でも、繰り返し起こるようなら、カンジダ菌が増える原因があるのかも。それがわかれば、また起こる前に予防できます。次に、カンジダ症につながりやすい要素6つと、その危険を避ける方法をご紹介しましょう。
タンポンをあまり替えない
「カンジダ菌は湿度の高い環境で増殖しますから、たっぷり湿気を含んだ生理用ナプキンやタンポンは繁殖しやすいのです」と、ニューヨーク大学ランゴーン医療センターの産婦人科助教、タラネー・シラジアンさん。おすすめの解決策は、当然ながら生理用ナプキンやタンポンを頻繁に(少なくとも4時間ごとに)取り替えること。あたたかい季節は特に注意。
抗生物質を服用している
「レンサ球菌扁桃炎や尿路感染症などで抗生物質を服用している場合、身体の中でいろいろなはたらきをしている細菌のシステムが混乱してしまいます」。メリーランド州ルーザービル・パーソナル・フィジシャンズ病院の医師、キャスリン・A・ボーリングさんはこう説明します。
「抗生物質は膣の中の善玉菌も殺してしまいますから、カンジダ菌が増えすぎる結果に」
よい菌を増やして、感染症を起こす危険を防ぐには、抗生物質と一緒にプロバイオティクスのサプリメントを取るといいそう。「乳酸菌の一種、ラクトバチルス菌が入ったプロバイオティクスがいちばんです。健康な女性の膣にたくさんいる菌ですから」(ボーリングさん)。サプリメントではなく食べ物でよい菌を取りたい場合は、ヨーグルトがよいそうです。ただし、「生きた活性状態の菌」が入ったものを。
血糖値が高い
糖尿病か前糖尿病ですか? 気をつけて。カンジダ菌は糖からエネルギーをもらい、膣のような身体の中の湿った部分で増殖します。血糖値が正常範囲を超えているかもしれないと思ったら、医師に相談。糖質制限ダイエットが有効かも。
感染したパートナーと接触している
image via Shutterstock膣カンジダ症はうつります!「口腔カンジダ症(口の中のカンジダ菌が増殖)や性器カンジダ症のパートナーからうつることがあります」が、性器カンジダ症は包茎の男性に多いようです、とボーリングさん。相手の男性が感染していなくても、セックスの回数が多いと、膣のpHが変化して、カンジダ菌の方が善玉菌より強くなってしまうことがあります。セックスの直後におしっこすると有効かも。
ぴったりした下着をつけている
image via Shutterstock「ぴったりした合成繊維の下着をつけていると、デリケートゾーンの“風通し”が悪くなって、あたたかい湿った環境になり、カンジダ菌が増殖しやすくなります」と、シラジアンさん。
膣が自然に外気に触れるように、少なくとも週に1〜2回、ノーパンで寝てみてはと提案。汗を吸ってくれて通気性のある素材でできた、エクササイズ用の下着もよさそう。
香りつきの女性用衛生用品を使っている
image via Shutterstockデリケートゾーンをトロピカルフラワーやパイナップルみたいな香りにしたい? でも、ちょっと待って。シラジアンさんによると、香りつきのスプレーや拭きとりワイプ、ウォッシュ(洗浄剤)、それに香料入りのバブルバス入浴剤でさえ、気をつけて使わないと、膣の中の酸性度が下がってカンジダ菌に感染しやすくなる場合があります(それで膣の洗浄なんて、もってのほか)。代わりに穏やかな普通の石けんを。
Christine Coppa/6 Most Common Causes Of Yeast Infections