをかけます。香りを楽しむなら、ローズマリーひとつまみとオリーブオイル大さじ1を混ぜ、仕上げにパルメザンチーズかガーリックパウダーをトッピング。3カップまでにすれば、どちらも150~200kcal程度に抑えられます。水か炭酸水を一緒に飲めば、お腹もいっぱいになりますよ」。
(ヴィラノヴァ大学看護学部肥満予防教育センター長で、管理栄養士のレベッカ・シェンクマンさん)
のどごしバツグン
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(オハイオ州立大学ウェクスナーメディカルセンターに勤める、管理栄養士のローレン・ブレークさん)
いつでもパーティー
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(テキサス工科大学に勤める、管理栄養士のブリタニー・ブラスウェルさん)
プロテインパワー
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(ポッドキャスト「体のやさしさ(Body Kindness)」のホストで、管理栄養士のレベッカ・スクリッチフィールドさん)
炭水化物のごほうび
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(ケリー・ホーガンさん)
大活躍のひよこ豆
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(ローレン・ブレークさん)
Hallie Levine/12 Snacks Nutritionists Eat To Curb Cravings
訳/Seina Ozawa